狼の口 〜ヴォルフスムント〜(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『狼の口 〜ヴォルフスムント〜』とは、2009年2月~2016年10月まで漫画誌『ハルタ』『Fellows!!』で連載された、久慈光久による漫画作品である。
14世紀の西欧地域・アルプス山脈を舞台とし、後にスイス国となる地域がハプスブルグ家の圧政に立ち向かい独立するまでの話を、「狼の口」と呼ばれる関所を中心として描く物語である。緻密な時代考証に基づいた中世の武器や攻城兵器、そしてバイオレンス描写のリアリティが大きな反響を呼んだ。

女性が傷つく姿を「美しい」ものとして考えている久慈光久作品

作者の短編集『甲冑武闘』

作者の短編集『鎧光赫赫』『甲冑武闘』の両作では、「傷つく女性」の姿が繰り返し描かれる。それは精神的なものではなく、肉体的な傷を受け、血を流し、そして倒れていく姿である。また、その傷ついた女性はその痛みを屈辱に変え、強い姿として復讐に燃える。『狼の口』でも女性が拷問や戦闘などで傷つく姿が繰り返し描かれ、そして代官に立ち向かうためにヴォルターに続いて女性も剣を取るのだが、女性が傷つく姿はただのグロ(やエロ)ではなく、見せ場として描かれている。そう考えると、作者は女性が傷つく姿を「美しい」ものとして考えているのではないだろうか。その美しい姿を描き、そして彼女たちが復讐に燃える姿を描くことで、作者なりの女性を描くというところが特徴的な部分である。

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@2gtmiyauchi

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