機動戦艦ナデシコ(アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
『機動戦艦ナデシコ』とは、宇宙を題材としたリアルロボットSFアニメである。突如現れた敵「木星蜥蜴」と、地球連合宇宙軍やネルガル重工の戦いを描いたものである。題材は虐殺や歴史修正主義など重厚なものを取り扱っているが、恋愛やコメディー要素を多く取り入れ、SFファンからも支持を集めている。劇中劇として登場するアニメ『ゲキ・ガンガー3』など細かい設定にもこだわりが詰め込まれている作品である。原作は月刊少年エースにて1996年から1999年まで連載された、麻宮騎亜の漫画作品『遊撃宇宙戦艦ナデシコ』である。
ネルガル重工が開発した人型機動兵器シリーズの総称であり、アキトやリョーコ達が乗り「木星蜥蜴」達と戦う。陸戦や重武装などの基本フレームの他、セイヤが独自に開発した「エステバリスX(通称Xバリス)」や、アカツキの乗る最新型など様々なタイプがある。戦うシーンや目的に合わせて改良を重ねられている。
ボゾンジャンプ
「木星蜥蜴」が無人兵器を地球に送り込む際に使っている能力で、時空を超えて物質を転送する瞬間移動の意味である。
チューリップ
登場初期にはボソンジャンプ自体が知られていなかったため、地球側は「木星蜥蜴」の母艦という認識をしていた。実際はボゾンジャンプを行うためのワープ装置であり、生物以外の物質をジャンプさせることができる。
イメージ・フィードバック・システム(IFS)
エステバリスを操縦する上で必要不可欠なシステム。ナノマシンを体内に注入することでコンピュータにダイレクトに思考を伝達することができる。火星では一般的だったが、地球では生理的嫌悪感を持たれることも多い。アキトはパイロットではなかったものの、火星出身のため手に紋様があり、そのことで臆病者のパイロットという見られ方をしていた。
オモイカネ
ナデシコの中枢コンピュータの愛称で、画面に表示される際は「銅鐸」の姿で現れる。オペレーターのルリと通じ合っており、友達のような関係である。コンピューターだが自我や記憶を所有しており人の真似が嫌いといった性格まである。かつて敵対していた連合軍に対し共同戦線を張ることが出来ず、攻撃を加えてしまう。連合軍が使いやすいよう初期化される危機に陥るが、アキト達の働きにより思い出を一旦隠し、初期化が成功したかのように振る舞うことで危機を逃れた。
『ゲキ・ガンガー3』
21世紀後半に制作された熱血スーパーロボットアニメ。ガイが熱中しており、ナデシコに搭乗してからのアキトもガイの影響により熱狂することになる。木連側では国民的アニメとなっており、聖典のような扱いを受けている。木星へ木連の人々が脱出する際、『ゲキ・ガンガー3』しか持ち出すことが出来なかったため娯楽の少ない木星では皆が観る作品となった。3作目という訳ではなく、登場ロボット3体が3通りに変形するための「3」である。
『機動戦艦ナデシコ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
ユリカ「ご自分が選んだ提督を信じられないのですか!?」
フクベ提督はナデシコを火星から脱出させるため、ナデシコをチューリップに飛び込ませ、自身が囮になることを選ぶ。その判断に反対するプロスペクターへユリカが放った一言。フクベを信頼しているからこそ出た発言であった。この発言により、無事ナデシコは火星を脱出することに成功した。
ルリ「死者は何も言いません。 この世に幽霊なんていないから、彼らを呼び出したのはあなたたちです。 記憶と人格が連結されたとき、封じ込めていたものが蘇ったんです。 邪魔をしているのはあなたたち自身です。」
艦内に現れた自身の大切な人物の亡霊に悩まされる一同。その目を覚まさせるためにルリが放った一言。これにより過去のトラウマと向き合うクルー達は作戦を遂行することが出来た。
オモイカネ「あの忘れえぬ日々 そのために今 生きている」
