GOD EATER 2 RAGE BURST(ゴッドイーター2 レイジバースト)のネタバレ解説・考察まとめ

『GOD EATER 2 RAGE BURST』とは、ドラマティック討伐アクションゲーム。PlayStation 4/PlayStation Vita用ソフトが発売された。近未来、あらゆるものを捕喰する「アラガミ」に世界が喰らい尽くされようとしていた。そしてアラガミを体内に留め、地球を破壊する「終末捕喰」を目論む人物がいた。本作は崩壊しようとしている世界の一部分、極東地域で神機使い・通称「ゴッドイーター」の特殊部隊「ブラッド」の一員として個性的な仲間たちと共に人類と地球を救う物語。

螺旋の樹

日に日にユノは黒蛛病によって病状が悪化していっていた。治療法を研究するサカキは、ユノが通常の黒蛛病患者より状態は悪化しているものの、未だ死に至る程の衰弱がないことに疑問を抱いていた。サカキはユノの細胞を摂取し、調べ始める。そしてサカキはブラッドを呼び、ユノの細胞から摂取し調べた結果を報告する。ユノの病の進行には「終末捕喰」と「特異点」が深く関係していると告げる。また、赤い雨と黒蛛病は特異点を失った地球が、再び新たな特異点を生み出そうとしている行動を表しているのではないかという。さらにサカキはユノの体内から摂取した細胞を調べた結果、特異点に近い偏食因子が発見されたといい、ユノ自身が特異点になりつつあるとも語った。サカキは黒蛛病の治療法は今後も調べていくと言い、ブラッドたちは部屋を後にする。
ブラッドたちはあるミッションに出撃した際、エリア内に中型のアラガミが侵入したと情報を得た。討伐に向かったブラッドたちが見たものは、真っ赤に染まった暴走する神機兵だった。それから、あらゆる場所で使い物にならなくなり捨てられた神機兵が赤い雨に打たれ、アラガミ化し暴走を続けていると情報が支部に次々と入ってくる。それらの討伐に向かうブラッドたちだったが、フライアとジュリウスがこの事に対して何も行動を起こさないことに疑問を抱いていた。

その頃、黒蛛病が進行し衰弱するジュリウスも病に苦しんでいた。そんなジュリウスにラケルは神機兵がようやく完成すると告げ、また新たな試練を与えようとしていた。ラケルが自ら造り出した化物がジュリウスを襲う。弱るジュリウスは研究棟の下に落下し、気を失ってしまう。神機兵の残骸に囲まれたジュリウスは、自分の今までの人生を思い返していた。そして瞳を閉じた時、ジュリウスの身体を薄い繭が包み込んでいった。

ブラッドたちはジュリウスのことが気になるといい、再びフライアに突入した。だがそこで待っていたのはかつての上司・ラケルだった。彼女は最期の儀式を始める前に、ブラッドを晩餐へ招待すると不気味な笑みを浮かべながら告げる。そして自らの本当の目的を語り始める。
ラケルは幼い頃に事故に遭い、アラガミに近しい存在になる偏食因子を投与され一命を取り留めた。だがその頃からラケルの体内にはアラガミが存在し、終末捕喰を欲する声を聞いていた。そして児童養護施設を設立し、ジュリウスという少年が現れ、あらゆる偏食因子を受け入れる特異点であると確信したラケルは全ての力を注ぎ、ジュリウスを特異点へと完成させていったのだ。そして彼女は終末捕喰を共に迎えようと告げるが、ブラッドたちラケルを阻止するべくジュリウスの元へ向かおうとする。だがジュリウスを襲った化物がブラッドたちの前に立ちはだかる。ラケルはこれを自分の実験の結果、さらに私の人形だと話し、零號神機兵と言った。襲い掛かる零號神機兵に立ち向かうブラッド。抗戦の末、零號神機兵を倒したブラッドだったが終末捕喰は既に始まっていた。ジュリウスが眠る器から白い繭が伸び、自分の人形と共にラケルは「新しい秩序のなかでまた会いましょう」と言い、繭に巻き込まれていった。白い繭が伸びてくる中、通信からサカキの声が聞こえたブラッドたち。サカキは終末捕喰の時間はまだ猶予があると言われ、ブラッドは一時撤退する。

支部に戻ったブラッドは、サカキから既にジュリウスは特異点として完成しているため終末捕喰を止める事は出来ないと告げる。このままでは終末捕喰によって、全ての人類、地球そのものが捕喰されてしまうと言うがブラッドはまだできることがあるはずと伝える。この言葉にサカキは、人類とジュリウス、その両方を救う方法がひとつだけ残っていると答える。それはもう一つの終末捕喰を引き起こす必要があると語る。もう一つの終末捕喰とは、もう一つの特異点であるユノの歌で皆の意志を束ね、主人公の血の力・喚起の能力で皆の意志を増幅させるということ。そしてジュリウスが起こす終末捕喰と相殺させるというものだった。だが、それはとてつもなく危険なことだと話し、みんなでよく話し合って決めるようにと告げられる。そして、主人公の自室に集まったブラッドと支部の隊員たちとユノ。全員がどうするか悩んでいたが、ナナがかつてジュリウスが言った言葉を思い出し、皆が終末捕喰を止めようという意見に一致した。支部の隊員たちも全力でサポートはすると告げ、皆の心が一つになったところでブラッドたちは再びジュリウスの元へ向かった。

