Thousand Foot Krutch(サウザンド・フット・クラッチ)とは【徹底解説まとめ】

Thousand Foot Krutchとは1995年に結成されたカナダのロック・バンドで、ジャンル的にはクリスチャンロックだ。
Thousand Foot Krutchの楽曲は、1つ1つがバラエティ豊かで、最後まで飽きさせない魅力がある。
ビルボード200でも初登場14位という快挙成し遂げた凄いバンドである。
クリスチャンロック部門のバンドとしてかなり人気がある。

01. Butterfly Mindedness
02. Smooch
03. Lift It
04. Choose
05. Rollercoaster
06. Beauty Queen
07. Cankersore
08. Nice Little Feeling
09. Karioake
10. Little Yellow Floating Ducks
11. Someday
12. Open Skies
13. Intermission
14. Imperative
15. The Ginme
16. Tonight
17. Kurrekt Tekniques
18. Prep Time
19. Prewreckwissit
20. Sunday Drive
21. Somethin' for Ya Trunk Pt.2
22. Got to Be Real
23. He'z the One
24. Untitled
25. Untitled
26. Untitled
27. Secret Tune

大変貴重なアルバムだ。
どの辺が貴重かというと、アルバムの半分はロックだが、もう半分はヒップホップになっている点だ。
Thousand Foot Krutchの最初のバンド名が「Oddball」であり、一貫してオリジナルメンバーはボーカリストのTrevor McNevanだけである。
Trevor McNevan(Vocals、Guitar)、Dave Smith(Guitar)、Tim Baxter(Bass)、そして、Trevor McNevanの親友、 Neil Sanderson(Drums)の5人がこのアルバムの参加メンバーである。

Thousand Foot Krutchのメンバーと、旧メンバーであるNeil Sanderson(Drums)が移籍した、3 Days Graceは、バンド同士の仲が良かったので、一緒に過ごすことが多かったそうだ。

業界でもレアなCDとされる、この「Oddball」の『Shutterbug』の1曲目、「Butterfly Mindedness」はシンプルなアコギ演奏でボーカルもシンプルで少しブルージーな曲調である。

「Lift It」も似通った曲で、やや単調な曲である。

「Smooch」という曲はあっという間に終わる短い曲だ。

「Rollercoaster」という曲もロックという感じではなく、フォークソング系メロディだ。

「Nice Little Feeling」も他の曲と似ていて、このアルバム全体としての統一感はある。

歌い方が今の洗練されたボーカルスタイルとは全く違って、やや一辺倒な歌い方だ。

「Oddball」は1996年、解散した。

1997:『That's What People Do』(インディーズ)

01. Rhime Animal
02. Sunshyne
03. Lift It
04. Brother John
05. Breather
06. The Alternative Song
07. Sweet Unknown
08. Small Town
09. Set It Off
10. Moment Of The Day

Thousand Foot Krutchのファーストアルバムで、1997年7月29日に発売された。
Thousand Foot Krutchが「Tooth & Nail Records」と契約する前に発表されたアルバムである。
このアルバム制作中も唯一のオリジナルメンバーはフロントマンのTrevor McNevanだけだった。

この『That's What People Do』は1998年リリースされ、絶版になったが、5000枚売れた。
1999年、「7 Ball Magazine」によれば、北米でトップ25バンドの一つに選ばれた実績を持つ。

さらに、「ベスト・インディー・レコード」賞を受賞し、ボーカリストのTrevorはThe Wire Magazineリーダーによって「ボーカリスト・オブ・ザイヤー」にも選出された。

2000 Wire Awardsにおいては、「バンド・オブ・ザ・イヤー」も受賞した。
オンタリオの Barrie100.3 FMでは、ミレニアムNo.1のバンドに選ばれるなど、華やかな経歴を持つ。

「Set It Off」をはじめ、ロックほどアップテンポではなく、どちらかと言えばスローテンポで、ヒップホップよりの曲が多くを占めている。
こぶしを挙げて歌えば似合いそうな曲が多い。

「Brother John」という曲はファンが多い人気曲である。

2001:『Set It Off』(DJD Entertainment Group)

01. [Untitled](see notes)
02. Puppet
03. Supafly
04. When In Doubt
05. Rhime Animal
06. Unbelievable(based on the EMF song of the same name)
07. Up Comes Down
08. Come Along
09. Small Town
10. Set It Off
11. All the Way Live
12. Lift It

このアルバムバージョンの「Set It Off」も人気の曲だ。

最後の「Lift It」という曲はどちらかというとけだるい曲で、この頃の演奏やボーカルはメロディ重視ではないのか、彼らの後半のクリスチャンロックとは感じが違う。
ただ、音量は凄い演奏なので、迫力自体はかなりある。

2003:『Phenomenon』(トゥース・アンド・ネイル・レコード)

01. Phenomenon
02. Step to Me
03. Last Words
04. This Is a Call
05. Rawkfist
06. Faith, Love and Happiness
07. I Climb
08. Quicken
09. New Design
10. Bounce
11. Ordinary
12. Break the Silence

Single:
「Phenomenon」2003年9月発売
「Rawkfist」2004年1月26日発売
「Bounce」 2004年発売
「This is a Call」2005年発売

