
OK Go(オーケー・ゴー)は、1999年にアメリカのシカゴで結成されたインディー・ロックバンド。コマ撮りや長回し、一発撮り、ピタゴラ装置のような仕掛け、無重力空間での撮影、プリンターを使った映像など、緻密でユーモア溢れる、独創的なMVで話題となった。特にトレッドミル(ウォーキングマシン)を使った「Here It Goes Again」のMVは大ヒットとなり、2007年にグラミー賞を受賞。単なるバンドという枠を超えた、クリエイティブな映像表現集団として世界的な人気を誇っている。
OK Go(オーケー・ゴー)の概要
OK Go(オーケー・ゴー)は、1999年にアメリカのシカゴで結成されたインディー・ロックバンド。ポップなロックサウンドを基盤としながらも、ファンクやグルーヴの要素も取り入れ、聴きやすくも実験的な要素を併せ持った音楽性で人気を呼び、日本の人気女性テクノポップアイドルユニット「Perfume」(パフューム)とのコラボでも話題となった。
また、コマ撮り、長回し、一発撮り、ピタゴラ装置のような仕掛け、無重力空間での撮影、プリンターを使った映像など、毎回予想をはるかに超えるアイデアと、緻密な計画、そしてユーモアに富んだ「凝りすぎ」なMVが、毎回世界中の音楽ファンを驚かせている。特に2004年に発売された2ndアルバム『オー・ノー』に収録されている楽曲「Here It Goes Again」の、トレッドミル(ウォーキングマシン)を使って踊るMVは記録的なヒットとなり、2007年にはグラミー賞も受賞した。単なるバンドという枠を超えた、クリエイティブな映像表現集団としての側面が非常に強く、そのMVはしばしばアート作品としても評価されている。大手レコードレーベルとの契約を解消し、2010年には自身のレーベル「Paracadute」を立ち上げるなど、活動の自由度そのものを重視していることでも知られる。
バンド名の「OK Go」(オーケー・ゴー)は、彼らのアートの教師が絵を描かせるときに「Ok...Go!!」と言っていたことに由来している。
OK Go(オーケー・ゴー)の活動経歴
結成からデビューまで
ボーカル・ギターのダミアン・クーラッシュと、ベース、ギター、ボーカルのティム・ノードウィンドが11歳の時にサマーキャンプで出会ったことが全ての始まりとなった。彼らは「The Greased Ferrets」というバンドを結成し、椅子をドラム代わりに演奏して練習を重ねる。その後、高校でキーボード、ギターのアンディ・ダンカンと出会い、大学でドラム、パーカッションのダン・コノップカと出会ったことで、1999年に「OK Go」(オーケー・ゴー)として正式に活動を開始した。2002年バンド名を冠した1stアルバム『オーケー・ゴー』でデビューする。
個性的なMVでヒット
彼らが広く知られるようになったのは、2005年リリースの2ndアルバム『オー・ノー』に収録された楽曲「Here It Goes Again」のMV(ミュージックビデオ)がきっかけだった。
数台のトレッドミル(ウォーキングマシン)を使ってメンバーがコミカルに踊る様子がYouTubeで話題となって大ヒット。2007年度のグラミー賞で「Best Short Form Music Video」を受賞し、YouTubeビデオアウォーズも受賞するに至った。
この成功を機に、彼らは一発撮りやコマ撮り、ピタゴラ装置のような大規模な仕掛けなど、独創的で視覚的に魅力的なMVを次々と発表し、そのクリエイティブなアプローチで世界中の注目を集めるようになる。
メンバー脱退と自主レーベル設立
2005年、オリジナルメンバーの一人であるアンディー・ダンカンが脱退し、アンディ・ロスが加入。2010年には、自身のレーベル「Paracadute Recordings」を立ち上げ、より自由な創作活動を行うようになる。音楽だけでなく、アート、科学、テクノロジーを融合させた作品作りで知られ、無重力空間での撮影などにも力を入れ始める。