ブラッドはジュリウスがいたはずの器が空になっていることに気付く。すると目の前に変わり果てたジュリウスがブラッドに襲い掛かってくる。何度もジュリウスと声をかけるブラッドたちだったがジュリウスは全く反応もせず、攻撃を仕掛けてくる。主人公たちはなんとかジュリウスの行動を抑えることに成功する。その間にサツキが放送準備を進めていた。ユノは青いドレスに身を包み、「光のアリア」を歌い始める。
ユノの周りには赤いオーラが覆うように包まれていき、その瞬間からもう一つの終末捕喰が引き起こされていく。だがジュリウスの引き起こす終末捕喰の力が徐々に増し、ユノの歌の力が抑え込まれ始めていた。支部でオペレーターたちと共に見守るサカキも、もう全て終わってしまうのかと諦めかけたその時、世界中の人々がユノの歌を歌い、意志の力が再び集まり始めた。そして主人公と手を取り合うユノ。二つの終末捕喰は重なり合った。
ブラッドとユノは幻想的な場所に居た。ジュリウス自身の意志に触れ、皆が知る姿のジュリウスと出会う。共に帰ろうと言う言葉にジュリウスは、それはできないと言った。終末捕喰を途中で止めることはできないこと、そのためには特異点が残らないといけないということを告げる。ジュリウスは特異点として残り、ここで戦い続けると言い、主人公たちは外の世界で守るべきものを守れと語った。そしてどうか俺を信じてほしい、そして共に戦い続けること、それが俺の願いだと言うジュリウスの言葉に涙を流すブラッドたち。ジュリウスを信じ、自分たちの持ち場に戻ると告げた。

二つの終末捕喰は天に向かって高く伸びていき、螺旋状に絡み合った状態でその形状を留めた。また同時に人々の体の黒い斑紋がはがれ落ちていき、螺旋状に絡み合った終末捕喰に集まり、それは螺旋の樹となった。こうして終末捕喰は今もなお、ジュリウスが留まることで被害も少なく終わり、新たな特異点を生み出すことなく赤い雨も止まり、人類・地球の危機を救ったのだった。

『GOD EATER 2 RAGE BURST』

独立支援部隊・クレイドル

クレイドル アリサ(左)とソーマ(右)

二つの終末捕喰が重なり、人類と地球は救われた。ジュリウスは螺旋の樹となり今もなお終末捕喰は続いていた。

あれから一か月が経った頃、ブラッドは変わらず極東支部でミッションをこなしていたある日、独立支援部隊のクレイドルの隊員兼科学者のソーマが極東支部に戻ってきたと耳にする。挨拶をするため、研究室に向かった主人公。ソーマは快く部屋に入れてくれた。ソーマは大変な時に力になれずすまなかったと謝罪する。そして主人公にこれからどうするのかと問う。この答えに考える主人公にソーマは、少し協力して欲しいことがあると言い、主人公と共にエイジスへ任務に出る。そこでトラップの成果を見にきたと言い、アラガミを共に討伐する。ソーマは主人公の腕を気に入り、これからもよろしく頼むと告げた。
それからまたしばらく経った頃、クレイドルの隊員で遠征に出ていた雨宮リンドウも戻ってきていた。リンドウは元々第一部隊隊長を担っていたといい、右手には金色の義手が輝いていた。リンドウが戻ってきた目的は、純血のアラガミといわれるキュウビの討伐だった。目撃情報が稀なキュウビがこの極東地域で目撃されたという情報が入り戻ってきたと語る。ブラッドや支部の隊員たちはソーマとリンドウからキュウビの詳しい説明を受けることになった。
キュウビは隔外に生息していたことからあらゆるものを喰らう状況ではなかったため、純血のオラクル細胞を持つ特殊なアラガミといわれている。クレイドルはキュウビのコアを手に入れることが目的とリンドウは話す。さらにキュウビ討伐に協力して欲しいと告げる。それから数日過ぎた頃、調査班からキュウビを捕捉したと情報が入り、クレイドルと主人公はキュウビ討伐のため出撃する。純血のアラガミは手強くなかなか倒れずにいた。ダウンするもまた立ち上がるキュウビ。リンドウは先手を打ち、右の義手でキュウビを抑え込んだ。その隙にアリサ、ソーマが援護し、主人公が止めの一撃を食らわせることに成功。キュウビは倒れ、討伐に成功したのだ。
帰投準備を進めていると、リンドウが主人公に話しかけた。主人公はリンドウにその右手はどうしたのかと聞くと、3年前にあるアクシデントでアラガミに腕輪ごと喰われてしまい、アラガミ化が進行してしまったと話す。しかし当時の第一部隊隊長によりアラガミ化が止められたとリンドウは笑って話した。そしてリンドウは主人公やブラッドを気に入ったと告げ、クレイドルに来ないかと主人公を誘った。共にここに住む人々に安らかな眠りを与えられるように一緒に夢を追わないかと語り、答えは気長に待っているからとほほ笑むリンドウであった。

支部へ戻った主人公はサカキに呼ばれる。サカキは螺旋の樹の調査のためにフライアに残されているラケルの端末を調べると告げた。またフライアへの調査はフランが担当することになり、なにか分かり次第報告しますと言い、フランはフライアへ向かった。それからフランは主人公に定期的にメールで調査結果を送ってくれていた。ラケルが使っていた端末は強固なロックがかけられていたがなんとか解除に成功し、端末を操作した。フランのメールには、ジュリウスを特異点とする過程などのデータが入っていたこと、最終的にはジュリウスを特異点とするために神機兵の開発やブラッドの結成を行ったというデータも得られたという。さらにラケルは、ブラッドの現隊長である主人公の血の力がジュリウスを特異点に完成する工程を邪魔する一番の警戒人物であるというデータも残されていたとフランはメールに綴り、フライアから真剣な面持ちと、複雑な感情を抱きながら帰ってきたのだった。

