機動戦艦ナデシコ(アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『機動戦艦ナデシコ』とは、宇宙を題材としたリアルロボットSFアニメである。突如現れた敵「木星蜥蜴」と、地球連合宇宙軍やネルガル重工の戦いを描いたものである。題材は虐殺や歴史修正主義など重厚なものを取り扱っているが、恋愛やコメディー要素を多く取り入れ、SFファンからも支持を集めている。劇中劇として登場するアニメ『ゲキ・ガンガー3』など細かい設定にもこだわりが詰め込まれている作品である。原作は月刊少年エースにて1996年から1999年まで連載された、麻宮騎亜の漫画作品『遊撃宇宙戦艦ナデシコ』である。

CV:飛田展男

ナデシコのエンジニア、整備班班長である。ナデシコ搭乗前は町工場を経営しており、怪しげな機械を多く発明していた。細かい条件などは聞かず、趣味にとやかく言う妻から離れたい一心でナデシコのスカウトを快諾した。ディストーションブロックなどナデシコの勝利に大きく関わる機能を開発したため、多少の使い込みには目をつむられていた。趣味でフィギュアやジオラマの制作をしており、ヒカルからも慕われていた。家族がいるにもかかわらず、ヒカルに告白し、振られている。エステバリスとゲキ・ガンガーの区別がついていないガイを軽蔑していたが、亡くなった後もすぐに面影を思い出すなど仲間としては認識していたようであった。

イネス・フレサンジュ

CV: 松井菜桜子

火星の生き残りであり、ナデシコでは医療・科学を担当している。元ネルガルの科学者であり、ボゾンジャンプの基礎理論を立証した人物である。アキト達が火星に降り立った際、ナデシコが「木星蜥蜴」に勝てるはずがないと搭乗を拒否している。その正体はアキトが救えなかったと思っていた少女「アイちゃん」であり、ボゾンジャンプによって20年前に飛ばされ、研究者として成長した姿だった。アキトと再会した当初は記憶を失っていたが、ナデシコ内で起きた記憶が統合されてしまう事故により記憶を取り戻す。長々と解説することが好きで、ナデシコのクルー達には「説明おばさん」と呼ばれている。

プロスペクター

CV:小野健一

本名不詳であり、プロスペクターという呼び方はペンネームのようなものだそう。ネルガル重工から出向し、ナデシコのクルー集めから関わっている。素性を知り、アキトをナデシコにコックとして迎え入れたのは彼の判断である。艦内では会計・監査役を担当している。会計担当をするだけあり経費が絡む話には厳しく、算盤をよく叩いている。重要な交渉などの際に切れ者ぶりを発揮し、ナデシコの重大な決断にも一躍買っている。ネルガル重工に対し疑惑を抱き、上層部の隠していた事実をクルーに暴露するよう仕組むこともあった。

ムネタケ・サダアキ

画像左がムネタケ

CV:真殿光昭

地球連合宇宙軍提督でオネエ口調が特徴の男性。保身的で自分の立場を守るためなら他を顧みない姿勢が特徴であり、連合軍上層部にとっては忠実で扱いやすい人物である。ナデシコではXバリスを自分の保身のために開発を急がせるなど傲慢な人物として捉えられていた。クルー達が反抗した際に捕らえられていたが、ナデシコから脱走を試みる。脱走を目撃したガイを射殺するが、正当防衛だと主張していた。「木星蜥蜴」が人間であることを上層部から隠され、自身の立場も危うくなった時に自暴自棄となる。ただ、本人の中ではガイを殺害したことに引っかかる部分があり、Xバリスのオーバーロードで自爆、死ぬ直前にガイの幻を見ているところをクルー達に目撃される。

フクベ・ジン

CV:田中信夫

地球連合宇宙軍の提督でかつて第一次火星会戦において圧倒的な技術力を持つ「木星蜥蜴」に壊滅的な打撃を与えた英雄と賞賛された人物である。その作戦時にアキトの故郷で多くの死傷者を出すこととなった。ナデシコには提督としての姿はあまり見せず、アキトからも慕われていたが、過去のことについてアキトに知られた際は激怒され殴りかかられている。アキトにのみ遺書を残し、ナデシコを火星から離脱させるため敵の集中砲火に消え、死亡したと思われていた。最終回で急に姿を現し、木連の捕虜になって生きていたことが発覚し、陽気な性格になった上でユリカの自己犠牲を止める。

ミスマル・コウイチロウ

CV:大塚明夫

連合宇宙軍第三艦隊司令でありユリカの父である。厳格な父といった風貌からは予想できないほどユリカに対しては親バカぶりを発揮しており、周囲を呆れさせている。はじめはユリカと対立する立場に立つこともあったが、軍人として非常に優秀な人物であり、連合軍やネルガルの不穏な動きにはいち早く気づき、ユリカに協力する一面もあった。

木星の人々

白鳥九十九(しらとり つくも)

CV:関智一

木連の優人部隊少佐で生粋のゲキ・ガンガーファンである。敵パイロットとしてアキト達の前に現れる。非常にまっすぐで正義感に溢れる性格をしており、ナデシコに捕まった際に出会ったミナトを好きになり、地球人に対して友好的な態度を取るようになる。「交渉特使」としてナデシコに搭乗し『ゲキ・ガンガー3』を通じてアキト達ナデシコのクルーと意気投合する。和平交渉で木連に反論し、親友の月臣元一朗に銃殺される。木連の陰謀で殺されたが、木星では地球連合軍に殺害されたことになっており、英雄の死から地球を恨む材料にされた。

白鳥ユキナ(しらとり ユキナ)

CV:大谷育江

九十九の妹で、兄に対しブラコン気味である。兄をたぶらかしたと思っていたミナトを暗殺するためナデシコに乗り込む。ミナトやクルー達と触れ合い地球の人間への偏見を改め、ミナトに強い信頼を覚える。ミナトと九十九の仲を取り持つ行動をするまでになった。九十九が銃殺された際、ミナトを元気付けるため自分がお婿さんになるという発言をしていた。兄と違いゲキ・ガンガーを毛嫌いしていた。和平交渉決裂後はクルー達と共に行動するようになる。

月臣元一朗(つきおみ げんいちろう)

7ayasurin218
7ayasurin218
@7ayasurin218

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