おはようとかおやすみとか(漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『おはようとかおやすみとか』とは、2014年よりまちたが『月刊コミックゼノン』で連載していた、主人公と異母兄弟との共同生活をテーマにしたハートフル漫画作品である。デビュー作でありコミックゼノンマンガオーディションにて準グランプリを受賞。他人との共同生活を嫌い、1人で自由に暮らす事を望んでいたサラリーマン・日向和平(ひなたわへい)。新築マンションを購入した矢先に突然現れた腹違いの3姉妹との共同生活を通して、家族とは何か、自分の居場所はどこにあるのかという家族に対する価値観が変わっていく様を描く。

子供を家に引き込む魔女おばさんとして都市伝説になった中年の女性。実際は魔女ではなく、魔女おばさんの娘が結婚後にイギリスに行ってしまった為にずっと空き家でお化け屋敷として有名だった家に越してきたことで魔女であるという都市伝説が生まれたのであった。通学路を通る子供に挨拶をしたり、お菓子をあげたりする優しい女性。千世が怪我をしたときに助けて以降、千世・千苗と仲良くなる。

ゆめちゃん

一番右側の女の子がゆめちゃん

国前千世と千苗の学校の友達。
休み時間に千苗に会えず、心細さから泣いていた千世に気付き、慰めながらも一緒に悲しんでくれた優しい女の子。千世と喧嘩することもあるが、仲の良い友達。

『おはようとかおやすみとか』の用語

アイダハウス

日向和平・蓮見・加東つかさが勤務する会社。

むちゃこ先生・ぶんぶん姐さん

アニメに出てくる猫のキャラクター。国前千世と国前千苗はむちゃこ先生が好き。

まいごシリーズ

日向翔平が書いた絵本のシリーズの1つ。いろいろな動物が登場するが、みんな迷子という設定である。
国前千世・国前千苗曰く、この絵本に登場するハリネズミくんが日向和平に似ているらしい。

『おはようとかおやすみとか』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

国前穂高「夜はね、特にね、淋しくなっちゃうから、だからみんな、おうちに帰るのかなぁ?」

日向和平の家に泊めてもらうことになった穂高が、淋しがる千世・千苗をぎゅっと抱きしめながら言った言葉。家族に縁がない和平はその様子を見て、不思議な気持ちになる。
まだ、今までの経験から家族や住む家に愛着が持てない和平の心の状態を表している印象的な場面。

和平に寄り添い、支える3姉妹

立て壊された実家の跡地を見て、足元が崩れ落ちそうなほどのショックを受けた和平の体を3姉妹が支えた。
この出来事から、和平は住む場所はあっても帰る家がない3姉妹の気持ちに初めて気付いた。

実家によい思い出がないことから「古い家は壊し、新しい機能的な家を建てる」ことを理想としていた和平の考えを根底から覆すきっかけとなった場面。

日向和平「ここがちゃんと穂高と千世と千苗の居場所になるようにつくっていこう。怖いものなんてない一番安心できる家(ばしょ)にしよう。」

和平に家から追い出されると勘違いした穂高たちは和平に内緒で家を出て行ってしまう。そんな3姉妹を連れ戻し、部屋のネームプレートをプレゼントする場面での和平の台詞。
登場してから、表面上は妹達のために気を張り、心の中では捨てられるのではないかと常におびえていた穂高が、初めて感情を表に出し、涙を流した名場面。

国前千世「だったらもっかい、みんなで一緒につくろうね。家族のいいもの?つくろうね。」

和平の「大人になったら家族はバラバラになってしまうかもしれない。」という言葉から、いつかは一人ぼっちになってしまうのではないかと悲しむ千世。
そんな千世に「いつかそういう日が来るかもしれない。だから大人になったときに思い出せる家族の思い出を3人に残したい。」と和平は伝える。
和平の幼少期に家族の思い出がないことに気付いた千世が言った一言。
いつかバラバラになる日が来るかもしれないがそれまで前向きに4人で家族の思い出を作っていこうという千世の純粋に家族を大切に思う気持ちが表れた心温まる名台詞。

日向和平「あげるだけでも、もらうだけでも、さみしいもんな。」

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