ROOKIES(ルーキーズ)のネタバレ解説・考察まとめ

『ROOKIES(ルーキーズ)』とは、森田まさのりによる高校野球漫画である。『週刊少年ジャンプ』にて連載されていた。二子玉川学園へ赴任してきた新人教師の川藤幸一が、野球部の顧問になって野球部の不良たちと甲子園を目指すストーリーとなっている。川藤が親身になって不良の部員達と向き合うことで成長していくところがこの漫画の面白さである。2008年には同タイトルでドラマ化されている。2009年には『ROOKIES-卒業-』として映画化された。単行本は全24巻のほか文庫版が発売された。

ニコガク野球部の最初の対戦相手。推薦入学で選手を獲得した部員を多く抱える強豪校。スポーツショップに行っていた桧山と偶然出くわして、因縁をつけられる。特に若菜のことを恐れている様子がある。ニコガクとの練習試合には全員1年生部員で臨み、接戦の中勝利。しかし地区予選で再戦した時には、ニコガクに完敗した。

目黒川高校(めぐろがわこうこう)

ニコガクから近い場所にある私立高校。野球の名門高校で、グラウンドには甲子園と同じ土を使用しているほど。江夏や河埜を始め中学時代から主砲級の打撃を誇る選手やエース級など名の通った優秀な選手が揃っている。しかし、自己中心的な上に野球を舐めている者ばかりなので仲間割れすることも多い。以前のニコガク野球部を思い出させることがある。 ニコガクとの練習試合で態度の悪さを川藤に叱咤される。ニコ学との試合に逆転負けを喫したことでチームプレイの大切さを思い出し、地区予選で再びニコガクの前に立ちはだかる。

笹崎高校(ささざきこうこう)

70年代には春・夏4期連続で甲子園出場を果たした、野球の強豪校。同地区の王者。しかし、70年代以降は常に一回戦負けという暗黒の時代を経験し、凋落の代名詞となっていた。春のセンバツは川上を擁して甲子園に出場するも1回戦敗退。今年は川上と別所の二枚看板で甲子園出場を目指すニコガクの前に立ちはだかる。

『ROOKIES』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

川藤幸一「夢にときめけ!明日にきらめけ!」

川藤の口癖。

川藤は二子玉川学園に赴任した当初に発した言葉。川藤は夢を大切にする人を人一倍応援する性格のため、このセリフは度々漫画の至る所で出てきた。逆に夢を馬鹿にする人にはカッとなってしまうのも根源にこの思想を持っているからだ。この言葉はニコガク野球部員に最初は笑われていた。しかし川藤が自分達と向き合う姿に、不良部員だったニコガクナインが甲子園という夢を持って野球に打ち込むまでに変貌した。再び不良たちに野球に打ち込みきっかけとなったこの言葉の力はすごい。

川藤幸一「人に好かれたいなら人を好きになることだ」

友情を学んだ後に去っていく新庄と見守る川藤

新庄慶はニコガク野球部の不良の中で1番喧嘩が強く、不良たちも恐れていることがあった。御子柴や関川が川藤の登場で心入れ替え野球に打ち込み始めたことで、裏切り行為だとみなした新庄は2人を半殺しにする。自分の居場所がなくなることに恐れた行動だったが、関川と仲が良い若菜は新庄の行動に不信感を持ち距離を置くことのなる。苛立った新庄はゲームセンターで、自ら輩に喧嘩を売るも、返り討ちにあう。そこを川藤に助けてもらう。助けてもらうも余計なことするなと怒る新庄。新庄は川藤によってニコガク野球部の仲の良さを引き裂かれたことをいう。川藤は新庄に対して、人を好きになれないから力で友情を手に入れたことをいうと新庄はキレる。新庄はうるせー、ぶっ殺すなどさらにキレるも川藤の一言一言が心に突き刺さる。このシーンで離れたのが「人に好かれたいなら人を好きになることだ」だ。これを言われた新庄は言葉が出なくなる。川藤は新庄の間違った友情の考え方をつたえるためにいいました。川藤はこの言葉を新庄に伝えた理由は、新庄がただ非道に裏切った仲間を半殺しにしたわけではないことを知っていたからだ。ニコガクナインのプリクラを常に持っているほど、誰より仲間思いの人間である新庄に本当の友情は伝えれば変わることを信じていた。この言葉の重みに新庄は心を打たれ、自分のやったことを悔いる。そんな新庄を受け入れいつでも野球部に戻ってこいと告げる川藤。この後新庄は、ニコガク野球部に復帰した後も誰よりも仲間を信じる男に変わっていいきました。ニコガクナインの友情も描いている漫画のため、この言葉はROOKIESを象徴する名言です。

