グリザイア:ファントムトリガー(ゲーム)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『グリザイア:ファントムトリガー』とは株式会社フロントウィングが10周年記念作品として出した『グリザイアシリーズ』の1つである。Windows / Steatmから2017年4月に1巻と2巻が同時発売した。本編の完結作品である『グリザイアの楽園』の後の話になっており、前作の主人公達が去り、残された美浜学園は特殊技能訓練校として運用されていた。今作の主人公およびヒロイン達が美浜学園に在籍し、国家の敵と戦う物語となっている。フロントウィング初の全年齢対象(15歳以上)作品である。

CV:内田真礼
誕生日11月27日。B型。スリーサイズはB87W57H86。

美浜学園のA組に所属するガンマンの少女。銃を撃たないハルトに雇われている。身長が高く均等の取れた体をしており、頑健である。人懐っこく明るい犬のような性格をしている。
責任感と警戒心が強く、周囲に対して目を配っており、特にハルトに対しては従順で忠誠心にあつい。有坂が赴任する前の教師がハルトに対して「人でなし」と言ったことでその教師を殺そうとするほどハルトを慕っている。敵を1人残らず殺してしまうことから「狂犬のレナ」と呼ばれている。普段はすっぴんであるが、戦闘の時だけ化粧をする。もし死んでしまった場合に死に顔が不細工だとハルトが「ブスを飼っていた」と言われてしまう可能性があるからである。
ハルトからの影響は強く、言動の端々にハルトに言われた言葉が見える。ハルトから愛されるために仕事をこなしている。

ハルトには人身売買のオークションで買われている。落札されたあとに戦闘をスムーズにこなし、メンタル崩壊から自傷および自殺をしないように洗脳を施すことが決まっていたが、ハルトは断った。しかし、少なからず洗脳は受けている。レナ本人は洗脳を受けていることをわかっている。

身体能力が高く、敵を殴り殺すこともある。しかし座学は苦手であり、叱られるといじけてしまうこともあるが、基本的には学習が嫌いなわけではないので褒められると伸びるタイプ。
食に対して関心が強く大食い。好きな肉は自身より大きな順で牛・豚・鳥が好き。(髪飾りやキーホルダーに牛を使用していることから相当好きだと思われる)また、ラーメンも大好きで仕事終わりや休日などはラーメン屋に通っている。
大型2輪の免許を所持しており、キャンディライトニングブルーのバイク(ナインアール)も所持している。また、このバイクに乗り深夜に寮を抜け出してラーメンを食べに行ったりもしている。

使用武器は1991系ハンドガンであるイグニス45と666(オーメン)。両方ともハルトから貰ったレナの宝物。イグニス45は大型の拳銃であるが、ファイバー混の樹脂グリップなど軽量化されている。さらにトリガーの遊び(発砲までの引き具合)が0.1ミリほど指を入れただけで発砲されてしまうようになっている。これはメーカーの設定している安全マージンをほぼ無視したものになっている。666はレナの前にハルトの警護に当たっていた者が使用していたもので、666を使用して45口径のイロハを習った。
毎日200発撃つ訓練をしている。考えるより体で撃っているので、1度気に入った銃以外は使用したがらない。また、法的執行機関(この場合C.I.R.S.など)で優位性なしと判断されている45口径弾を、ガンスミスに手作業で弾頭、軽量化などのカスタムをしてまで使用をつづけるなど執着癖がある。
武器を使用するが、肉弾戦の方が強い。殴り合いの際にアドレナリンが出ることから、加減を忘れてしまう上に笑う。この状態になるとハルトにも手に負えなくなってしまう。
また、レナが周囲の人間に「自身が笑いだしたら逃げろ」と言うのは敵味方見境なく殴り殺してしまうからである。
レナが使うフロント・ネックチャンスリー・ドロップはハルト直伝のもの。

仕事に失敗した日には寮にある家庭菜園にてトマトに水をあげている。これは失敗ばかりの人生では悔しい思いをしてしまうから、成功すれば実を食べることができるものを育ててみているからである。なお、育てたトマトを食べたトーカ曰く酸っぱいとのこと。
レナ達のような仕事をしている人間は上手に眠ることが出来ず薬を使用する場合もあるが、レナはどこでも5分で眠ることが可能。1度潜水艦のトイレでも寝ていた。しかし、よく寝ていても蹴っ飛ばすかラッパの音を聞かせれば起きる。また、仕事柄不意に起こされたときは咄嗟に腰の銃を探す仕草をする。耳が非常によく、足音で誰かを判別できる。

