the band apart(バンアパ)の徹底解説まとめ

the band apart(ザ・バンド・アパート、バンアパ)とは、ジャズやボサノヴァのテイストを表出した爽やかなサウンドを特徴とする日本のロックバンド。Gt. & Vo.、Gt.、Ba. & Cho.、Dr.の4ピースバンドで、ROCK IN JAPANなどの日本の主要なフェスに出演する実力派。また、海外でも高評価を受け、活躍の舞台を広げている。メンバーのフランクなキャラクターも彼らのブランド性を高めており、ライブ中のMCも好評で、ファンからは「バンアパ」の略称で親しまれている。

ピルグリム

なんと言っても、彼らの魅力はその爽やかなメロディラインにある。
その代表格として知られているのが「ピルグリム」である。
the band apartの7thアルバム「謎のオープンワールド」に収録。
the band apartとして、かなりの成熟期にリリースした1曲である。日本語歌詞という、彼らの楽曲の中でも珍しいことでも知られる。
歌詞全体を通して、隠されている宝石を探しに行く様子が描かれているが、「泥にまみれ 転がってゆく」と繰り返し表現されていることから、彼らの包み隠さない人間性的魅力も伺える。

Eric.W

2ndシングル「Eric.W」に収録された1曲。
キレのあるカッティングとメロディカルなサウンドが聴く者の脳裏に強く残る。
最初期に作成された曲であるが、ファンたちが選ぶ1曲上位にランクインする。

cosmic shoes

ポップなメロディにリズミカルなサウンドが今にも音そのものが踊り出しそうな雰囲気を演出する。
全体的に落ち着いたサウンドを提供するthe band apartの4thアルバム「Adze of penguin」に収録された1曲だが、その中でも、特にメロディラインがハッキリとしていて、彼らの世界観に入り込みやすいとしてファンたちの間で人気である。

夜の向こうへ

the band apartの6thアルバム「街の14景」に収録された1曲。
曲入り出しのクリアな音を醸すカッティング開始すぐから、親しみを覚えるメロディラインで構成されている。
初の日本語歌詞の曲をリリースしたアルバム内の1曲である。荒井が作成した1曲であり、荒井の世界観を存分に感じることが出来る。

The Sun

最後の一曲は「The Sun」。
ライブ会場限定で販売された、東日本大震災のチャリティーCDの1曲(「Snow Lady」とともに収録)。
80年代アメリカンロックを彷彿とさせる存在感のあるコード進行と、一定のリズムと高低差のない歌声から繰り出す清涼感が人気を博している。
ファンたちの間でこのCDは“幻の1枚”と称され、知る人ぞ知る名曲となっている。

the band apartの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

英語歌詞の誕生秘話

カナダ在住経験のあるドラムの木暮。
カナダ生活のきっかけは、木暮の高校時代、父親の仕事の都合で家族で移住することになったことだそう。
木暮は反対したが、尽力むなしく、当時付き合っていた彼女とも別れ、カナダに向かうこととなる。
出国前、チェリーボーイであった木暮であるが、帰国すると男になっていたという。
カナダで上達した英語は武器となり、the band apart結成後、歌詞のほとんどを木暮が担当することになった。
こうしてthe band apartの英語歌詞は生まれた。
近年では、メンバーと友人関係にあるジョージ・ボッドマン(TURTLE ISLAND)が英語のアドバイザー兼一部作詞担当をしている。
英語歌詞の内容の多くは、日常的な描写やメンバー自身の少年期への想いを綴ったものとなっている。

日本語歌詞の誕生秘話

日本語歌詞が使われた理由は2つある。
1つは、東日本大震災が発生したこと。
「日本人として、日本の復興にエールを送らせて頂きたい」そんな思いが日本語歌詞での歌唱に向かわしめた。
ライブでは「2012 e.p.」が初、CDでは6thアルバム「街の14景」が初となっている。
2つ目の理由は、ツーマンライブで日本語カヴァーの演出を行っていたこと。
the band apartは、ベースの原が体調不良で活動を控えていた時、ボーカルとパーカッションのみのアコースティックライブを行っていた。
この時、日本語歌詞のカヴァーをしたことが契機となった。
日本語での曲のリリースののち、それまで歌詞を担当しなかった原と川崎も歌詞作成に携わるようになり、the band apartにさらなる広がりができた。

原の恐怖体験

怪談ライブを開催するほどの怖い話マニアの原。
高校時代までは「見えた」という。
the band apartの活動拠点が方南町のスタジオであった時期の話。
原はそのスタジオに住み込んでいたが、防音仕様であるそのスタジオで、女の人の声が聞こえたという。
そのスタジオのドアは閉められており、完全防音となっていた中での出来事だった。
原自身がいる部屋の中に、明らかに“それ”の気配を感じるものの、電気をつけると誰もいない。
“それ”は、原の3メートル付近に感じられたという。
原はこうした始末の悪い話を多く持っているようだ。

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