ROOKIES(ルーキーズ)のネタバレ解説・考察まとめ

『ROOKIES(ルーキーズ)』とは、森田まさのりによる高校野球漫画である。『週刊少年ジャンプ』にて連載されていた。二子玉川学園へ赴任してきた新人教師の川藤幸一が、野球部の顧問になって野球部の不良たちと甲子園を目指すストーリーとなっている。川藤が親身になって不良の部員達と向き合うことで成長していくところがこの漫画の面白さである。2008年には同タイトルでドラマ化されている。2009年には『ROOKIES-卒業-』として映画化された。単行本は全24巻のほか文庫版が発売された。

笹崎高校に勝利するも、川藤は笹崎高校ベンチに抗議したことを高野連から厳重注意を受け、予選終了までベンチに入れなくなる。次に対戦する目黒川高校の試合を観戦した際に、目黒川高校OBと乱闘になって関川と安仁屋は負傷。川藤はメンバーを大きく入れ替え、変則オーダーを組み御子柴に託す。目黒川高校との試合が始まる。初回にいきなり新庄がホームランを打つ。先制したニコガクは赤星が投手でマウンドに立つ。安仁屋は怪我のためファーストにつく。目黒川高校は河野がホームランや後続も続き点差が開いていく。開いていく中でもなんとか1人で抑える赤星。外で試合のラジオを聞く川藤は、偶然見つけた球場の勤務医である小山に痛み止めを安仁屋に打ってほしいと頼む。説得に折れて小山は安仁屋に痛み止めを打つ。ニコガクナインは川藤が近くにいることと安仁屋の甲子園出場の覚悟を知り、再び奮起する。4-1で目黒川高校リードの中、ノーアウト満塁のチャンスを作る。打席は安仁屋。安仁屋は渾身の一振りで打つもライナーでダブルプレー。得点できずに9回を迎える。目黒川高校の攻撃はバッター河埜。ピッチャー安仁屋に交代。静まったムードで川藤がベンチに戻ってきた。活気づくニコガク、そして安仁屋は三振で抑える。川藤はベンチに入るために、交換条件として学校を去ることを決意してベンチに入った。9回は3本のヒットで出塁し2アウト満塁でバッターは御子柴。頭が真っ白になる御子柴は、ど真ん中を見逃しワンバウンドのボールを振ってしまう散々な2球。そんな時に川藤の言葉を思い出して、落ち着きを取り戻して3球目。御子柴がフルスイングして満塁ホームランを打つ。泣きながらホームベースに向かう御子柴。9回の目黒川高校の攻撃は、赤星が抑えてニコガクが勝利。優勝したかのように抱き合って喜ぶニコガクナイン。勝利するも自分の職責をかけてベンチに入った川藤は、その旨を選手に伝え二子玉川学園を去った。次の試合に挑んだニコガクだったが、コールド負けをした。安仁屋や赤星の負傷もあったが、川藤がいないこと一番大きかった。その度緊急審査会でニコガクは1年間の出場停止処分もありえたが、理事は反対する。次の甲子園も目指せることになったニコガク。3年生になったニコガクナインは新監督の元で、部員数も伸ばした。そして、ついに予選を突破して甲子園出場することになった。甲子園1回戦、ベンチの前で選手に声をかける監督。それは川藤だった。

『ROOKIES』の登場人物・キャラクター

二子玉川学園

川藤幸一(かわとうこういち)