ハルトと離れていると再会した際に「マスタニウム」という成分を補給するためにハルトにべったりくっつく。ちなみに「マスタニウム」というのは、トーカ曰くご主人様成分のようなもの。これは離れて寂しかった時間を埋めるようなものである。

世界に生かされていると思っている。しかし、ただ生かされているだけではだめで、自身の力で戦い抜き生き残らなければ意味がないとも思っている。また、国と国民を守るためには強くならなければならないとも考えている。ムラサキに「自身たちが国を愛しても、国は自身たちを愛してはくれない」と指摘された際には「ハルトに愛してもらえてればいい」と言った。

有坂救出のときは使用火力制限(銃や銃弾の制限のこと)がないことに喜び弾を300発要求したが、敵の規模を考えた山本によりフランジブル弾が39発、バードショット10発のみにされてしまった。また、この時ハルトから貰った防弾インナーを愛されている証拠として自慢していたが、クリスに「防弾インナーを着ていないとバイタルゾーンのガード不備という理由でケガをしても保険が下りないからではないか」と言われている。有坂救出の時は強襲を担当。人吉は逃してしまったが、即座に3人撃ち殺した。

チョコとは昔仲が良かったが、今は仲が悪い。しかし、レナはチョコ本人を嫌っているわけではなく、あくまで仕事の価値観が合わないだけである。また、「自身とは違うやり方で評価を受けているのも気に入らない」と発言しており、トーカに「ただの嫉妬」と言われている。

トーマスの心臓奪還作戦では、単身追いかけてマキと戦闘。ボディアーマーを着ていた上に9ミリ弾とはいえ、至近距離の撃ち合いを繰り広げたためにボロボロの状態になっていたが自身の足で歩き美浜学園のオペ室まで行った。
全身に打撲と裂傷、アーマーの保護圏外の場所に6発の銃創があり、うち4発が体内に取り残されていたにも関わらず、治療後は普段通りに歩いていた。
一縷曰く飯食って寝れば治るという風にできているんだとのこと。

ホロゥ・ハウスから売りに出されたときは、32万ドルという定価が値引きされて25万ドルで売りに出されていた。値引きの理由は性格に難があり、無気力、社会適合性が低いうえに精神的に脆いというものであった。
オークション会場でハルトと出会ったときも「自身は何もできない」と言っていた。また、この時射撃は「得意と言うほど成績は良くなかった」とも言っている。ハルトに買われて以降にハルトのために射撃の訓練を行い、A組のトップクラスまで上り詰めた。

両親は不明。アジア系であることだけはわかっている。アジア系の浮浪者の集まるコロニーに捨てられていた。この時の名前はシックス。由来は捨てられたとき毛布代わりに包まっていたアシックスのTシャツの「A」が判読不明になっていて「SICS」と読めたことから。浮浪児として過ごしているときにマキと出会い、マキの姉になった。
生きるために娼婦か殺し屋にならなければならないとして、職業紹介のスカウトのところへ行った。そこで殺し屋に向いているということでホロゥ・ハウスへ行くことになった。

獅子ヶ谷 桐花(ししがやとうか)

手前銀髪の少女

CV:佐倉綾音
誕生日8月10日。A型。スリーサイズはB74W56H79。

美浜学園のA組に所属しているマークスマン(中距離スナイパー)の少女。
アメリカ人の父とドイツ人の母を持つハーフ。父が元軍人であることから、父と同僚から狙撃や護身術などを幼少のころから教えられている。母もスナイパーである。狙撃の才能があり、地元の射撃大会のライフル部門で最年少優勝記録を持っている。A組の中でも見た目が幼いが、レナよりも年上である。
母は死亡しており、死後は父と2年間PMC(民間軍事会社)に所属していたことかある。

父は投獄されており、父を死刑にさせないために父の代わりに現場に出て狙撃の仕事をすることもある。

使用武器はメインアームが417D(ライフル)、サブアームがシグマ(ハンドガン)。ハンドガンは母からの誕生日プレゼント。vol.3では母の形見である旧式マウザーアクションライフルを使用している。