とある研究室でサカキは作業を進めていた。すると突如レーダーにアラガミの大群が映ったことに気付き、彼は急いでとあるメンバーたちを招集してくれとヒバリに頼んだ。
そして支部長室に呼び出された主人公。そこには神機使いが集められていた。ヒバリは、アラガミの大群が極東支部に向かって来ていると話し、ブラッド・第一部隊・第四部隊・クレイドルが出撃しても危険だと判断し、急遽、防衛班も招集したと語る。かなり大きな戦いになるとサカキは話し、極東支部の総力をかけて防衛すると宣言した。またオペレーターがヒバリとフランのみでは負荷がかかりすぎることから新たに新人オペレーターが極東支部に配属された。ハルオミの弟・テルオミと少し訛りが特徴のウララだった。新しい面々が揃ったところで主人公は各部隊と任務に出るよう伝えられる。それはアラガミの大群の中には感応種も存在することから、主人公の血の力によって防衛班の各隊員にもブラッドアーツを覚醒させるためだった。早速、主人公は各防衛班の隊員たちと任務へ出る。
そして整備班のリッカは新たに神機の向上を目指していたが、それが遂に完成したと主人公に話しかける。主人公の血の力を神機に取り込み、力を覚醒させ神機の攻撃力を大幅に向上させるというものだった。これらの試用訓練も同時に行われ、主人公は忙しい日々を送っていた。

螺旋の樹の異変

リヴィ・コレット

同じ時として、ある雪が降る地域で一人の神機使いの少女が任務を遂行していた。彼女は、目の前でアラガミ化した元神機使いの討伐、腕輪の回収作業を行っていた。回収した腕輪に刻まれたある似顔絵を見て彼女は俯き、次は極東かと呟く。
その頃極東ではアラガミの大群をブラッドと極東支部の隊員全員で討伐することに成功、束の間の休息に入っていた。そして螺旋の樹の調査をフェンリル本部が受け持つことになったという情報が入る。さらに本部は終末捕喰の実態を正式に受け入れ、極東に螺旋の樹専用の調査本部を設置すると発表した。これにより、主人公たちが安易にジュリウスの調査が出来なくなると理解するが、ジュリウスの事についてなにかが分かるかもしれないと本部の調査に委ねることにした。
それから数日後、本部から情報管理局局長のアイザック・フェルドマンという男が螺旋の樹調査の為、極東に訪れた。フェルドマンは螺旋の樹を正式に聖域として本部が認定すると告げ、ジュリウスが螺旋の樹内部に存在することも把握していると話す。そして螺旋の樹調査はあくまでも聖域として認定し、潤沢な調査・研究を行うためだとし、ブラッドにも調査に協力して欲しいと語った。早速、螺旋の樹周辺に巨大なオラクル細胞の制御装置を設置し、螺旋の樹のオラクル細胞の活性化を抑えるとフェルドマンは話す。そしてこの装置を設置するのは神機兵を用いると言い、その神機兵の護衛を頼みたいと告げた。続けてフェルドマンは共にやってきた一人の少女をブラッドに紹介した。彼女はリヴィ・コレットと名乗り、情報管理局に所属する神機使いだと話した。これからブラッドの指揮はリヴィが執ることになり、ブラッドはリヴィと共に任務に出る。
任務から自室に戻ると、突如レアが訪ねてきた。彼女はあれから本部へ出頭し、ラケルの件や神機兵などのレポートを提出し、大変だったと話した。今は情報管理局所属の有人神機兵の責任者としてまた極東に来たと告げると共に、主人公たちのおかげだとレアは頭を下げた。そしてクジョウ博士もまた共に神機兵の管理に携わっていることも話すレア。見かけたら声をかけてあげてねと優しく言い、主人公はロビーにいたクジョウ博士に声をかけた。クジョウ博士は少し戸惑いながらも短く挨拶をした。
フェルドマンは、螺旋の樹を聖域に認定するセレモニーを開催すると発表、そしてセレモニーの準備と同時進行で螺旋の樹の周りにオラクル細胞を安定させる為の装置の設置作業も行うとした。ブラッドは装置の設置作業の護衛に、支部の隊員たちはセレモニーを開催するため支部周辺の護衛任務に就くことになった。

