渾身の覚悟で挑んだ映画の濡れ場…市川由衣が見せた女優魂

数々のドラマや映画に出演してきた女優の市川由衣。清純派な雰囲気のある彼女は、そのイメージのままに似たような役ばかりこなしていることに複雑な気持ちを抱いていたといいます。そんな彼女に訪れた転機が、映画『海を感じる時』。この作品で大胆な濡れ場にも挑戦し、女優としての新たなステージに進出することに成功したのでした。自分の殻を破るってすごく難しいけど、新たな可能性を拓くチャンスでもあります。今の自分を変えたいと思うなら、一歩を踏み出す勇気を持ちたいものですね。

▼そんな時、『海を感じる時』の出演依頼を舞い込んできた

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1978年に当時18歳の現役女子高生だった中沢けい氏が発表し、スキャンダラスな作品として話題を集めた第21回群像新人賞受賞作

『海を感じる時』は、自身を覆った"市川由衣"というイメージを打破するには打って付けの作品だった

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1970年代を舞台にした中沢けい氏の同名小説

愛を知らない少女が一人の男と出会い“女”へと目覚めていく姿を精緻な描写で描く人間ドラマ

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ところが、多感な少女期の性体験が描かれる作品のため、過激な濡れ場は必要不可欠だった

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■役には惹かれたが、出演するか悩んだ...

やはり私も普通の女の子なので、肌を見せるという部分では、悩まなかったといえば嘘になりますね

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脚本を読んですごく面白いと思いましたし、恵美子という役に惹かれました

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肌を露出することもそうですけど、恵美子を演じている間に自分が病んでしまうんじゃないかと思って

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精神的に身を削ってやる役という印象があったので、そこで闘う覚悟はあるのかと自問自答していたら…1カ月経っていました

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▼マネージャーも出演へ無理強いはしなかったという

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「うちの会社で、ここまで激しい作品をやっている人も居なかったので、、大丈夫かな?」という不安もあった

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『脱ぐのが嫌だったら、この作品のためにならないから、お断りしよう!』と選択肢を与え、あとは本人に委ねた

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▼姉の一言で出演を決意

お姉ちゃんにだけは相談しました。恵美子の役柄、肌を露出しないと成立しない作品であることを説明した

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仕事以外でも何かに迷った時はよく相談しているという

「やればいいじゃん。役者だし」って言われて。結構あっさりでした

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肌の露出は避けられないけど、演じなかったら後悔するし、他の女優さんがやるのを見たくなかった

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出演を決心した

▼出会った日に“裸シーン”の撮影

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