強い絆で結ばれた人々に起きた悲劇を描く映画まとめ!『母なる証明』など

ここでは強い絆で結ばれた人々に起きた悲劇を描く映画をまとめた。心に深い傷を負った父娘のすれ違いが生んだ悲劇を描いた『父の秘密』、息子を盲目的なまでに愛する母親の狂気を語る『母なる証明』などを紹介している。

本作で描いたものが母なる証明だと云われては、世の母親たちは悲鳴を上げるだろう。本作で見せつけられる狂気、奇行が、あまりにも本質を突いているから。

出典: movieandtv.blog85.fc2.com

息子を守れるのは自分しかいないので、その罪を背負ってでも今後も息子を守るという母の愛(ゆがんだ部分も含めて)の話だと思います。

出典: ese.hatenablog.com

▼『愛、アムール』

出典: www.cinematoday.jp

”老夫婦の至高の愛を描いた作品とも言えるが、やはり紛れもない悲劇の物語”

ミヒャエル・ハネケ監督・脚本による2012年の作品。パリで暮らしていたジョルジュとアンヌの、音楽であった老夫婦。音楽に囲まれてゆったりとした時間を過ごしていたふたりだったが、ある日突然、アンヌの体に異変が起こる。手術も失敗に終わり、アンヌは不自由な暮らしを余儀なくされる。しかし、ある日突然、妻のアンヌが病に倒れ、手術も失敗して体が不自由になってしまう。ジョルジュは病院嫌いな妻の願い通りに、自身の介護の元に自宅で暮らすことに決めるが、アンヌの病状は悪化していく...。

究極の愛の形や老々介護の問題提起にも思えるが、誰にでも起こりうる、"愛する人の苦しみをどこまで見守る事が出来るか”がテーマか。

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妻のアンヌを演じたのはエマニュエル・リヴァ。日本の広島を舞台にしたアラン・レネ監督による1959年の作品『二十四時間の情事』で主演を務めたことで知られる。今作で史上最年長の85歳でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされた。

出典: yansue.exblog.jp

夫のジョルジュを演じたのはフランスの俳優ジャン=ルイ・トランティニャン。『男と女』のジャン・ルイ役が有名だが、ゴダールやトリュフォー、ロメールといったヌーヴェルバーグの名監督の作品に多数出演している。フランスのコミック作家エンキ・ビラルが監督したカルトSF『バンカー・パレス・ホテル』では主役を怪演した。

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ご存じスイスの鬼才ミヒャエル・ハネケ。非常にスキャンダラスで常に観客の心を逆撫でする挑発的な作品を数多く手掛け、賛否両論を巻き起こしてきたハネケ氏。今作は、究極の愛を描いているという向きもあるが、愛する人の変化をどれだけ受け止める事が出来るかという事を描いている様でもあり、するとやはり現実的に見ると悲劇である。今作はカンヌ国際映画祭パルムドールに続き、アカデミー賞で外国語映画賞に輝いた。

映画『愛、アムール』予告編 - YouTube

『愛、アムール』が残酷なのは、劇中の共依存が不完全なことだ。共依存と呼ばれる状態は、二人の人間が過剰に依存し合うことのはずなのに、本作の妻は夫への依存を良しとしない。

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単に死を受け入れただけでなく、生きているのが幸福だった間は恐ろしく映る死が、命と共に苦しみを終わらせてくれる慈悲深い愛だったことを悟ったのでしょう。

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生々しさは、悲しくも美しい夫婦愛の物語としてすんなりとは回収させてくれない。正気だったかどうかなんて、本作ではあんまり意味のない事なのかも知れませんが…。

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fuka1011
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