そしてセレモニー当日。会場は極東支部の屋上に決定し、多数の屋台も出されていた。居住区の住民や支部で働く民間人、サテライト拠点巡りをしていたユノとサツキも会場に来ていた。ステージにて、フェルドマンのスピーチが始まり、螺旋の樹を背景にセレモニーは開催された。だが調査本部のモニターに映る、制御装置のひとつにアラームが鳴っていることに局員は気付かずセレモニーは続いていた。
スピーチも終盤になっていた頃、突然アラームが鳴っていた制御装置から黒い液体が流れ出し、螺旋の樹は根元から少しずつ汚染され始めていた。この汚染に極東地域周辺に地震が起き、地面はあっという間に割れていった。フェルドマンは後ろに佇む螺旋の樹を見つめ茫然とする。会場は騒然とし、フェルドマンは住民の避難を急がせると共に状況の把握も局員に急がせた。
セレモニーは中止となり、フェルドマンは主人公、支部の隊長らを集めて緊急会議を行った。詳細は未だ不明だが、外部から何かが螺旋の樹を汚染したと推論し、そしてジュリウスの特異点反応が消失したとも告げた。コウタは終末捕喰が再び起こるのではないかと心配するが、現段階では何も言えないとリンドウが言う。詳しいことを把握するためにも、螺旋の樹内部の調査を行うとフェルドマンは宣言した。さらに内部に侵入するにはリヴィのある力が必要だと告げ、一行をフライアへ案内する。ある部屋に案内された一行が見たものはリヴィと、横たわっているジュリウスの神機だった。フェルドマンはアラガミ化した神機使いの対処はどうするかとコウタたちに問いかけた。これにリンドウは極東の連中は理解していると話し、フェルドマンは続けてアラガミ化した神機使いには本人の神機で始末することが良いと語る。だが神機は基本的には他人が扱うことはできないとされている。しかしリヴィにはそれができる特別な力が告げ、一行の目の前でリヴィはジュリウスの神機を握った。リヴィは苦しそうにしながらも適合率を20%まで上げることに成功する。リヴィはあらゆる偏食因子を受け入れることができる特別な体質を持った神機使いであるとフェルドマンは話す。また螺旋の樹内部へはジュリウスの内部に侵入すると考え、ジュリウスの神機で切り開こうとした。この力を使えば内部への侵入が可能だろうと話し、さらに主人公と共に行動しリヴィにもブラッドアーツを習得させるようにという命令も下された。ブラッドはジュリウスの神機を手に持つリヴィと共に任務へ出る。
それから極東支部の体制は隊ごとで24時間ローテーションで任務に就くことになった。ブラッドもリヴィと共に討伐任務に就いていた。キャンプで休んでいたリヴィは吹雪のなかで討伐した神機使いの悪夢にうなされていた。苦痛な呻き声を上げる神機使いを前に神機を握るリヴィの中に持ち主の記憶が流れ込んできていた。
任務から戻ったリヴィを呼び止めるフェルドマン。ブラッドアーツの習得状況はどうかと聞かれ、所感を伝え拒否反応があるとも報告した。フェルドマンはあまり無理はするなと気遣い立ち去った。
それから情報局は螺旋の樹の研究や解析に時間を取られていた。支部の隊員たちはただただ任務に駆り出され、情報は何も教えてくれない局に徐々に苛立ちを感じ、ボヤキ始めていた。そんな中、主人公とリヴィ二人で任務に出ることが決定する。リヴィのブラッドアーツ習得が優先とされたためだった。二人は準備をし、出撃する。

開闢作戦と新たな陰謀

クロムガウェイン

二人は螺旋の樹付近のアラガミを討伐後、次のエリアへ移ろうとしていた。するとリヴィがなにかを察知する。大きな音が近づき、二人は走る。後ろにはジュリウスを包んだ繭と同じようなものが二人を追いかけてくるように襲い掛かる。だがそれは樹の根元全体を巻き込み、地面が割れ二人は下層に落下してしまう。目が覚めた主人公の周りは、汚染された瘴気に包まれていた。そして通信が途絶え、支部との連絡も取れなくなった。偏食因子が尽きる前に戻らないと危険だとリヴィは呟き、主人公と共に急いで任務に向かう。強敵なアラガミばかり出現するが二人は順調に任務を遂行していく。そしてリヴィもジュリウスの神機との適合率も上げていっていた。最終任務エリアにたどり着いた二人の目の前には、新種のアラガミ・クロムガウェインが現れた。新種と戦うも拒否反応が枷となり苦戦を強いられるリヴィ。主人公との連携でリヴィはブラッドアーツを取得したと同時に、リヴィのなかに螺旋の樹内部で一人戦うジュリウスの姿が流れ込んでくる。二人は無事にクロムガウェインの討伐に成功し、支部へ戻った。今回の任務でリヴィがブラッドアーツを取得したことでフェルドマンは新たな作戦を実行しようとしていた。
フェルドマンはブラッド・支部の隊員たちを集め、螺旋の樹の「開闢作戦」の概要を説明した。この作戦はリヴィがジュリウスの神機を用いてブラッドアーツを発動、螺旋の樹の突入ポイント・神機兵保管庫で突破口を開き、神機兵がオラクル細胞制御装置を各地に張り巡らせ、螺旋の樹内部のオラクル細胞活性化を安定させるという作戦だった。また新種が発見されたことから、開闢作戦中もアラガミが出現するかもしれないと想定し、ブラッドはリヴィと神機兵の護衛にあたることになった。そして今回の神機兵運用に関する全ての任務はレアに任されることになった。フライアで神機兵の確認をしていたレアは一緒にいたクジョウ博士に、神機兵に搭乗する志願を出してくれたことに礼を言った。クジョウ博士は自分にできることがあるのならと謙虚な態度をとるが、どこか違う雰囲気だったことにレアは気付かなかった。

そして作戦実行の時。リヴィはジュリウスの神機を握り、ブラッドアーツを発動。一撃で突破口は開かれた。一台の神機兵が装置を背負い、内部へ侵入し設置、作戦はつつがなく進行していた。だがもう一台の神機兵のバイタルに異常がみられると通信が入る。この神機兵にはクジョウ博士が搭乗していたが、突如暴走を始めた。クジョウ博士は装置を背負ったまま螺旋の樹内部へ侵入した。フェルドマンの命令も無視したクジョウ博士は内部深くで装置を設置するが、その瞬間、装置からオラクル細胞の暴走が始まり、瞬く間に螺旋の樹内部も汚染されていった。また同時に支部のコンピューターが何者かにハッキングされる。あらゆる手を施すも全て無効化され、支部全体に聞き覚えのある優しい声が響き渡る。
そして突破口には見たこともないアラガミが黒い蝶と共に出現。入口付近にいた神機兵は一瞬にしてアラガミに潰されてしまった。フェルドマンは声を震わせながらブラッドに討伐命令を下す。ブラッドは新種に立ち向かう。