好戦的で、衝動で暴力的な行動をとる性格をしている。好奇心旺盛な面があるが、面倒ごとや無駄なことを嫌う合理主義な面もある。警戒心が強く、極度の人見知りでもある。これは幼い頃に訪問販売の人間をショットガンで撃ち殺しそうになったため。
初対面の人間はとりあえず嫌って見せるが、協調性がないわけではない。むしろ1度友達や仲間と認識した人間には甘え、依存する傾向にある。しかし、自身から友達などを作るのは苦手。
以上の性格から周りからツンデレと評される。

自身の見た目が年齢の割に幼いことがコンプレックスであり、そのため大人びた行動をとることも多い。

200人受けて10人しか受からないような難しい試験に合格することが出来るほどには頭がいいが、漢字を書くのが苦手。

有坂救出作戦では工場付近の鉄塔に登り狙撃担当をした。精密射撃で標的の足を撃ち抜き、前へ倒れたところを頭、心臓と撃ち抜き殺すことに成功している。

美浜学園に来る前はS.O.R.D.で仕事をすることが決まったときに聖エール外国人学校に1年間狙撃手の資格を取るために在籍していたことがある。この時シホと交流を持ち、ペアを組んでいた。また、美浜学園に移籍した際にハルトにシホを美浜学園に引き抜いてほしいと頼んでいた。
シホ自身にも美浜学園に来ないかと打診しているが断られている。

母の死亡原因を作った司令官を父が射殺したのち、父が山中に逃げていたのを父から学んだ自然の中での人間の追いかけ方を参考に幼かったトーカが捕まえた。父が母の復讐に走ったことを愚かであると思っている。復讐からは何も生まれず、一時的な感情で動けば面倒ごとが増えるだけという考えを持っている。

両親がやっていたツープラトン式・変則クリードマンスタイルというパートナーをバイポッド扱いする技をムラサキとやっている。

恵が狙撃手として経験不足なことや、ハルトの元に来た頃の自身と重ねたことなどがあり恵の先輩として狙撃を教える。また、恵が美浜学園に正式に転入してからは恵の観測手(スポッター)の役割をしている。

子供が嫌いであるが、これは年齢や容姿に関係なく甘えたり泣けば許されると思っている図々しい子供を指すので、タイガは該当しない。実はA組のなかで1番タイガを大人扱いしている。

A組の中で唯一アサルトライフルの使用資格を持っている。

鯨瀬・クリスティナ・桜子(くじらせ・Christina・さくらこ)

CV:名塚佳織
誕生日9月4日。O型。スリーサイズはB84W57H85。

美浜学園のA組に所属する爆弾とコンピューターに詳しい少女。上海出身のイギリス人。頭が良く、座学の成績は美浜学園148名中8位と上位にいる。そのため、ほかの生徒に勉強を教えることもある。愛称はクリス。
落ち着いており、柔和で温厚。人当たりもよく礼儀正しい性格をしているが、「怒らせると1番怖い」と言われている。1度レナがハルトのためにクリスが用意していたプリンを食べてしまった際に、その日の晩御飯にチャーハンと称してM4のチャージングハンドルを山盛りにして出すという行動に出たことがある。

幼い頃に母が爆破テロに巻き込まれ死亡している。母と父の不倫関係の末に生まれた子であるため、父との面会は月に1度。クリスは父が嫌いであったが、嫌いという態度を出せば母が悲しむため、母のためにいい子を演じていた。
母と共に爆破テロに巻き込まれた際に生死の境をさまよった。この時、三途の川のような場所で母が死者の世界に行くの見送っている。
この爆破テロがきっかけで爆発物を専門とすることを決めた。

運転免許を保持している。
ハルトと同じく銃が苦手であり、携行を拒否することもある。
使用武器はボディーガード380。この銃はクリスが銃に頓着しないため、製造工場の工作ミスにより返納予定であったものである。

金髪のショートヘアの美少女であるが、以前は長髪であった。しかし、小学生の頃に学校のトイレで自作の爆弾を誤って暴発させてしまい髪が焼けてしまった。そのことから、髪を伸ばすことをやめてショートにしている。また、視力が悪くコンタクトを使用している。以前は眼鏡を主に着用しており、ハルト曰く芋女のようであったとのこと。現在は起床後のわずかな時間しか眼鏡姿を見ることができない。

面倒見がよく、ほかの生徒の母のような役割をしている。寮生活では炊事洗濯掃除などをこなしている。レナが腹を空かせて夜中に起きてくるのに備えておにぎりを用意してあるが、足りなくて袋ラーメンを追加で食べるレナに不満がある。というのも、レナは袋ラーメンに生卵だけ入れて、鍋から直接食べるためである。クリスは「起こしてくれればきちんとしたラーメンを作ってあげる」と言っているのだが、レナには聞いてもらえていない。
元々は料理が下手であったが、母の「大事な人のために気持ちを込めて作れば美味しくなる」という言葉を信じて上達していった。

