スーパー・クルックス(アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『スーパークルックス』とは、2021年10月26日に『Netflix』で配信された『ボンズ』制作のコミックアニメ作品。『キックアス』や『X -MEN』など数々のヒット作を生み出したマーク・ミラーが手掛ける。作画はレイニル・ユーが担当しているため、アメコミの世界観を非常に楽しめる作品だ。ヴィラン(超能力による犯罪者)とそれを刈り取るヒーローが存在する世界で、小悪党のジョニー・ボルトはスーパーヴィランと共に、億万長者となるべく、ある計画に身を投じる。

シンジケート

シンジケート創設時の集合写真

30年前、ネットワークが繁栄するより前に存在していた幻のヴィラン組織。その中心メンバーは、ザ・ヒート、カウントオーロック、そして現在裏社会のボスのザ・バスタード。その頃は、アメリカのスーパーヒーローが増加しており、それと共にユニオンオブジャスティスが築かれた。そのため、「シンジケート」はその手を逃れるためにヨーロッパの進出を考えたのだ。しかし、主要メンバーのバスタードとカウントオーロックは反りが合わなかった。バスタードは物静かな性格に対し、カウントオーロックは驚かす事が好きなお調子者という正反対な性格が原因だったようだ。他のヴィラン同士でも団結がうまくいかなかったため内部からシンジケートは崩壊していった。その後は、主要メンバー3人がそれぞれ独立し、今に至る。

ザ・ネットワーク

ザ・バスタードが築いたヴィラン業界を取り仕切る仕組みであり組織。スーパーヒーローの数が増え、ヴィランとしての仕事をしずらい中、多くのヴィランはここに所属している。所属すれば仕事を斡旋してもらえるが、報酬の三割を手数料として取られると言う仕組みが基本である。

『スーパークルックス』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

カーマイン「みんなのことは誇りに思っとる。スーパーヒーローの友情ばかりがもてはやされる世の中じゃが、ヴィランにも義理人情の心はあるってわけだな」

第12話”カーマインが皆に感謝を述べる場面における一コマ

再度計画に参加してくれた皆に向かってカーマインが言った、「みんなのことは誇りに思っとる。スーパーヒーローの友情ばかりがもてはやされる世の中じゃが、ヴィランにも義理人情の心はあるってわけだな」。皆は一度カーマインの立てた計画で失敗している。にもかかわらず、過去お世話になった彼を助けるために危険を承知で手を差し伸べた。世間では悪とされるが、自らの正義を胸に集う彼らの姿は優しさで満ち溢れている。

プレトリアンの戦闘シーン

第4話”プレトリアンとジョニーたちの戦闘における一コマ

200種類のパワーをランダムに扱うプレトリアン。パワーをいくつも披露して敵を圧倒していく姿は非常に派手で見てて飽きない。極め付けは、情け容赦しない性格から民間人までも躊躇なく殺してしまうところ。ヒーローではあるが、まるで邪悪なヴィランだと勘違いしてしまう。基本的に相手を圧倒的な力で倒していくが、時々弱い能力を引く場面がある。ジョニーたちを応援する者は心の中で安心してしまうだろう。

TKとフォアキャストによるゾンビ作戦

「ユニオンオブジャスティス」に潜入するためには、そこに待機するヒーローたちを外に誘き出す必要があった。そこでTKとフォアキャストは、サイコキネシスで墓地に埋葬されていた死体を操り、天候操作で雰囲気作りをすることで、ネクロマンサー率いるゾンビたちの復活を装った大事件を起こした。作戦は見事命中し、続々とスーパーヒーローが駆けつける。まるでゾンビ映画を見ているかのようなクオリティーに本人たちも驚きを隠せないでいる。メインストーリーには干渉しないが、「ユニオンオブジャスティス」に所属する様々なスーパーヒーローを見ることができる。

ディーゼルブラザーズの超グロテスクシーン

第13話、マッツの城最後の罠である電子チェーンソウに挑む場面

ザ・バスタードの城最後の罠である電子チェーンソウ。DNA識別でバスタード以外の人間が一歩でも歩けばレーザーで微塵切りにされてしまう。ゴーストの能力でさえ周波数を感知されてしまい通用しない代物でハッキングも不可能。そんな難攻不落の罠突破の鍵はディーゼルブラザーズ。彼らの自己再生の能力で、微塵切りにされては再生しを繰り返して前に進もうという作戦。切られた体の断面がはっきり描かれており、それが大量に撒き散らされている絵面はまさにカオス。他にも、ディーゼル兄弟の格闘技の試合を描いているシーンがある。味方の腕をちぎってそれで相手を殴るなど目を疑うようなスタイル。物好きにはたまらないシーンだ。

『スーパークルックス』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

本作の音楽を務めたTOWA TEIに対する堀元宣監督の熱い思い

本作の音楽を務めるたのは、MATAFIVEのメンバーでもあるTOWA TEI氏。原作を手がけたマーク・ミラーの作品が昔から好きで、『スーパークルックス』自体にも興味を持てたからオファーを受けたそうだ。さらに、堀元宣監督のTOWA TEI氏以上に彼の音楽を語る熱い思いに心を動かされたとか。

『スーパークルックス』の主題歌・挿入歌

OP(オープニング):TOWA TEI with Taprikk Sweezee「ALPHA」

7eazusa0611
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