螺旋の樹内部をがむしゃらに神機兵で走るクジョウは、ある一通のメールを思い返す。
クジョウは神機兵停止の事故とロミオの死をきっかけに本部から全ての責任を追及され、神機兵開発・研究から遠ざかりまともな生活ができなくなっていた。そんな日々を送っていたある日、クジョウの元に一通の動画メールが届いた。送信者はフライアで神機兵のデータを託されたラケルだった。ラケルはこんな結末になってしまったのは私のせいだと前置きし、ただクジョウと分かり合いたかっただけだと話す。しかし全てを打ち明けると反対されると恐れ、今まで黙っていたと語る。ラケルはけれど、まだ私を許してくれる優しい心をお持ちであれば最後のお願いを聞いてほしいとあの時と同じように儚げに告げるラケル。
がむしゃらに走る内部でクジョウはラケルと出会い、クジョウはあなたの役に立てるのならと呟いた。歩けないはずのラケルが車いすから立ち上がり、クジョウに寄り添う。そして共にいきましょうと告げ、クジョウはラケルの中に飲み込まれてしまった。そしてラケルはジュリウスがいる最上部へ向かう。特異点の器の中でジュリウスはひとり、必死に戦っていた。だがそれを妨害するかのようにラケルはジュリウスの意志の中に入り込み、襲い掛かる。

新種を討伐し、ブラッドたちは支部へ戻った。更に汚染された螺旋の樹周辺は樹の根が巨大化し、近くに停滞していたフライアまで飲み込まれてしまったという。フライアに乗っていたレアや乗組員たちは全員脱出し無事だったがフェルドマンは混乱状態に陥ってる皆を集め、ミーティングを開く。だが螺旋の樹から大量な数のアラガミが出現し、極東支部は無数のアラガミに包囲されてしまった。支部に属する隊員たちは総動員で支部を防衛することになった。またフェンリル本部は開闢作戦の際に現れた新種のアラガミを「神融種」と名付け、この種のアラガミも確認したことからブラッドとリヴィは優先的に神融種の討伐命令が下された。
そして極東支部総動員での長い防衛・討伐任務が始まった。各自戦いの中、各班から苦戦する通信が耳に入ってくる。そして第四部隊のカノンが倒れ、ハルオミも負傷、防衛班のメンバーも苦戦する声が入り、クレイドルのリンドウやソーマでさえ第四部隊の応援に行けずにいた。ブラッドと第一部隊は何とかアラガミを掃討することはでき、防衛班と合流しようとするが螺旋の樹から新たにアラガミの大群が第二波として押し寄せてきているとオペレーターが告げる。合流を諦め交戦を選んだブラッドは各々の血の力を発揮し、アラガミを討伐していくがアラガミは次から々へと姿を現し続けていく。そのときブラッドたちはある血の力を感じた。その瞬間、アラガミたちは一斉に螺旋の樹へと戻っていった。そしてブラッドたちが感じた血の力は、ロミオのものだと確信した。

ラケルの意志

特異点として戦うジュリウス

アラガミが退散し、支部の隊員、ブラッドたちは支部へ無事に帰投した。すると整備班のリッカから神機保管庫へ来て欲しいと言われブラッドたちは向かった。保管庫にはリッカとソーマ、そしてロミオの神機が横たわっていた。ロミオの神機は持ち主がいなくなった時から休眠状態で一切励起しなかったとリッカは話す。だが今回アラガミが集結した際に突如、励起したとリッカは続ける。おそらくブラッドの血の力にロミオの神機も反応したと考えられた。そしてアラガミが退散した際に神機使いの神機が一時的に起動しなくなったこと、支部周辺一帯が停電に見舞われたことをソーマはロミオの血の力によるものだと推測した。ロミオの血の力はおそらく全てのオラクル細胞の活動を停止させる「圧殺」という力ではないかとリッカとソーマは話し、とても危険な力だとも語る。またロミオの神機は再び休眠状態に入ったと言い、しばらく封印することにしたとブラッドに言った。
ある任務終わり、ブラッドは再び神機保管庫に向かった。そこにはフェルドマンとリヴィ、リッカとソーマがいた。フェルドマンは再度、螺旋の樹内部へと侵入するための策を考えていた。だが螺旋の樹内部へ侵入するにはオラクル細胞が活性化し、吹き荒れる嵐をなんとかしなければならなかった。そこでロミオの神機で再度血の力を発動することができれば、侵入できるのではないかとフェルドマンは提案するが、ロミオの神機は制御するのが難しいという理由でリッカがストップをかける。この答えにフェルドマンは悩み、神機保管庫を後にする。そんなフェルドマンを追いかけるリヴィはあるひとつの提案をする。

