古のヤンデレ美少女・サロメ
オスカーワイルドの戯曲・『サロメ』についてまとめました。
サロメって?
聖書によると古代パレスチナに実在した女性のこと。『時の王、ヘロデがその舞いを称賛した際に、褒美として〈預言者ヨハネの首〉を求めた』と言う衝撃的なエピソードがまことしやかに語り継がれている。
そしてオスカー・ワイルドの戯曲ではさらに、振り向かない相手を殺してでも手に入れようとする"恋に狂った乙女"成分を加味している。
あらすじ・ストーリー
ユダヤの王エロドは、自分の兄である前王を殺し妃を奪い今の座に就いた。妃の娘である王女サロメに魅せられて、いやらしい目を彼女に向ける。その視線に堪えられなくなったサロメは、宴の席をはずれて、預言者ヨカナーン(洗礼者ヨハネ)が閉じ込められている井戸に向かう。預言者は不吉な言葉を喚き散らして、妃から嫌がられている。預言者との接触は王により禁じられているのだが、サロメは色仕掛けで見張り番であるシリアの青年に禁を破らせて、預言者を見てしまう。そして彼に恋をするのだが、預言者のほうは彼女の忌まわしい生い立ちをなじるばかりである。そして事態は思わぬ方向へ向かう。
出典: ja.wikipedia.org
登場人物・キャラクター
サロメ…魅惑的な美少女。月夜の下で出会った預言者・ヨカナーンに求愛するがあえなく拒絶される。失恋をこじらせた彼女は狂気に陥り、母にそそのかされるがままに彼の首を欲するようになる。
ヨカナーン…潔癖な預言者。サロメの両親(義父と実母)の不貞とサロメの存在そのものを否定する。
へロデ(エロド)…サロメの母の再婚相手。兄から略奪する形で現在の妻と結婚した。サロメに対して下心がある。
ヘロディア…サロメの母でヘロデの妻。サロメをそそのかして、自分を脅かそうとするヨカナーンを殺すことを企む。
不気味で美しい挿絵
着飾りながらも腐敗の気配を漂わせるサロメと、
ぼろをまといながらも気高さを漂わせるヨカナーン。
衣装の部分部分を、現実の構成を無視して白く抜き描くコントラストは注目に値する。
出典: www.geocities.jp
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【オペラ対訳】歌劇《サロメ》(リヒャルト・シュトラウス)訳:森鴎外
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