ロラン・セアック(∀ガンダム)の徹底解説・考察まとめ

ロラン・セアックとは、アニメ『∀ガンダム』の主役キャラクターであり、褐色の肌に銀色の髪を持ったムーンレィス(月の民)の少年。
ガンダムシリーズの中でも随一といえるほどに優しい性格の持ち主で、命ある者と平和を心から愛し、故にこれを乱す「命を大切にしない者達」と粉骨砕身の覚悟で戦った。
過去のガンダム世界を土の下に埋葬して滅ぼしたモビルスーツ、∀ガンダムに偶然乗り込んだが、これもひとつの道具として捉え、単なるパイロットを超えて正しき使用者として接した。

ロラン・セアックの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

初期設定では地球人

ロランはムーンレィス、すなわち月の民であるという設定だが、じつは初期設定では地球人だった。
しかし『∀ガンダム』の制作に携わった脚本家の千葉克彦と星山博之によって「ロランは地球人にしない方がいい」と指摘され、ムーンレィスであるという設定に変わったのである。

この設定変更がなければ「僕は2年前に月から来ました。けど、月の人と戦います。だけども、地球の人とも戦います。人の命を大事にしない人とは、僕は誰とでも戦います!」という名セリフも生まれなかった事になり、千葉と星山の指摘は正しかった事が証明されている。

ツッコミ所:ガンダムハンマーがお気に入り

∀ガンダムの武器庫を見つけたロランはそこでビームライフルなどの武器を回収しようとするのだが、あまりにも時間が経ちすぎていたせいで、触れた振動で武器は次々と砂に戻ってしまう。
その中でトゲ付きの大鉄球「ガンダムハンマー」だけは無事だった。

思わずロランは「ふざけてるのか」とつぶやいてしまうが、しかし敵を無力化させる威力がありつつ、その命を奪いにくいガンダムハンマーを気に入ったらしく、その後もちょくちょく使用している(ビームサーベルのような光学兵器を使う場合、敵モビルスーツのコクピットにビームが触れればそのパイロットは一瞬で焼け死ぬが、ガンダムハンマーならば敵を吹っ飛ばしてダウンさせる事ができる)。

しかしながら、ガンダムハンマーはディアナ・カウンターのフィル・アッカマン曰く「いかにも蛮族」的な武器である。
じっさい、命の大切さを説く少年が、モビルスーツに乗って大鉄球を振り回しているのはシュールな光景であり、ツッコミ所ともなっている。

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