演:佐藤隆太
ニコ玉川学園の新任教師。24歳で担当教科は国語。神田川高校の教師だったが、張本を殴り2階から転落させて重傷を負わせ辞職となる。二子玉川学園では小林との出会いをきっかけに野球部顧問になることを誓い勤めることになる。礼節を重んじる真面目な性格で、人を信じ向き合う。夢を持っている生徒を全力で応援するも、夢を馬鹿にする言動に対しては厳しい態度を示す一面がある。幼少期から格闘技に通じており空手二段の腕前。夢に向かう努力の大切さを不良生徒に教えて、感化させていく。ただし自分自身は練習相手高校の先生を殴ったり、相手高校のベンチに乗り込むなど直情すぎる面が災いをもたらしてトラブルを起こすことも。最終話では謹慎2ヶ月で許されたものの、一度学校を辞めてからもう一度採用試験を受けて再度二子玉川学園に就職し野球部顧問になった。モデル人物は川藤幸三選手である。名前の由来は川藤幸三選手と田淵幸一選手。

安仁屋恵壹(あにやけいいち)

演:市原隼人
二子玉川学園高校の生徒で野球部員。本作の準主人公。エースで4番。ポジションは投手。中学校時代から優れた才能を持っていたが、川上にノーヒットで仕留められた過去を持つ。野球部の暴力事件と川上が夏の甲子園で大敗する姿に甲子園のレベルの差を痛感して野球をしなくなった。野球をしなくなると部室で性行為に及ぶこともあった。川藤に出会うもなかなか野球部には戻らなかったが、1vs1の勝負と八木の説得をきっかけに部に戻った。ストレートとカーブを武器とする。ストレートは最速150km/h。遠投123m。名前の由来は安仁屋宗八選手と藪恵壹選手。

若菜智哉(わかなともちか)

演:高岡蒼甫
二子玉川学園高校の生徒で野球部員。ポジションは捕手。前髪がほつれたリーゼントが特徴。不良の溜まり場となっていた時はリーダー格の1人だった。川藤と出会いしつこく来られたためサッカー部に入りたいと嘘をつく。その後川藤がサッカー部に本当に入れようとする姿を見てから心が揺らぎ3人目の部員となった。ムードメーカーであったことが買われてるも次第に打撃センスも開花していく。名前の由来は若菜嘉晴選手と坪井智哉選手。

関川秀太(せきかわしゅうた)

演:中尾明慶
二子玉川学園高校の生徒で野球部員。ポジションはセンターで1番。金髪で髪を逆立てていることが特徴。俊足の持ち主で、万引きを繰り返しても逃げ切れるスピードの持ち主。川藤が顧問になって「笑って卒業したい」と思うようになり2番目に復帰する。50mは5.6秒でチームトップ。陸上部にスカウトされるも断り野球に打ち込む。名前の由来は関川浩一選手と田中秀太選手。

湯舟哲郎(ゆふねてつろう)

演:五十嵐隼士
二子玉川学園高校の生徒で野球部員。ポジションはファースト。チーム1の長身(186cm)。「ニャー」という掛け声で打つ猫打ちという技を持つ。笹崎戦では、催眠術にかかったまま打席に立つこともあった。名前の由来は湯舟敏郎選手と川尻哲郎選手。

御子柴徹(みこしばとおる)

演:小出恵介
二子玉川学園高校の生徒で野球部員。ポジションはセカンドで2番。安仁屋と同じ野球経験者。川藤を最初からバカにせずにいた唯一の部員。不良たちのパシリだった。みんなが帰った後も1人練習するほどの野球への熱い想いを持つ。ニコガク野球部のキャプテン。川東が任命した。緊張すると頭が真っ白になることがある。怪我人が出た時にそのポジションに代わって入る器用さも兼ね備える。名前の由来は御子柴進選手と和田徹選手。

新庄慶(しんじょうけい)

演:城田優
二子玉川学園高校の生徒で野球部員。ポジションはサードで5番。金髪。怪力の持ち主で、背筋270kg。相手チームが驚くほどのパワーがある。人一倍仲間思いを持っているものの、それを表現するのが苦手だったが、川藤に出会い仲間との向き合い方を変える。仲間に手を出したことから、自分はニコガク野球部に戻れないと決めていたため合流したのは10番目である。名前の由来は新庄剛志選手と井川慶選手。

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