キノコホテル(KINOCO HOTEL)の徹底解説まとめ

キノコホテル(KINOCO HOTEL)とは、日本の女性4人組ロックバンドである。2007年に電気オルガン兼ボーカル担当の、マリアンヌ東雲を中心に結成された。グループサウンズや昭和歌謡、ガレージ・パンクに影響を受けた音楽性で、メンバーの見た目はマッシュルームカットとミリタリールックで統一されている。定期的にツアーを行っており、国内の音楽フェスにも多数出演。確かな演奏技術と過激なライブパフォーマンスで観客を魅了するライブバンドだ。

キノコホテルのディスコグラフィー

シングル

真っ赤なゼリー

2008年5月17日発売

1. 真っ赤なゼリー
2. 静かな森で〜キノコホテル唱歌

『真っ赤なゼリー』はインディーズ時代に発売されたシングルである。2曲収録のインディーズチャートで1位に輝いた作品だ。「真っ赤なゼリー」の「涙溢れても、闇に溺れても」という歌詞は、女性ロックバンドであることを感じさせる。入手困難な音源だが、2曲ともメジャー第一作目の『マリアンヌの憂鬱』で聴くことができる。

夜の禁猟区

2015年9月18日発売

1. 夜の禁漁区
2. 点滅
3. 恋はモヤモヤ

『夜の禁漁区』は会場限定、通販限定で発売され3曲入りたシングルである。「夜の禁猟区」は淡々と同じベースラインとドラムが続くかと思えば、後半はだんだん盛り上がっていき変拍子も混ぜる面白い曲である。「点滅」「恋はモヤモヤ」はいつものキノコホテルらしいパンチの効いた演奏のビートロックが聴ける。

有閑スキャンドール

1. 有閑スキャンドール
2. 樹海の熱帯
3. おしゃべりルージュ
4. め・ざ・め

『有閑スキャンドール』は2018年に会場限定で販売されていた4曲入りシングルである。速いテンポで演奏されライブでも人気が高い「有閑スキャンドール」や、ジャムセッションのような雰囲気の曲「め・ざ・め」などが楽しめる。

赤い花・青い花EP

2020年9月16日発売

1. 赤い花・青い花
2. 銀色モノクローム
3. マリリン・モンロー・ノー・リターン

『赤い花・青い花EP』はオンライン配信のみで販売されていた『赤い花・青い花/銀色モノクローム』に、歌手、作家の「野坂昭如」のカバー「マリリン・モンロー・ノー・リターン」を加えた3曲入りのEPである。新ドラマー「ナターシャ浦安」加入後の初作品で、新たなキノコホテルが聴ける。「赤い花・青い花」は疾走感のあるビートロック、「銀色モノクローム」はミドルテンポのゆったりとした曲で、異なる雰囲気の2曲が楽しめる作品だ。コロナウイルスを連想させるジャケット写真にも注目だ。

ミニアルバム

サロンドキノコ(実況録音盤)

2008年会場限定販売

1. 静かな森で
2. 恋の爆弾
3. 恋のタッチ・アンド・ゴー
4. 恋はふりむかない
5. あたしのスナイパー
6. 人魚の恋
7. 夜の花びら
8. キノコホテル唱歌

DVD
1. ネオンの泪
2. 夕焼けがしっている
3. もえつきたいの

『サロンドキノコ〜実況録音盤』は2008年のメジャーデビュー前に会場限定で販売されたDVD付きライブアルバムであり、2009年6月27日に再発売された。ライブでの定番曲である「静かな森で」、「キノコホテル唱歌」など初期の名曲が結成したてのキノコホテルの演奏で楽しめる。3曲入りDVDは初期のキノコホテルが見れる貴重な映像だ。

マリアンヌの休日

2010年8月4日発売

1. 真夜中のエンジェル・ベイビー(平山三紀のカバー)
2. ピーコック・ベイビー(大原麗子のカバー)
3. 恋は気分(ポピーズのカバー)
4. 恋はふりむかない(リンガーズのカバー)
5. 謎の女B(曽我町子のカバー)
6. 山猫の唄(エルザのカバー)

『マリアンヌの休日』は6曲収録で、全曲が歌謡曲のカバーのファーストミニアルバムである。よくあるカバーアルバムとは違い有名ではない曲で構成されているのが特徴で、昭和歌謡曲がキノコホテルの激しい演奏でロックにアレンジされている。70年代に活躍した歌手である「平山三紀」のカバー「真夜中のエンジェル・ベイビー」はMVが制作された。オリコンチャート126位。

マリアンヌの逆襲

2013年5月1日発売

1. エレキでスイム(東京ブラボーのカバー)
2. ノイジー・ベイビー(カルメン・マキのカバー)
3. 今夜はとってもいけない娘(泉朱子のカバー)
4. かえせ!太陽を(『ゴジラ対ヘドラ』のテーマ)
5. すべて売り物(アーントサリーのカバー)
6. 悪魔巣取金愚(休みの国のカバー)

『マリアンヌの逆襲』はキノコホテルの2枚目のミニアルバムである。ベース担当「ジュリエッタ霧島」加入後の初の作品で、すべてカバー曲で構成されており、60年代から80年代の楽曲が中心になっている。映画『ゴジラ対ヘドラ』のテーマ「かえせ!太陽を」、70年代に活躍したパンクバンド『アーントサリー』のカバー「悪魔巣取金愚」など、あまり有名ではないマニアックな選曲が特徴だ。昭和の隠れ名曲が、パンチの効いたロックなアレンジで楽しめる。オリコンチャート54位。

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