主に作戦では「タナトスシステム」を用いての指揮を担当している。有坂救出作戦の際にも「タナトスシステム」を用いて人吉会の人間が使っている廃工場の内部情報を手に入れ、ほかの生徒に指示を出している。

タイガの上官を任された際には「自身には守り切れない」と言っていたが、ハルトの説得によりタイガを守ることを決意。タイガの母のような役割を受け入れ、タイガのために動いていた。
タイガにジョブの多さを指摘された際には自身を「雑用のプロのようだ」と苦笑いで評した。

タイガが人質に取られてしまったと聞いた時は即座に救出に行こうとした。しかし、迂闊にS.O.R.D.として動けないことから、単身タイガ救出に向かった。医科大学構内に潜入するにあたって水路か通気口かの2択で通気口を選んだ。理由は水に濡れたくなかったことと爆弾の専門家であることから通気口を利用した爆破に馴染みがあったため。

銃で人を殺したことがないが、爆弾ではテロリストを殺したことがある。銃で人を殺すことに抵抗があったが、タイガをテロリストから守るために銃で人を殺した。

冗談をあまり言うタイプではないが、タイガのことになるとタガが外れる節があり、「母性本能を刺激されたあげくに母乳が出そうだ」と言いユーキを驚かせた。また、「よしんば出たとしても飲ませない」とも発言している。

狗駒 邑沙季(いこまむらさき)

CV:種崎敦美
誕生日1月11日。AB型。スリーサイズはB79W55H84。

美浜学園のA組に所属する自称ロシアン忍者の少女。自らをニンジャと言っているが、多くの素性が謎に包まれている。
ハルトとは幼い頃から親交があり、兄の様に慕っている。またそれ以上の好意も持っている。

本人曰く、ローカル(忍者の地方)においては資格スペシャリストを、ユニバーサル(国際的)では資格ニンジャ・マスターを保持しているとのこと。
小柄な体躯をしているがレナよりは年上。基本的に眠たそうなぼんやりとした顔をしているため、あまり笑うことはない。一応ハルトが命令すれば笑うが、野太く作った声で「あはははははは」と笑うため、聞いた有坂に引かれている。

ニンジャらしく潜入と変装などが得意。一縷からの命令でC.I.R.S.の新装備の研究発表会とS.O.R.D.の現場配備における安全検討会に参加しており、この時に変装していた。そのまま学校に帰ってきて有坂と遭遇した際にはムラサキであるとハルトが言うまでバレなかった。また変装していく理由はかわいい方が都合がよく、男性相手の色仕掛けがしやすいためである。
また、22口径の亜音速弾を用いての暗殺も行う。
刀が嫌い。

使用武器はニンジャ・ガン。小口径の拳銃やクナイなども使用する、大型の武器は好まない。

掴みどころのない性格をしており、本心を他人に悟らせない。他人を惑わせることを楽しんでいる節がある。首に巻いている猫をモチーフにしたマフラーは夏でも巻いており、人口タンパクとアラミドの合成繊維で編まれているため防弾と耐火性能がある。

有坂救出作戦時には廃工場への潜入を担当し、潜入の際に人吉会の人間に見つかりそうになり咄嗟に段ボール箱に隠れた。しかし、見つかりそうになったために殺した。

トーマスの心臓の件については、ハルトの指示により支援要請が来た時点で裏で動いており、トーマスの心臓を横取りした人物を突き止めた。このとき、トーマスの心臓を横流ししようとしていた仲介業者を捕まえるために車で跳ね飛ばしている。その後、ロシアンマフィアのところへ仲介業者の女性に変装して潜入した。この時はタチアナと名乗った。また、この時の下着は派手であったようで、ニコライ曰く昼間の女性が履く下着ではないとのこと。

姉であるユーキを嫌っているわけではないが、姉を越えられないという思いがあるため些かぎこちない態度を取る。また、ユーキの方がニンジャとして優秀であり、実戦経験が豊富であることもムラサキからしたら接しづらくなっている要因になっている。自身の仕事が風邪をひいている間にユーキに取られてしまうことで、自身の存在価値を失いつつあると感じていた。