そしてブラッドと支部の隊員たちはフェルドマンに呼ばれ、会議室へ向かった。フェルドマンはこんな悲劇を生んでしまい申し訳ないと言い、また極東支部の力を貸して欲しいと頭を下げたのだ。一行は首を縦に振り、フェルドマンの話に耳を傾ける。螺旋の樹内部へ侵入するには、オラクル細胞の嵐を止める必要があった。この件にはロミオの血の力が必要不可欠であるとし、再びリヴィがロミオの神機との適合率を上げ血の力を発動させるという作戦が適用された。内部へ侵入した後は、オラクル細胞制御装置を設置、オラクル細胞の安定化を目指すことと、ジュリウスの特異点復活が目的とされた。そして何故螺旋の樹は汚染されてしまったのか。その原因はクジョウ博士の端末から発見されたメールだった。クジョウ博士は生前ラケルからのメールを受信、終末捕喰が完遂されなかった保険として計画をラケルは立てており、クジョウ博士を利用したとフェルドマンは推測した。クジョウ博士は螺旋の樹外縁部にラケルが用意していた「エメス装置」というものを他の制御装置とすり替えて設置し、螺旋の樹を汚染、ジュリウスの活動を妨げ、クジョウ博士が内部へ侵入するきっかけをつくることが目的とされていたようだった。そしてラケルの断片化された意志の増幅を促し、ラケルの意志が復活したと共にジュリウスが危険だということも皆は理解した。またエメス装置とは、クジョウ博士の端末から改造された設計図が発見され、これは本来無人神機兵を動かすための自律制御装置であり、発案・生み出したのはラケルだとレアは苦しそうに話す。さらにジュリウスの活動を妨げ、螺旋の樹に飲み込まれたラケルの意志の再結合を図ったものだとも語る。一連の事件はラケルの意志が及んでおり、死してもなお続く彼女の野望を打ち破るべくブラッドとリヴィはロミオの神機との適合率を上げるため共に任務に出る。
ロミオの神機の暴走にリヴィは体力を削りながらもなんとか制御できるようになり、オラクル細胞の嵐も抑えることができた。そして螺旋の樹内部へと侵入することに成功したブラッドたち。また支部のクレイドルと防衛班は内部にベースキャンプを設立すべく行動することになった。内部からは神融種があらゆる場所から生まれ出現していた。これらを討伐していくブラッドたちは、少しずつ内部の中層部へと足を進ませていた。そして調査班からは開闢作戦の際に飲み込まれた神機兵や局員の遺体、クジョウ博士が搭乗していた神機兵も発見されたと報告を受けた。
支部へ一旦戻ったブラッドたちはサカキに呼ばれ、支部長室へ向かった。サカキは螺旋の樹は上層になるにつれて汚染がひどくなっていると告げる。それはおそらくラケルの意志が特異点であるジュリウスを探した結果、上層部にジュリウスを発見したからではないかと推測した。また特異点の反応も微弱のままであるということも報告を受ける。ブラッドはジュリウスを早く助けたい気持ちを抑えながら上層部への道のりをサカキに聞くがまだ発見されていないと言う。それから調査班が手分けして上層部への入り口を探した。すると調査班に加わっていたカノンが偶然にも見つけ、上層部へ目指すことができるようになった。その報告を受け、ブラッドとリヴィは準備をして再び螺旋の樹の上層部へと向かった。
上層部にたどり着いた一行が目にしたのは、綺麗な青空だった。上層部は壁はなく、汚染の瘴気も少ない場所だった。すると突如目の前に黒い蝶がブラッドたちに襲い掛かってきた。
暗闇のなか、孤立した主人公の目の前にはラケルが立っていた。そして彼女はこう言った。「どうしてあなたがここにいるのですか」と。
ラケルは主人公に今まで様々な試練を与えてきたけれど、主人公は何故違う選択肢を選ばなかったのかと問う。そうしていたらロミオは命を落とすことなく、ジュリウスも黒蛛病を患うこともなく、ブラッドを抜けると言ったときも止めていればこんな形になっていなかったのではとさらに問う。成すべき時に成すことができなかったあなたがどうしてここにいるのかと再度問われた時、主人公の迷いのない太刀筋にラケルは消え、暗闇から解放された主人公。ナナの呼ぶ声に我に返るが、またしても新たな神融種が姿を現した。抗戦の末、神融種は沈黙し討伐に成功するがブラッドたちはアラガミからジュリウスの血の力を感じた事に疑問を抱いていた。考えるブラッドたちに荒れ狂う瘴気が襲い掛かってきた。目の前にある壁の亀裂から漏れ出したのだ。装甲で防ぐのがやっとの瘴気に、リヴィは少しずつ近づいていった。そしてロミオの神機から放たれた血の力によって瘴気は収まるが、リヴィは力の過負荷に耐えきれず意識を失ってしまった。ブラッドはリヴィを連れ、支部へ一旦退くことになった。

リヴィの過去と仲間の絆

幼少期のリヴィ(左)とロミオ(右)

