極東学園天国(日本橋ヨヲコ)のネタバレ解説・考察まとめ

『極東学園天国』とは、『週刊ヤングマガジン』にて連載された、日本橋ヨヲコによる日本の漫画作品である。荒くれ者の巣窟、五色台(ごしきだい)学園に転校してきた主人公・平賀信号。彼は転入早々、この学園を統べる3年・城戸信長の号令により、突如学食優先権を賭けた学年対抗の戦争に巻き込まれていく。全4巻。2013年に新装版が発売され、巻末におまけマンガが新しく追加された。

五色台学園のある地域、『極東』の最難関校。
毎年何百人という優秀な人材を、多分野に向けて輩出している。
成績優秀な学生を集め「模範生」に育て上げることを校風にしている。

五色台学園に入る前、平賀信号はこの高校の中途入学者であり、特待生であった。
彼は非常に成績優秀だったものの、高城高校での評価は低く、はみ出しものであった。

学長は城戸栄源。城戸信長、国分寺シマの父親である。
信長以外の城戸家は全員高城出身であり、栄源は信長にも高城入学を強要していた。

授業選択

五色台の午前授業は自由選択方式である。
午前中に何をするのかは、その日の日直が決めるというルールになっている。

ちなみに「読書」なら「国語」の単位がもらえる。

染井吉野

大昔の極東に自生していたと言われる桜の品種。
『極東学園天国』の中での一般的な桜とは人工桜のことであり、自生している桜はとうに絶滅していることになっている。
この近未来世界での遺産であり、お金に換算できない価値を持っている。

『学食争奪戦』で3年が負けた時の副賞に指定されている。

SAVANT(サヴァン)

3年前に起こった、入試問題流出事件の実行犯グループの名前。

当時3年生であった城戸信長がリーダー。
さらに3年乙組の生徒は『SAVANT(サヴァン)』関係者が大半を占めている。

模範解答を作るのが困難である、高城高校の入試問題もあっさり解いてしまう驚異的な知能をもつ集団である。

腕章

『学食争奪戦』参加者(大将含め、各学年10名ずつ)は、不参加者と区別するために腕章をつける決まりになっている。
腕章をつけていない生徒が指定装備品を奪うことは、固く禁じられている。

良い問いは答えより重要だ

米国の数学者、リチャード・ベルマンのことば。
ピアノを叩き壊した城戸信長に、鷲尾定子が「ピアノ嫌いなの?」と質問したことからこの名言が上がった。

この後、信長はちょっとした質問ゲームを思いつき、それによって定子の過去を暴き、その代わりに自分の過去を語った。
ピアノは信長の過去にとって欠かせないキーアイテムだったのだ。

未熟児網膜症

正式名称『水晶体後面線維増殖症』。
網膜の細かな血管が異常に成長し、重症の場合は失明するケースもある難病。
城戸信長が生まれてすぐにかかった病気。

右目に障害を抱えた信長に母親の反応は冷たく、その後信長がどのようなことを成しても笑ってはくれなかったという。

指錠

両手の親指にはめて腕の自由を奪う手錠。
城戸信長の持ち物。

『学食争奪戦』にて、寝首をかくために近づいてきた1年の東海林シゲルが被害にあった。

乾燥剤(シリカゲル)

城戸信長の食べていたせんべいの袋に入っていた。
乾燥剤は水分を一発で蒸発させるため、目に入ったらくっついてしまい、最悪失明ということになる。

『学食争奪戦』にて、信長の寝首をかきにやってきた東海林シゲルへの脅しに使われた。

勝身州(しょうしんしゅう)

仏教用語。古代インド人の考えた宇宙観に出てくる洲(大陸)の一つ。

山金仁が3年に誘拐された時、2年の下に『勝身洲にて山金氏御身拘束。城戸』と書かれたメモが届けられた。
この時、岸和田廉が勝身洲=五色台学園男子寮のことだと看破。

「ショーシャンクの空に」

1994年に公開されたアメリカ映画。脱獄映画として傑作と言われている。

3年生に捕らわれていた山金仁が、脱走を試みる際に「『ショーシャンクの空に』にゃほど遠いけど」と例えに使った。

極東最高教育委員会

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