若菜智哉「テメェーがどれだけ甲子園行きてぇーと思ってんだよ」

怪我を押しても出場する若菜

地区で一番強い笹崎高校との対戦序盤に、ボールが人差し指にあたり怪我をする若菜。若菜はベンチの濱中にテ-ピングを巻いてもらう。怪我を見た濱中が痛そうにしている若菜に、ギャグ的意味も含めて俺が変わりにいきましょうかといった際にキレる若菜。キレるといっても殴るとかではない。今まで血の滲むような努力をして全てを甲子園出場に捧げてきた若菜に対して、濱中は唯一練習をサボるメンバーだったためギャグでも許せずにキレて、トイレのドアを蹴る。最初は濱中もすいませんとやや笑みを浮かべながら謝るも若菜が次に放ったこの一言で空気が変わる。「テメェーがどれだけ甲子園行きてぇーと思ってんだよ」目にうっすら涙を浮かべながら言い放つ若菜に、濱中は若菜やニコガクナインの甲子園への想いを改めて感じる。濱中とはいつも休憩の時にふざけてからむこともあったが若菜だが、今回の発言は怪我をした悔しさもありキレてしまう。怪我を押して出場する若菜の甲子園への想いを知れると同時に、ここから濱中が少しずつ変わっていくことからもストーリーに外せない一言だ。

『ROOKIES』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

キャラクターの名前の由来は、実在する野球選手の名前を組み合わせている

キャラクターの名前は全て存在した野球選手を組み合わせてつけている。作者の森田まさのりが阪神タイガースファンのため、ニコガク野球部は阪神に所属したことのある選手の名前がついている。他のキャラクターは阪神のライバルである巨人に所属したことのある選手の名前がついている。

ドラマ化することが人生で一番嬉しかった森田まさのり

森田まさのりは人生で一番嬉しかったことがROOKIESがドラマになったことだと話している。森田まさのりは実家が寺で本来は注がなきゃいけない立場のところを漫画家になっているため、ドラマになれば東京で頑張っていることが伝わるからドラマ化を喜んだ。実際にみてくれたらしい。
ドラマの主人公が佐藤隆太になったのは、佐藤隆太がドラマ化の話が出る前から森田まさのりに手紙を渡しており、佐藤自身が川藤を演じられる年齢や役者として演じられるまで待ってほしいとの想いが記載されてあった。

ドラマ・映画での設定変更

安仁屋ら野球部員が2年生になっている(原作では1年生)。原作では、御子柴、安仁屋、赤星以外が初心者から野球を始めているが、ドラマでは事件以前から野球をしていたという設定。利き腕に関しては演者の利き腕に合わせているため、原作と利き腕が違うキャラクターが何人か存在する。(例:岡田)御子柴、岡田、関川が喫煙していないメンバー。退学届を提出し、川藤に野球部へ未練や情熱を打ち明ける役の小林はいない。御子柴が退学届を出す設定になっている。川藤が安仁屋に殴られる際1度目はよけ、2度目に殴られた。張本が川藤から殴り落とされたのが、3階からに変更されている。御子柴が新庄に半殺しにされた際、最後まで御子柴は気絶したままである。張本が学校を自主退学している。ただし、川藤が神田川高校を辞職する原因となった事件とは関係がない。家庭の事情によるもののため、川藤と張本の再会場面が異なる。桧山・岡田・湯舟が野球を再開するきっかけに違いがある。原作では、スポーツ用品店でニコガク野球部を罵り、練習試合を嫌がる用賀第一の野球部員に立腹して口論になったため。ドラマでは、若菜に再開を決意させた川藤に心を動かされたため。地方大会の抽選会でくじを引く役が八木から御子柴に変更。ドラマ版では笹崎高校が登場しない。地方大会の3回戦では別の高校と対戦している。また、笹崎が出ないことにより地方大会開催中、川藤が謹慎を強いられた理由も変更。原作では試合中に笹崎ベンチに抗議に行ったことが原因であるが、ドラマでは過去の用賀第一との練習試合において国松の態度に耐えかねた川藤が彼を殴った事や過去の張本に重傷を負わせてしまったことが、新聞記事に取り上げられたのが原因とされた。ドラマでは赤星、濱中が登場しないため、原作とは一部スターティングメンバーが異なる。

『ROOKIES』の主題歌・挿入歌

ドラマ版主題歌・ED(エンディング):GReeeeN『キセキ』

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