精神的な恐怖を感じる映画まとめ!物理的に派手な演出はないけど超怖い!

ここでは派手な流血描写や殺人鬼は登場しないが、観ると鳥肌がとまらない怖い映画をまとめた。古い屋敷の地下室に封印されていた何かの存在に気付いた少女がじわじわと追い詰められていく『ダーク・フェアリー』、魔女伝説が残る森に入った男女が襲われる恐怖を描いた『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』などを紹介している。

▼『ダーク・フェアリー』

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”G.デル・トロ切望のTVドラマリメイク作は、ジワジワ迫る恐怖が凄い!”

製作ギレルモ・デル・トロが熱望したというテレビドラマ『地下室の魔物』のリメイク。トロイ・ニクシー監督、ベイリー・マディソン、ケイティ・ホームズ、ガイ・ピアース主演による2010年の作品。家主の失踪により100年も閉ざされていた屋敷の修復にあたった男女が、男の別れた妻との間の子供と共に屋敷に住み込む事になった。長年封鎖されていた地下室を発見した3人は、そこに封印された邪悪な存在に気づいていなかった...。

古い洋館の地下室に潜む邪悪な存在に気づいた娘がじわじわと追いつめられていく恐怖感は非常にスリリング。正体が出てからは急転直下の展開に!ビターなラストも、非常に余韻が残る!

『ダーク・フェアリー』予告編

ダークな世界観ながらも、どこかおとぎ話のように幻想的なのはデル・トロならではの語り口で、リメイク版というよりも、デル・トロによる理想的作り直し映画といえそうだ。

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私たちが住む現実とは別の、ダークな世界が常に存在し、その魔物はいつも闇の奥から人間をみつめているのだ。

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「何かがいる家」の不気味な描き方は秀逸。信じてくれない親、孤独な戦い、どこから襲ってくるか解らない恐怖。

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▽『ダーク・フェアリー』のオリジナルはこちら『地下室の魔物』

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1973年に製作されたテレビ映画で、数多くの人々にトラウマを植え付け続けた、元も子もない展開が素敵なB級以下のホラー作品。日本ではテレビ東京系2時のロードショーでやった..んじゃないかな?あくまでもイメージです!

祖母が残した片田舎の豪壮な屋敷に引っ越してきた夫婦。何の気は無しに閉ざされた暖炉を解放してしまったからさあ大変、地下室に閉じ込められていた邪悪な小人軍団が動き出し、あの手、この手で若妻を罠にハメようとする...。しかも、妻以外は彼らの存在に気が付かない!遅ればせながら夫が気づいた時にはもう遅い!若妻の運命は...。あちゃー、ってほどのバッドエンド!

英国の様な格調はありませんが怪奇な話のツボを心得た映画で、一滴の血も流れませんから純粋な恐怖感覚を楽しむ事が出来ます。

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救いようのないラストも不気味さに拍車をかけていて秀逸。当時、リアルタイムでこの映画を観た方がトラウマ映画とあげているのも納得できる話です。

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コワイ。めちゃくちゃトラウマになった。真の恐怖はそのラスト。死力を尽くして魔物と戦う新妻だったが...。

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▼『たたり』

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”モノクロ画面に写り出す幽霊の恐怖は、精神的にジワジワと余韻が残る”

『ウエスト・サイド物語』『サウンド・オブ・ミュージック』の巨匠ロバート・ワイズ監督、リチャード・ジョンソン、クレア・ブルーム主演による1963年の作品。怪奇現象が起こるという噂のニューイングランドの古い屋敷に、超常現象の研究家の教授が真偽を確かめるべく、二人の助手と共に訪れる。やがて屋敷に不可思議な現象が起こり始めた……。1999年に「ホーンティング」としてリメイクされた。

直接的な霊の存在を描かない、じわじわとした演出はロバート・ワイズのなせる業か。観終った後もすっきりしない恐怖の余韻が残る作品!

ただ怖がらせるだけではなく、悲しいドラマという側面をもたせ印象度を高める辺りは、やはりロバート・ワイズらしい。たしかに小品ですが、恐怖映画の傑作と言い切ってよいと思います

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淡々と精神的に追い詰められていく体験者達の姿を描いています。これがね、本当にゾクッとする怖さなのですよ。もう「やってくれるね!!」という感じ。

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観終わった後もさらに続く、底知れぬ恐怖の余韻を残して。まるで、あの「幽霊屋敷」にたった一人とり残されてしまったような。

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▼『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』

”格が違うスリル!モキュメンタリー作品の先駆けはやっぱり凄かった!”

ニセのドキュメンタリー=モキュメンタリーの先駆けとなった作品。監督・脚本・編集はCM製作や編集者として活動歴のある新鋭ダニエル・マイリックとキューバ出身の自主映画作家エドゥアルド・サンチェス。主演は、ほぼシロートの3人。魔女伝説が残る森でドキュメンタリー映画を撮影すべく乗り込んだ男女3人が森の中で迷い、周囲には得体の知れない気配が。そして徐々に恐怖に追い詰められていく...。低予算で製作されながら、社会現象とも言える異例のヒットを記録した。

あのブームは何だった?的な扱われ方をされますが、格段のスリルとジワジワとした演出は最高レベル。後追いモキュメンタリーの諸作とは比較にならない傑作!

『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』予告編

自分の行動がこれらのことを引き起こしてるんだという恐怖感を描いているところが見事。目的が、ただ殺すだけじゃなく、こうして精神的に追い詰めていくところにもあるというのがまた恐い。

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この手の映画の一番先取になれたからこその映画で、その意味で映画史に名を刻んだ一作であることは間違いない。新しい映画のあり方を一つ示した。それだけでも十分見る価値のある作品だ。

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インターネットや書籍などのメディアミックス。現実か虚構か判らないリアルな資料。謎を謎のままで終わらせることで観客の想像力を刺激する作品内容等。その後の作品に多大な影響を与えた作品です。

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