支部に戻った主人公はリヴィの代りにフェルドマンに報告を行った。するとフェルドマンはリヴィの出自について静かに語り始めた。
リヴィはラケルが設立した児童養護施設・マグノリア=コンパスの出身だという。当時からラケルはあらゆる偏食因子を受け入れる器を探していた。そこでリヴィが選ばれたのだが、拒否反応が起こることにラケルは悩まされていたという。そのタイミングでジュリウスが施設に入ったことでリヴィは「失敗作」としてラケルに捨てられたとフェルドマンは俯いて告げる。ラケルに捨てられたリヴィが現在、ラケルが結成したブラッドと共に特異点となったジュリウスのために身を削っていることを皮肉なものだと語る。そしてフェルドマンはどうか彼女を大切に扱って欲しいと主人公に告げた。
それからブラッドたちは支部周辺のアラガミ討伐任務に就いていた。リヴィが心配だと語るブラッドたちに、リヴィの意識が戻ったと嬉しい報告を受け医務室へ向かった。リヴィは心配をかけてすまないと謝罪した。そして主人公はフェルドマンからリヴィの過去を少し聞いたと話す。するとリヴィは施設に居た頃の話をブラッドに話してくれた。リヴィはマグノリア=コンパスで育ち、ラケルに一目置かれる存在になっていた。そのことがとても嬉しかったと話し、ラケルの役に立てるように必死で努力したと語る。だがジュリウスが現れたことで、ラケルは自分への興味は一切なくなり、捨てられた存在で教室のクラスも落とされたと言った。だがそこでシエルは、リヴィの体が他人の神機を使うことで蝕まれているのならやめようと提案する。ギルもその提案に同意するが、リヴィは昔ある友だちに誓ったことがあるからとシエルの提案に反対したのだ。
リヴィはラケルの期待に応えようとするが、ジュリウスが現れラケルに捨てられたことで全てのことがどうでもよくなったと、消え入りたいと思っていた。周りからも良くない噂が流され、施設内で孤立していたリヴィ。ある時、リヴィに無邪気に話しかけてきた少年がいた。彼はリヴィが相手にしなくてもいつまでも話しかけ続けていた。それに最初は嫌気がさしていたリヴィ。そんなリヴィに少年が自分だけが不幸みたいな顔をするなと告げ、ここにいるみんなも辛い思いをしながらでも新しい居場所を作ろうとしていると話す。しかしリヴィは少年に反発、誰も私のことなど分からないと叫ぶが、少年は怯むことなくだから君の事を教えてほしい。少しずつでいいからと優しく笑った。少年の優しさに触れたリヴィは初めて涙を流した。それから少年はリヴィの心を少しずつ開いていった。そしてリヴィは友だちのために自分のできることをやり遂げようと誓ったと語った。またその少年とはロミオのことだった。ロミオの血の力は圧殺ではなく生物やものを通して「対話」をして、心を繋げる力だと告げた。だからロミオも連れてジュリウスの元へ行くと強く決断したリヴィに泣きながら抱き着くナナ。ロミオは幼い頃から世話焼きだったのだなと微笑むブラッドたち。リヴィもまた、ロミオに心を開いたようにブラッドたちにも心を開いた瞬間だった。

数日後。リヴィのバイタルが安定したという報告が入り、ブラッドたちはリヴィと共に再度螺旋の樹上層部への探索命令がフェルドマンから下される。そして皆無事に戻ってくるようにと告げられた。ブラッドたちは連戦を終え、上層部の探索を続けていた。一行は黒い蝶が何なのか気になると話していると、何かが羽ばたく音を聞く。その方向へ進むが周りには何もなかった。ナナが虫が苦手だと話していると、足元になにか違和感を覚え、下を見ると地面全体が黒い蝶の大群に覆われ、ナナ・シエル・ギルが暗闇の穴に落とされてしまう。黒い蝶が消え、主人公とリヴィは無事だったが目の前に空いた大きな穴を覗いても暗闇だけが広がっていた。リヴィは通信で支部へ連絡、三人のバイタル反応は確認できたが場所が特定できなかった。だが生きていることに安堵する主人公とリヴィ。二人は一度、支部へ戻ることになった。
支部で三人のビーコン反応が途切れてしまったことを聞く主人公。リヴィはブラッドを探すことを優先した。二人で捜索に出るのは危険だと判断したリンドウが一緒に出ると声を上げてくれ、主人公・リヴィ・リンドウの三人でブラッドの捜索に出た。

その頃、ギルは身に覚えのある場所に立っていた。そして目の前には、かつての上司・ケイトの姿があった。彼女はギルに終末捕喰の正当性を語り始めた。だがギルはケイトの姿や言葉に戸惑うことなく、自分の意思を伝える。そしてケイトがラケルによる幻覚だったことも気づいていた。微笑むラケルは黒い蝶と共に消え、その場には新たな神融種が姿を現す。そこで主人公たちはギルと合流し、神融種の立ち向かう。主人公たちは神融種の討伐に成功するがまたしてもアラガミからは、ギルの血の力が感じられた。主人公たちはギルを連れ支部に戻った。
支部に戻ると上層部の奥からナナと思わしきビーコン反応が黒い蝶の反応と共に確認された。主人公とギル、リヴィはナナの元へ急いで向かう。
ナナは古い小屋の中に居た。目の前には大好きだったナナの母・ヨシノが立っていた。ヨシノはナナの好きなおでんパンを大量に作ってナナに差し出す。今まで辛い思いをさせてしまってごめんねと優しくナナを抱きしめるヨシノ。ナナはこれが純粋に嬉しかった。懐かしい母の腕の中でナナは泣いた。おでんパンを頬張りながらナナは一緒に泣いたり、笑ったりできる仲間ができたと嬉しそうに話していた。しかしヨシノは声のトーンを下げ、そんなナナを皆は重荷に思っていると言い、ナナのことを本当に思っているのはお母さんだけだと告げる。その言葉にナナは動じず、仲間の事を信じていた。その強い思いと共に神機を手に取り、母の元を去る笑顔のナナ。ドアを開けると眩しい光に包まれ、目の前には主人公たちが立っていた。ナナはとてもいい夢を見ていたと話すが、また新たな神融種が現れ、主人公たちは討伐する。このアラガミにもまたナナの血の力が感じられた。ナナを連れ支部へ戻った一行は、ナナが発見された場所の近くからシエルのビーコン反応が確認したと報告を受ける。そしてまた黒い蝶の反応もあるといい、ラケルも近くにいるに違いないとブラッドは急いでシエルの元へ向かった。
シエルは暗闇の中を歩いていた。そして突如ジュリウスの声が響き渡る。ジュリウスはすぐに立ち去れと言うがシエルは反論した。それは黒い蝶を束ねるラケルへ向けた言葉だった。黒い蝶と共に姿を見せたラケルは終末捕喰の合理性を話し、共に来ないかとシエルを誘う。だがシエルの心に迷いはなかった。ジュリウスを必ず連れて帰ると仲間と誓ったと言い、ラケルの手を取ることはなかった。ラケルは残念ですと告げ、姿を消す。暗闇から解放されたシエルの通信機にギルとナナの声が響く。安否を確認できた仲間との喜びは、ラケルが残した神融種が邪魔をし、シエルは仲間が到着するまで一人で戦っていた。急いでシエルの元へ向かった主人公たちはシエルに参戦し、再びブラッドが集結した。キュウビに似た神融種はシエルの血の力を発揮していた。ブラッドは無事討伐し、皆で支部へ戻ることにする。