2014年には新潟の苗場スキー場で開催された「Fuji Rock Festival」にも出演し、日本での人気も確固たるものとする。2014年には互いに「大ファン」であると公言している日本の女性テクノポップアイドルユニット「Perfume」(パフューム)の楽曲「Pick Me Up」のMVに出演したことでも話題となり、彼女たちのワールド・ツアーのロサンゼルス公演にも出演するなど親交を深めるようになった。
2025年には5thアルバム『アンド・ジ・アジェイセント・ポッシブル』をリリース。深みを増した楽曲と、より力の入った楽しいMVを武器に、世界中の音楽ファンを楽しませる存在として第一線で活躍し続ける。
OK Go(オーケー・ゴー)のメンバー
現メンバー
.jpg)
左からティム・ノードウィンド (Tim Nordwind)、ダン・コノップカ (Dan Konopka)、アンディ・ロス(Andy Ross)、ダミアン・クーラッシュ (Damian Kulash)
ダミアン・クーラッシュ (Damian Kulash)
ボーカル、ギターを担当するオリジナルメンバーの一人。バンド内ではミュージックビデオの監督も務めている。
ティム・ノードウィンド (Tim Nordwind)
ベーシスト、ギタリスト、そしてボーカルを担当するオリジナルメンバーの一人。ダミアン・クーラッシュとは高校時代からの友人であり、美術の教師が絵を描かせるときに「Ok...Go!!」と言っていたことがバンド名の由来になったとされている。
ダン・コノップカ (Dan Konopka)
ドラムとパーカッションを担当。バンド初期からのオリジナルメンバーの一人。
アンディ・ロス (Andy Ross)
キーボード、ギター、ボーカルを担当。2005年に加入。Secret Dakota Ringというソロプロジェクトで活動していたほか、Unsacred Hearts、DraculaZombieUSAなど数多くのバンドでも活動していた。
旧メンバー
アンディ・ダンカン (Andy Duncan)

キーボード、ギターを担当していたオリジナルメンバーの一人だが、2005年に脱退。
目次 - Contents
- OK Go(オーケー・ゴー)の概要
- OK Go(オーケー・ゴー)の活動経歴
- 結成からデビューまで
- 個性的なMVでヒット
- メンバー脱退と自主レーベル設立
- OK Go(オーケー・ゴー)のメンバー
- 現メンバー
- ダミアン・クーラッシュ (Damian Kulash)
- ティム・ノードウィンド (Tim Nordwind)
- ダン・コノップカ (Dan Konopka)
- アンディ・ロス (Andy Ross)
- 旧メンバー
- アンディ・ダンカン (Andy Duncan)
- OK Go(オーケー・ゴー)のディスコグラフィー
- スタジオアルバム
- オーケー・ゴー
- オー・ノー
- オブ・ザ・ブルー・カラー・オブ・ザ・スカイ
- ハングリー・ゴースト
- アンド・ジ・アジェイセント・ポッシブル
- OK Go(オーケー・ゴー)の代表曲とミュージックビデオ(MV/PV)
- OK Go「A Million Ways」
- OK Go「Here It Goes Again」
- OK Go「The Writing's On the Wall」
- OK Go「I Won't Let You Down」
- OK Go「White Knuckles」
- OK Go「Needing/Getting」
- OK Go「This Too Shall Pass - Rube Goldberg Machine」
- OK Go(オーケー・ゴー)の名言・発言
- ダミアン・クーラッシュ「ビデオで他の人に見てもらう前から僕たちにとってはもっと豊かな命を持っているんだ。映像世界にはめ込む頃には全く違うものに変化しているから、それは最後の層であって芯ではないんだ」
- OK Go(オーケー・ゴー)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- ダミアン・クーラッシュの姉が振付を担当した「Here It Goes Again」のMV
- 教育現場でも役立っているMVの数々