撮影監督・篠田昇が手掛けた映画まとめ!『花とアリス』『リリイ・シュシュのすべて』など
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撮影監督・篠田昇が手掛けた映画をまとめました。ここに掲載しているのは、『花とアリス』や『リリイ・シュシュのすべて』など、柔らかな光と瑞々しい空気感に心が揺さぶられる7作品。篠田昇についても交えつつ、各作品のあらすじ・ストーリーや見どころなどを紹介していきます。
『リリィ・シュシュのすべて』でも最大の特徴はその圧倒的な映像。HD24Pというデジタルビデオカメラを日本で初めて使って撮影したらしい。その効果かオープニングで雄一が地平線まで続く田圃の真中でウォークマンを聞いてるシーンから映像が異常にクリア。フィルムの質感とは明らかに違うんやけど、この映画ではそれがマイナスにならない。これはすごいことやと思う。
撮影監督の篠田昇はこの作品を自分の代表作にしてくれと生前言っていたそうです。本当に惜しい人を亡くしました。
■クロエ(監督:利重剛)
プラネタリウムに勤める高太郎はある日、はかなげな美少女クロエと出会い、恋に落ちる。やがて二人は結婚し、幸せな日々を過ごす。そんなある日、クロエが突然意識を失い病院に運ばれる。検査の結果、肺に蕾のような影ができていることが判る。手術で摘出してみると、それは本当に睡蓮の蕾だった。順調に回復するクロエだったが、その矢先、今度はもう一方の肺にも蕾が出現していた。片肺の衰弱しているクロエはもう手術ができない。自宅で療養するクロエを懸命に看病する高太郎は、ほかの花が肺の蕾の成長を止めることに気づき、部屋全体を花で埋め尽くすことを思いつくのだが……。
岩井俊二のLove Letterのように、純粋にいいラブストーリーが見たい。その思いを満たしてくれた、作品。部屋に差し込む日の光には、あたたかい<におい>があって、その<におい>を映像を通して伝えるのは、難しい。しかし、この映画の光には<におい>がある。あたたかい、あたたかい光、やわらかい光、そんな光が、映画から自分の中に差し込んでくる。やさしい<におい>の光に、しんと自分の心がしづかになる。
■世界の中心で、愛をさけぶ(監督:行定勲)
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出典: www.amazon.co.jp
朔太郎(大沢たかお)はまだ自分の結婚に現実を感じていない。そんな時に婚約者の律子(柴咲コウ)が留守番電話にメッセージを残して突如失踪する。律子の行き先が四国であることを知った朔太郎は律子を追いかけるために四国へ向かう。四国は自分の故郷であり、そこには朔太郎の初恋の相手・アキとの思い出が眠っていた…。
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出典: www.minipara.com
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出典: yellow.ribbon.to
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出典: blog.seesaa.jp
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出典: blog.goo.ne.jp
(「世界の中心で、愛をさけぶ」の)仕上げの段階で篠田さんは「俺はいま現存する35ミリというフィルムを使って、これ以上美しい映画はないだろうという映画を撮った。もう思い残すことはない」と言っていました。-「月刊行定勲」より
出典: lionbus.undo.jp
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