連合軍の言いなりになっていたかに見えたオモイカネが、かつての記憶を解放しナナデシコのクルー達と共に再度連合軍と戦う際に映し出した言葉。オモイカネがただのコンピューターではなく自我を持っていることを表している場面であった。
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目次 - Contents
- 『機動戦艦ナデシコ』の概要
- 『機動戦艦ナデシコ』のあらすじ・ストーリー
- アキトとユリカの再会
- ナデシコの独立宣言・ガイの死
- エステバリス隊との合流
- 火星への到着・イネス達との出会い
- フクベ提督との別れ・連合軍への編入
- 束の間の休息・進化する敵
- オモイカネの暴走
- 「木星蜥蜴」の正体は同じく人間であった
- Xバリスの開発
- ルリの過去
- 両親の死の真相にたどり着くアキト
- 『機動戦艦ナデシコ』の登場人物・キャラクター
- ナデシコの搭乗員
- テンカワ・アキト
- ミスマル・ユリカ
- ホシノ・ルリ
- メグミ・レイナード
- ハルカ・ミナト
- ゴート・ホーリー
- アオイ・ジュン
- エリナ・キンジョウ・ウォン
- エステバリス隊・エステバリスパイロット
- スバル・リョーコ
- アマノ・ヒカル
- マキ・イズミ
- アカツキ・ナガレ
- ダイゴウジ・ガイ
- ナデシコのサポート役
- ウリバタケ・セイヤ
- イネス・フレサンジュ
- プロスペクター
- ムネタケ・サダアキ
- フクベ・ジン
- ミスマル・コウイチロウ
- 木星の人々
- 白鳥九十九(しらとり つくも)
- 白鳥ユキナ(しらとり ユキナ)
- 月臣元一朗(つきおみ げんいちろう)
- 草壁春樹(くさかべ はるき)
- その他の人々
- アイちゃん
- アキトの両親
- 『機動戦艦ナデシコ』の用語
- 木星蜥蜴
- 地球連合宇宙軍
- ネルガル
- 機動戦艦ナデシコ
- エステバリス
- ボゾンジャンプ
- チューリップ
- イメージ・フィードバック・システム(IFS)
- オモイカネ
- 『ゲキ・ガンガー3』
- 『機動戦艦ナデシコ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- ユリカ「ご自分が選んだ提督を信じられないのですか!?」
- ルリ「死者は何も言いません。 この世に幽霊なんていないから、彼らを呼び出したのはあなたたちです。 記憶と人格が連結されたとき、封じ込めていたものが蘇ったんです。 邪魔をしているのはあなたたち自身です。」
- オモイカネ「あの忘れえぬ日々 そのために今 生きている」
- ルリ「昔、ナデシコを君たちの船だって言ってた人がいました。 今そんな気持ちしてます。 この船は、私たちの船です。」
- 九十九「理由は、彼らもまたゲキガンガーを愛している。それが理由です!私はここに来るまで、ゲキガンガーを改めて見ました。 素晴らしい漫画です。 努力、勝利、友情、そして愛。 人として大切なものがあの作品には込められている。 彼らもそれに気づいたからこそ和平を求めてきたんです。 正義は、正義は一つのはずです!」
- ルリ「私の大切なもの、このナデシコでの一年間余りの生活。その思い出が私の全てです。与えられた記憶でなく、自分で勝ち取った記憶。それが全てです。チャラになんかできません。 艦長、あなたにとっての大事なものって、いったい何ですか?」
- エリナ「世界平和より思い出かー。結局みんな個人的事情ってやつよね、ステキな自分勝手ってとこかしら。」
- 『機動戦艦ナデシコ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- ほぼデビューの桑島法子としまじろうでお馴染みの南央美をブレイクさせた作品
- OVA化されるまで人気の出た『ゲキ・ガンガー3』
- 『機動戦艦ナデシコ』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング): 有森聡美『YOU GET TO BURNING』
- ED(エンディング): 桑島法子『私らしく』
- ED(エンディング): 松村香澄『いつか…信じて』(最終回)