ハルトがムラサキの生家があるニンジャの里に秘伝の技を教わりに来ていた時に出会っている。この時からハルトに好意を抱いている。また、幼い頃にユーキから姿勢や目つきなどを指摘されていたことで、少なからずコンプレックスを感じていた。

ムラサキは「村の宝」と言われるほどに秘伝の技の素養が高い。素養が高いために単純な火力は強いが、使い方の才能がないために力に飲まれやすい。また、技の素養が高いため、暴走状態になれば脳が焼き切れて死んでしまう恐れがある。
ムラサキの技は幻刀(ファントムブレード)といい、相手に幻覚を見せることで幻の刀を使っての攻撃が可能となっている。
本来の名前は沙季。邑という字は里に伝わる秘伝の技を継いだ証であり、技を継いだために邑沙紀と名乗る。

怪獣などのフィギュアを集めている。
口癖は「~ニンジャだからね」。

井ノ原真紀(いのはらまき)

CV:南條愛乃
誕生日4月4日。A型。スリーサイズはB93W59H89。

ロシアンマフィアのボスであるアレクセイに買われた少女。大きな体をしており、喧嘩が得意。バイク乗りであり、愛車の青銀のGSXーRで無謀なスピードで走ることから「ソウル・スピードのマキ」と呼ばれている。
幼い頃殺し屋育成施設ホロゥ・ハウスで過ごしていた。そのため、性格は攻撃的で健啖家であり、警戒心が強い。しかし、実は繊細な一面も持つ。
満腹になるとどこでも眠れるという特技を持つ。

使用武器はグロック26。これを4丁所持して、すべてに名前を付けている。イーニー、ミーニー、マイニー、モーと名付けられており、スライドの内側に刻印されている。射撃が苦手であり、下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる戦法で4丁持っている。銃をリロードする際にスライドの閉鎖不良を嫌ってスライドの尻を叩く癖がある。
殴り合いの仕方はレナから教わっている。殴られた所を見てしまう癖と、1度痛いものをもらうと攻めることをやめて守りに入る癖がある。
レナとの戦闘後に気絶している間に車に乗せられたが、途中覚醒して暴れたため熊用の麻酔を打たれている。

昔は気弱な性格で体も小さかった。マキがグロックを愛用するのも力が弱く小さな手でも扱いが容易であるため。ホロゥ・ハウスにいた時の訓練時にデザートイーグルを手にしたはいいが、スライドが重くて引けず、レナに「銃が壊れている」と言ったことがある。

宝物はスイスの機械式時計。これはアレクセイがマキに銃よりも先にあげたもの。元々はアレクセイが自身の長男にあげたものであったが、長男が死亡したためマキに譲られた。

日系の両親の元に生まれるが、両親は事業に失敗して借金苦に陥ったことで一家心中を図った。この時、父はマキに生きるか死ぬかの選択をせまり、幼さゆえに死を理解していなかったマキだが、本能的な恐怖から死にたくないと答えた。その言葉を聞いた父は「これからは自身で生きていけ」と言い、借金の原因となった企業の本社ビルから投身自殺をした。
その後、浮浪児となったマキは空腹に耐えかねてコーヒーショップのごみ箱を漁っていたところ、そこを縄張りとしていた浮浪者に暴行されていたところをレナに助けられた。
この時にスターバックスの裏で暴行を受けていたことからバックスという名をレナにつけられた。そして、レナの妹になった。

生きるために娼婦か殺し屋にならなければならないとして、職業紹介のスカウトのところへ行った。そこで「殺し屋に向いていないから娼婦になれ」と言われたが、レナについていく形で殺し屋の道を選んだ。他者依存が強く、自身で物事を決めることが出来ない。
井ノ原真紀という名前は、ホロゥ・ハウス時代に新しい名前と戸籍を手に入れるために井ノ原真紀を狙う同僚の子供たちと井ノ原真紀を殺しに行き、ほかの子供たちと井ノ原家が撃ち合いになった中、たまたまマキだけが生き残り、漁夫の利を得る形で貰うことになった。
しかし、仕事に恵まれずレナと共に2年間オークションで売れ残っていた。レナが売れた後もマキは売れ残っていたためにたたき売りされた結果、アレクセイに買われた。

