シュガー*ソルジャー(酒井まゆ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『シュガー*ソルジャー』とは、ファンタジーと恋愛要素が溢れる酒井まゆによる学園恋愛漫画である。『りぼん』で47回にわたって掲載され、酒井まゆにとって最長寿作品である。平凡な外見の主人公、麻琴は幼い頃からモデルのようにきれいな姉の莉華と比較され、外見コンプレックスを抱えていた。高校に入学し学年でも人気の入谷に恋をする。「努力して可愛くなって、入谷君に告白したい」と奮闘する麻琴の純粋なラブストーリーを描かれている。読んでいると思わず応援したくなるような、麻琴の姿は読者から絶大な人気を獲得した。

中学生の時、転校してきた渡瀬に一目ぼれした。高校も同じ学校に進み、告白して付き合うことになった。渡瀬が好きで、なるべく一緒にいる時間をつくろうとし、部活は渡瀬が所属するサッカー部のマネージャーに決めた。面倒見がいいと周囲から好印象を受ける。

仙田尚樹(せんだなおき)

カメラマンの見習い。莉華の彼氏である。見習いとして莉華を撮っていた時、莉華から告白されて付き合うことになる。カメラの実力は高くないが、見習いとして一生懸命に仕事にはぐむ。家に莉華を呼んでデートをすることになっても、仕事の電話が入ると、莉華を放置してしまうほど、仕事に熱が入ることがある。莉華もそれに惹かれて好きになった。

久遠良明(くどうよしあき)

雨季の兄と親しい友人で、雨季が幼いころからよく家に遊びに来ていた。雨季の遊び相手になってくれたこともあり、雨季とすぐに仲良くなった。雨季は昆虫を捕まえることが好きで、久遠も昆虫について知ることが好きだった。雨季に昆虫の種類、名前を教えているうちに仲良くなり雨季には、よっしーと、あだ名で呼ばれる関係になった。やがて2人は付き合うことになった。そして雨季の通う高校で理科教師を務めることになり、さらに雨季のクラスの担任にもなった。

ツッコミウサギ

うさぎのぬいぐるみとして、「シュガー*ソルジャー」の至る所に出てくる。マスコット的キャラクターとして、話にツッコミを入れ、ストーリーを盛り上げてくれる存在。人間と直接話をするわけではなく、作者の酒井まゆによってツッコミを入れられており、話にお笑い要素を加えている。

『シュガー*ソルジャー』の用語

HEAVENTEEN(ヘブンティーン)

莉華が専属モデルを務める女性ファッション雑誌である。中高生が対象の雑誌で、麻琴の友達もよく見ており、雑誌の内容が話題になることもたびたびある。莉華は読者モデルの中でも中高生からトップクラスの人気を集めているため、HEAVENTEENの表紙を何度も飾ってきた。

王国

白雪は幼い頃に読んだ白雪姫の本の影響を受けて、夢の国のような世界観が好きである。現実世界でもその世界観を感じさせるような、ドレスのようなワンピースを着ており、その世界観を楽しんでいる。白雪自身は、ドレスのような服装を着たり、大きなリボンのアクセサリーを頭に身につけたりしている。自分が絵本の中に出てくる人物のような服装をしているだけで、実生活でも絵本の中のような雰囲気を味わえると楽しんで過ごしている。その生活や住んでいる世界を白雪自身は王国と表現している。

『シュガー*ソルジャー』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

麻琴「私、入谷君が好き」

夏休み、白雪の祖母の別荘で麻琴、雨季、白雪、入谷、遊佐の5人で2泊3日で過ごすことになる。2日目の花火大会で、5人一緒に花火を見る予定だったが、入谷が迷子になっている男の子を見つけ、麻琴も親を探すのを一緒に手伝った。母親が見つかった後、ちょうど2人きりになれた時、麻琴から告白をした。自分に自信を持てなかった麻琴が勇気を振り絞って告白した場面は、読者に勇気を与えるため、印象に残るといえる。

麻琴「いつか入谷君が私のこと嫌いになるまで好きでいさせてください」

花火大会で失恋したが、麻琴はそれでも入谷のことが好きだった。花火大会が終わって、麻琴は入谷のバイト先で会った。入谷が「如月が好きになってくれた俺が、全部偽物だったらどうする?」と言った理由を伝えた。入谷は母親からネグレクトを受けていた影響から、好きな人にいつかは離れられてしまうと思っていた。そのため、彼女を作ることができずにいた。それを麻琴に伝えると、「いつか入谷君が私のこと嫌いになるまで好きでいさせてください」と正直な思いを伝えた。

入谷「麻琴は!麻琴が思ってる以上に可愛いーんだよ!」

修学旅行前に、麻琴は雨季から「修学旅行中、入谷と抜け出すんだったら協力するし。入谷もそのつもりなんじゃないの?」と言われた。その時麻琴は、変に入谷のことを意識し始めた。その日の放課後、班行動を決めている際に同じ班の相田が、麻琴がペットボトルのジュースを飲んでいるのを見て、「それ新作?一口ちょうだい」と麻琴に言ってきた。麻琴は「社交的になったほうがいいのかな」と迷いながらペットボトルを渡そうとしたが、廊下から見ていた入谷がそれを止めた。入谷は麻琴を廊下に連れ出して「あーゆーの見たら妬く」と言い、やきもちを妬いていた。麻琴は「私なんて、他の男の子に好かれないから大丈夫だよ」と自己否定した。しかし、それは麻琴にとって「相田くんと間接キスしても、問題ないことだよ」と言っているように聞こえ、「麻琴は!麻琴が思ってる以上に可愛いーんだよ!」と怒鳴ってしまう。

『シュガー*ソルジャー』のトリビア・小ネタ/エピソード・逸話

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