楽曲すべてTrevor McNevan、Steve Augustin、Joel Bruyereらによって書かれた。

「Rawkfist」、「Faith, Love and Happiness」、「This Is a Call」はクリスチャンヒットラジオでトップ10ヒットに選ばれた。
また、「Rawkfist」はメインストリームロックラジオでトップ40入りを果たした。

このアルバムは250,000枚以上のセールスとなった。

タイトル曲の「Phenomenon」 と 「Rawkfist」だが、2003~2004年においてクリスチャンロックネットで堂々1位を獲得した。
さらに、「Bounce」も同クリスチャンロックネットでNo.1となった実績を持つ。

「Phenomenon」という曲は今までの彼らの音楽スタイルとは異なった楽曲で、彼らの多彩な一面が垣間見える。

2005:『The Art of Breaking』(トゥース・アンド・ネイル・レコード)

01. Absolute
02. Slow Bleed
03. The Art of Breaking
04. Stranger
05. Hurt
06. Hand Grenade
07. Move
08. Hit the Floor
09. Go
10. Make Me a Believer
11. Breathe You In

このアルバムは素晴らしい成功を収めたデビューアルバム、「Phenomenon」(Tooth and Nail Records)に続いて発売されたものだ。
ヒットシングル曲の「Move」も収められている。
「Move」は年間ショートフォームミュージックビデオ賞にもノミネートされた。

作曲は、Trevor McNevan

2007:『The Flame in All of Us』(トゥース・アンド・ネイル・レコード)

01. The Flame In All Of Us
02. Falls Apart
03. New Drug
04. What do We Know?
05. Favorite Disease
06. My Home
07. My Own Enemy
08. Learn To Breath
09. Inhuman
10. Broken Wing
11. Safest Place
12. Wish You Well

「Falls Apart」という曲のPVは少々雰囲気が違う。
Trevorたちはロープでがんじがらめに縛られて演奏している。
一組の男女のカップルもロープで縛られている。

二人の男女が抱擁のあとロープが解け、別れ別れになった後、体がバラバラになって床に落ち行く。
それぞれの顔や腕などがばらばらに落ちているが、男女の手だけはしっかり繋がれている。

最後はTrevorたちのロープも解かれて曲は終わる。

このアルバムでは違うスタイルの音楽がちりばめられている。
中にはエネルギッシュな曲もあり、彼らの音楽の質の高さが表れている。
彼らの発表するアルバムはどれも「まちがいない」と表現する海外の大ファンも多い。

2009:『Welcome To The Masquerade』(トゥース・アンド・ネイル・レコード)

01. The Invitation(Intro)
02. Welcome to the Masquerade
03. Fire It Up
04. Bring Me to Life
05. E for Extinction
06. Watching Over Me
07. The Part That Hurts the Most(Is Me)
08. Scream
09. Look Away
10. Forward Motion
11. Outta Control
12. Smack Down
13. Already Home

「Bring Me To Life」は2009年6月中、e-mailアドレスを入力すればバンドのサイトから無料ダウンロードすることができた。

「Fire It Up」と「Bring Me To Life」はアルバムリリース前からバンドのライブ曲のリストに加えられていた。

アラスカなどでライブを行ったが、アルバムリリース前に先立ってライブで演奏するのは初めてだったとTrevorは語っている。

2009年のワンダージャムでも、「Fire It Up」は演奏された。

「Fire It Up」は「NHL 10 and MX vs. ATV Reflex」というビデオゲームでフィーチャーされた曲であり、2009年のアメリカ映画「G.I .Joe」でも同様に取り上げられた曲だ。

「Fire It Up」に関しては、ロックバンドミュージックストアでダウンロード発売もされている。

2012:『The End Is Where We Begin』(インディーズ)

01. The Introduction
02. We Are
03. Light Up the Sky(Augustine、Bruyere、McNevan、Aaron、Sprinkle)
04. The End Is Where We Begin
05. Let the Sparks Fly(Augustine、Bruyere、McNevan、Sprinkle)
06. I Get Wicked
07. Be Somebody
08. This Is a Warning(Intro)
09. Courtesy Call
10. War of Change
11. Down
12. All I Need to Know(Zac、Maloy、McNevan)
13. Fly on the Wall
14. So Far Gone(Augustine、Bruyere、McNevan、Prinkle)
15. Outroduction

I'm an alien, cause I'm not of this world
I have a name but I've been changed,
And now I can't stay the same
And I'm a loser if that means I've been lost before

「僕はこの世のものではない宇宙人」
「名前はあるけれど改名した」
「いつも同じではいられない性質なのさ」
「失敗もしたが、そういう意味では僕は負け犬」
(「The End Is Where We Begin」より抜粋)

アルバムタイトル曲の「The End Is Where We Begin」は最近の曲だが、歌詞が独特だ。

Thousand Foot Krutchというバンドは過小評価されていると正直思っているファンは多い。
このバンドが映画音楽を制作したら、知名度や人気がもっと上がることは間違いないと言い切るファンもいる。

「The End Is Where We Begin」
「Be Somebody」
「Courtesy Call」
「War of Change」

秀逸で人気のある楽曲が目白押しのアルバムである。
トップセールスを誇るロックバンドならではの満足のいくアルバムだ。

2014:『OXYGEN:INHALE』(インディーズ)

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