恵が美浜学園に入ってきた際には規則に準じる恵と自由なマキとでは相性が悪く、口喧嘩をよくしていたが仲が悪いわけではない。恵のことをグミゾーと呼び、トーカのことをクッコロと呼ぶがこれはNHKの教育番組『モリゾーとキッコロ 森へいこうよ!』のキャラクターから取っている。
タイガ救出の際には、非正規の作戦であることから規則に準じる恵を心配して来なくてもいいのだと声をかけている。

自身が馬鹿であることを自覚している。実際頭はそんなに良くない上に、殺しの才能があるわけでもない。そのため、基本は力業での行動になる。身体が大きいのはホロゥ・ハウスで特殊な訓練を受けていたため。また、レナと同様に大食いである。

咄嗟に時間を聞かれると、アレクセイのところにいた時の癖で敬語で時間を答える。

基本的にどんな人間に対しても粗暴な態度を取るが、自身の銃を整備して面倒を見てくれている山本に対しては「山本サン」と呼び、素直に接している。

九真城恵(くましろめぐみ)

CV:三森すずこ

狙撃手の少女。美浜学園の姉妹校である聖エール外国人学校の山岳狙撃科に所属していたが、後に美浜学園に所属を移す。
あだ名はグミ。

狙撃の実力が高いことから、恵の右目に捉えられた物は逃れらないという意味で「魔眼使い」の異名をとる。
聖エール外国人学校にて狙撃のペアであったシホを先輩と慕っていたが、バ号作戦中に捨て兵にあいシホは死亡してしまう。その仇討ちをするために聖エール外国人学校に帰らず、フィリピン諸島の比島に籠っている。
シホの遺体を山中に埋めたあと腕時計のアラームをセットすることで、探しに来たシルヴィアとベルベットに遺体を見つけてもらっている。また、遺体が回収された後はお礼のサインを遺体を埋めてあった場所に残していた。

昔堅気の軍人のような性格をしており、愚直に任務を全うしようとするなど融通の利かない一面がある。それに倣うように語尾は「~であります」という。
正義感が強く、曲がったことが嫌い。聖エール外国人学校中等部から4年間無遅刻無欠席で皆勤賞をとっていた。
また、早飯が得意で、他の追随を許さない。牛丼が好物。

曽祖父が冬戦争の英雄であることに誇りを持っている。恵の曽祖父は「乱戦の中でも機銃から離れない」と言って戦って、機銃の上で死亡したことから、恵も「死ぬときはライフルと共に死にたい」と言っている。
使用武器はブレイザーR93で、『マレーグマ刑事』というテレビ番組が好き。

ブギーマン(スコットランド発祥と言われる民間伝承にでてくる怪物のこと)を騙ったハルトに山中で追い詰められた際には、泣きながらシホに助けを求めていた。これのせいでブギーマンがトラウマになってしまった。トーカに経験不足を指摘されたこと、狙撃勝負に負けたこと、そしてシホからトーカのことを聞かされていたことから、強くなるためにトーカに師事してもらうことになった。
2週間山に籠っていたが、捕縛された時にみすぼらしい恰好をしていては聖エール外国人学校に恥になると思っており、内勤服(制服)を2種類持ち込んでいた。(本来は海外に身分や正体がわかるものを持ち込んではいけないが、恵はわかっていなかった)

美浜学園に転入してからはトーカの指導の元、狙撃の訓練をおこなっている。訓練は厳しいらしく、タイガが訓練の見学にやってきた時はトーカがいつもより優しかったので、時折見学に来てくれと頼んでいた。マキとの相性は悪いが、仲が悪いわけでなく、美浜学園に先に来ていたことで先輩風を吹かせたいマキとS.O.R.D.として先輩の恵とで衝突しているだけである。
クリスがいない間の食事当番になった際は「生オムライス」と言って、ケチャップをかけた卵かけご飯を出している。

仙石大雅(せんごくたいが)

抱っこされている幼女

CV:高森奈津美
誕生日7月29日。AB型。スリーサイズはB67W53H72。

仙石一縷の従妹。美浜学園初等部支援工兵科所属。
仙石家の正妻の子として生まれたため、お姫様扱いで育てられた。一縷の子供がいないことから、本家の血を引くタイガが将来仙石家の指揮を執ることになる。
また、タイガは遅くにできた子供であり、一族に大歓迎された。金、政治など様々な問題がある中で生まれたタイガは周囲、主に祖父母からの強い期待を持たれていた。
頭脳はもちろん身体能力、各種技能も高水準を満たしている。本来であれば美浜学園ではなく、それなりの学園に身を置くはずであった。しかし、蝶よ花よと温室で育てられたタイガが社会に出た時に悪意を持った人間に簡単に手折られては困るため、仙谷家はタイガを人殺しの集まる学園に入れて、危機回避能力を身に着けさせることにした。