仲間の帰還

新生ブラッド

ブラッドのメンバー捜索は無事に終了し、支部に戻った主人公たちはいよいよ最上層部へ向かうことになる。きっとラケルが邪魔をするだろうと予測する一行は、ジュリウスを助けることに強い思いを持ち、ロミオの神機も連れたリヴィと共にジュリウスの元へ向かった。螺旋の樹最上層部で特異点の器を発見した一行の目の前には、ラケルが黒い蝶と共に現れた。全て自分の筋書き通りだと告げるラケルは、神話の最終章を彩るため終末捕喰の開始を囁く。その瞬間、ラケルは自らアラガミ化し主人公たちに襲い掛かる。
彼らの抗戦により、崩壊し始めるラケル。身を滅ぼしてなおジュリウスを慈しむ彼女は最大の愛情を注ぐために我が子を手にかけようとする。ブラッドたちは止めようと近づこうとするが、ラケルの力で拘束され身動きが取れなくなってしまう。特異点の器を破り、ジュリウスを手に取ったラケルは自らのコアに飲み込もうとする。その瞬間、主人公の強い思いが拘束を解き、ジュリウスを間一髪のところで救出する。ラケルはジュリウスへ手を伸ばすが届くことはなく力尽きた。
それからジュリウスは目覚め、状況を報告する。「再生なき、永遠の破壊」が始まろうとしていた。世界の終末を悟り、全てを諦めかけていたがブラッドとリヴィはまだ諦めるわけにはいかなかった。ロミオの神機を囲むブラッドとリヴィは、ロミオの血の力「対話」で破壊を止めようと皆が一斉に力を込め、ロミオの神機に手を添える。その瞬間、もう一つの力が溢れ出す。
螺旋の樹は汚染が進み、骨と化しようとしていた。それをじっと見つめる支部長のサカキとフェルドマンだったが、上層部からある一つの光を見つける。光は瞬く間に螺旋の樹全てを包み、汚染を止め、結晶化した。そして美しい光の中、ラケルの優しい声が響く。「さようなら。私の子どもたち」

聖域と化した螺旋の樹の上空をフェンリルのヘリコプターが旋回し、オラクル細胞不活性化地域へと入っていく。
光が止み、主人公の目の前には見慣れぬ野に立っていた。少し戸惑うブラッドたちの腕には神機使いの証である腕輪が無くなっていた。さらに困惑する一行だったが、ここはおそらく終末捕喰により再生された世界だとジュリウスが告げる。そして終末捕喰は対話の力によって緩やかな活動になったため、当面の間、終末捕喰は脅威ではなくなったとも告げる。周りを見渡し、アラガミのいない世界がこんなにも綺麗なのかと感動する一行の後ろにはフェンリルのヘリコプターが見えていた。帰ろうと言うジュリウスは、思い出したかのように主人公に向かいブラッドとして再入隊したいと申し出てきたのだ。これに快い返事をする主人公に笑うジュリウス。
「ジュリウス、どっか行ってたの?」
聞き覚えのある声に皆が振り向くと、そこにはロミオの姿があった。

人間に戻ったブラッドとリヴィは極東支部へ戻り、メディカルチェックを受けていた。主人公はサカキに呼ばれ、向かうとまず無事に戻ってきてくれたことを嬉しそうに話す。そしてメディカルチェックの結果、人間に戻った皆の体内にはオラクル細胞も何もない赤ん坊のような状態であると話し、研究者として驚いていた。そしてジュリウスとロミオの帰還に関して詳しい原因は不明にままだと告げ、これらに関しては研究者であるソーマと共に研究し追及していくと語った。
そしてラウンジに集まるブラッドとリヴィ。一人一人に話を聞いていく主人公。リヴィは情報管理局から正式にブラッドへ転属することが決まった。ロミオはマルドゥークの事件から記憶がないと話し、戸惑っていたがまたみんなと共に居られることに喜びを感じていた。シエルは最後、光の中で聞こえたラケルの言った試練を願うという言葉の意味を考えていたが、自分の進む道は決まっていると語る。ナナは人間に戻れてもアラガミがいなくなったわけではないと言い、みんなを守る手伝いがしたいと笑顔で語った。ギルは人間に戻っても何かが変わるわけではないと言い、これからもみんなで抗うのみだと話した。そしてジュリウスは主人公に対して今まで迷惑をかけてすまなかったと謝った。その分は必ず返すとまっすぐな目で答える。
ブラッドとリヴィは再び神機使いになると心に決めていた。支部で適合試験を受け、彼らは再び黒い腕輪を身に付けた。リヴィ・ジュリウス・ロミオがブラッドに所属し、変わらず主人公が隊長を務め「新生ブラッド」が誕生し、彼らはまた新たな道を歩みだそうとしている。

『GOD EATER 2 RAGE BURST』のゲームシステム

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