大学進学適正試験に総合で合格ラインを超えるほど頭脳明晰。帝王学を学んでいるためみ、不遜な態度が目に付く。このことから他人に避けられやすいが、タイガ本人は気にしていない。
また、仙石家の人間は協調性に欠ける部分があり、タイガも協調性に乏しい。

頭はいいが、まだ年齢相応の子供っぽさを持っており、身の丈以上の活動を希望している。しかい、低年齢と前例がないことから却下されている。
射撃の腕はクリスより上。ハルトを抱っこ係と言っている。

仙石家の女性は早熟であり、周りの通常の成長をしている子供と合わず、同級生が馬鹿の集まりに見えて初等部にいるのを苦痛に感じていたためA組への所属を希望していた。
すべて自己責任であるとして、A組に預けられる形で所属することになった。

一縷とは従妹であるが、オバ様と呼んでいる。
ミルメークの極意をレナに教えたことから、レナからはミルメーク師匠と呼ばれている。

母は仙石家の重圧に耐えかね、タイガを置いて逃げ出している。両親の仲は良くなかった。父からは「『大人になりましょう』『絶対』『悪いようにはしない』という言葉を吐く人間とは得をしないから付き合うな」と言われている。
父から「母は逃げ出した惨めな女だ」と聞かされており、「母のようにはなるな」と言い含められていた。タイガは母のことを「前に進めなくなった時に手を引いてくれる人間を見つけることが出来なかった人間」と思っているため、自身は横に並んで歩いてくれる人間を探すことを決めている。

A組でのクリスのジョブの多さを軽減するために救命資格を取りに神奈川の医科大学へ訪れてテロ事件に巻き込まれた。テロリストに銃を向けられながらも冷静に状況を判断していた。クリスに救出された際には、負傷して倒れてしまったクリスの銃を使いテロリストに発砲。背負われているだけの子供ではなく、大事な人を守るという成長を見せた。

クリスが負傷により入院している間にクリスの仕事を代行することにした。制服だと汚してしまうことからメイド服を着用している。
このメイド服は特別なもので、アッパーシェルは強化セラミド繊維でできており、400度の高温に1分間耐え、AAクラスの防弾性能、刺突に対応した防刃性能、対人地雷に対するアンチブラスト性能がついている。

使用武器として山本にファイブセブン(ハンドガン)を調整してもらったものを使用している。基本は専守衛生兵のため、大きな盾を持っている。この盾を用いた盾格闘をハルトから教わっている。銃の撃ち方や基本動作はレナに教わっている。

狗駒悠季(いこまゆうき)

右側女性

CV:佐々木未来
誕生日11月1日。スリーサイズはB100W61H92。

ムラサキの姉であり、ニンジャ。ランクはムラサキと同じマスター。美浜学園の生徒であり、元ファントムトリガーの一員。学生ではあるが、レナ達より年上で有坂より年下。また酒を合法で飲めると発言していることから、最低でも20歳以上であると思われる。
変装の名人であり、変装相手になり切るために記憶まで相手になり切ってしまう。自分自身まで騙してしまえる能力者。変装のたびに何度も自身の性格を変えているため、本当の自身を忘れてしまっている。
ハルトに久しぶりに会った際にもまた性格が変わっていると指摘されているが、前の自身がどんな性格であったのかも忘れているため、わかっていない。

つかみどころのない性格のために、最初は嫌煙されてしまうがスパイの仕事をしているために周囲に馴染むのが早い。

とある負傷が原因で長期記憶と短期記憶の連携がうまくいかず、記憶の統合がはかれずに混乱してしまうことがある。そのために日記などを利用して記憶を保管している。
男女問わずに友達は多いが、親友はいない。

使用武器はサプレッサー付きのブルガリアン・マカロフとクリンコフ(AKS74ーU)。ロシア銃、特にAK47に対する熱意は強く、語ると止まらない。「映画やドラマの悪役にとりあえずAKを持たせておけばいい」という風潮をよく思っていない。胸が大きいことから銃のマガジンの交換の際に胸が引っかかってしまう。ユーキがマガジンを胸にひっかけている様を見たスナイパーが見惚れて撃てなかったという逸話があるほどである。

昔は仙石家の御庭番を務めており、幼いタイガが誘拐された時に飛ぶ飛行機にクナイで機体の外にくっつくという離れ業を見せた。この時のコードネームは「ナイト・メア」。しかし、この時誘拐犯を皆殺しにしてしまったために、タイガ救出の功績は認められたものの問題視されてしまい行き場を失くしてしまったため、一縷に拾われ美浜学園にやってきた。

裏で世界の様々なことを調べており、ロシアの生化学研究所のウイルスの行方などを一縷に報告していた。

ユーキも秘伝の技である、「獄刀 邑鬼(ごくとう ユーキ)」を持っている。ムラサキより技の素養が低いが、才能はムラサキよりある。
技を使用して暴走状態になったムラサキとの戦闘により、負傷。これが原因で長期記憶と短期記憶の連携がうまくいかなくなってしまった。

アサルトライフルの使用資格を持っていることからレナとマキにアサルトライフルの使用法を教えていた。

ムラサキの姉であることから、幼い頃に「姉なのだから我慢しろ」と父に言われていたことで、一時期ムラサキのことが嫌いになっていた。しかし、本音では嫌っていなかった。そのため、ムラサキが「ハルトに主になってほしい」という話をした際には、「きちんと理解し合い自身から奪ってみろ」と宣戦布告した。
ハルトに対して好意を持っている。

大事なものほど雑に扱う。これは周りに大事な物だと悟られて壊されないようにするため。

特定の主を持たないため、嘘をよく吐く。特定の主を持たないのはたった1人の妹であるムラサキのために生きることを決めたためである。美浜学園にいることでムラサキの邪魔になっていることがわかっていたため美浜を去っていった。

口癖は妹のムラサキ同様「~ニンジャだからね」。

美浜学園関係者

有坂秋桜里(ありさかしおり)

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『グリザイアの果実』とは2011年にフロントウィングから設立10周年記念作品として発売されたアダルトゲームである。愛称「グリカジ」。 「私立美浜学園」を舞台に転校生風見雄二が5人の少女との恋愛をしていくものである。少女と仲を深めていくと見えてくる辛く重い過去を主人公が向き合い救済し人生を共にしていく物語が展開される。萌えゲーアワード2011大賞部門金賞受賞作品。PSP版とPS Vita版はファミ通クロスレビューシルバー殿堂入りを果たした。

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『グリザイアの楽園』とは2013年5月に発売されたアダルトゲームである。『グリザイアの果実』『グリザイアの迷宮』の続編であり、シリーズ完結作にあたる。メインルート「ブランエールの種」では前作「カプリスの繭」の最後から直接繋がっており、主人公・雄二がオスロに立ち向かい、ヒロイン達と平穏な生活を手に入れるまでを描く。同時収録の「Prologue De La GRISAIA」は『果実』の前日譚でありヒロイン達が学園に集まる過程を描いている。「萌えゲーアワード2013」では準大賞受賞。

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『グリザイアの迷宮』とは2012年2月に発売されたアダルトゲームである。『グリザイアの果実』の続編で、各ヒロインのアフタールートと主人公・風見雄二の過去編である「カプリスの繭」などを収録している。「カプリスの繭」では雄二の家庭環境から雄二の姉一姫と両親が亡くなりテロリストに引き取られ殺人マシンなってしまい、後に自身の養母になる麻子に引き取られ育てられ、学園に来るまでを描く。「萌えゲーアワード2012」で、SILVER大賞・ユーザー支持賞および主題歌賞の金賞受賞。

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『グリザイアの果実-SIDE EPISODE-』とは株式会社フロントウィング設立10周年記念作品であるアダルトゲーム『グリザイアシリーズ』の番外編エピソードを収録したゲーム。アニメ『グリザイアの楽園』のBlu-ray&DVDの初回限定特典としてPC用に配布されたダウンロードコンテンツである。シナリオは「グリザイアの有閑」「グリザイアの残光」「グリザイアの旋律」の全3本。後にPlayStation Vitaにて一般発売された。PlayStation Vita版のみ主人公フルボイスになっている。

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ここではゲーマーたちの間で「泣きゲー」と呼ばれる、感動で泣けるエロゲー、ギャルゲー、ビジュアルノベルをまとめた。感動する順に並べており、「感動」「ハマり度」「キャラ」「音楽」など要素別の評価もついている。『車輪の国、向日葵の少女』や『グリザイアの果実』などハズレのないラインナップとなっている。

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