『ISLAND』とは、フロントウイングより2016年に発売されたノベルゲーム、およびそれを原作としたアニメである。アニメ版の第9話と第10話は『NEVER ISLAND』の名称で放送された。
離島の浦島に流れ着いた青年・切那は、「世界を救う」という使命以外の記憶を失っていた。彼は浦島御三家の一つである御原家の跡取り娘・凛音の家で使用人として働きながら、自身の記憶と世界の謎を解き明かしていく。古の伝承や風土病、本土との確執などの伏線が散りばめられたSFファンタジー。
        
守春「今までのアイツはただ世間にイラつくだけで、自ら行動せず父さんや島のせいばかりにしていた。そんなあいつが決心したんだ…だから尊重してやりたい」
      
    夏蓮の兄・守春が夏蓮の結婚式を滅茶苦茶にする計画に協力し、金城にクルーザーの運転を頼みに行った。金城が「協力はするが、妹を島から出してもいいのか?」と聞いた時に、守春が返した言葉。妹の成長を兄として喜び、そんな妹が決めて望んだことなら力を貸したいという愛情が詰まっている。
金城「夏蓮ちゃんが前向きになれば、人っていうもんは後押ししたくなるってもんだ。守春もあんたも、そして俺もさ」
      
    島から脱出した夏蓮を送るクルーザーの運転手・金城が同乗していた切那に言った言葉。彼も、夏蓮が前向きになったことで影響を与えられた一人だった。ウジウジしないで決心したことを思い切って行動することの大切さが身にしみる言葉だ。
夏蓮「お袋は島から逃げたんじゃない。大学の先生として、ここに呼ばれた。そこには、明るい未来が待っていた。そしてあたしのことも…」
      
    探していた母親・夏未は既に亡くなっていたが、夏未の教え子から夏蓮は母の様子や想いを聞くことができた。夏蓮はそこで、母は男と一緒に島を出て行ったのではなく大学の先生として呼ばれて島を出たこと、自分の研究にひたむきだったこと、島に置いてきてしまった夏蓮のことをいつも気にかけていたことを知った。それを聞いた日の夜、話を思い出しながら夏蓮が嬉しくなった瞬間の言葉。母が亡くなっていたことは悲しいが、母のように自分が決めた道を進もうと夏蓮が決心した瞬間でもあった。
玖音「沙羅ちゃんはいつも頑張ってますよ」
      
    沙羅は、夏蓮や凛音のように自分も変わり、「神の子」としての力を取り戻さなければいけないと焦っていた。そんな沙羅の焦りに気付いた玖音が沙羅にかけた言葉。焦りが余裕がなくなっていた沙羅は、玖音のこの言葉で思わず泣いてしまう。扉ごしに感じた様子で真面目な沙羅が切羽詰まっていることに気づく玖音の鋭さ、そして優しさが分かる言葉だ。
切那「こいつはたった一人で神社を守ってる。この島のみんなを幸せにしたいって気持ちだけでな…貸せる力は貸してやりたい」
      
    媒紋病の症状を和らげるのに浦島周辺特有のウミヘビのエキスが効くということが分かったため、沙羅はカナヅチの自分の代わりに切那に捕って来てもらえないかお願いする。そのウミヘビは獰猛な性格で、噛まれると死ぬ危険すらあるため切那は渋るが、沙羅は媒紋病に苦しむ数百人もの人々を救うためにしてもらえないかと頭を下げて頼み込む。それを見た切那が了承し、反論しようとした凛音に言った言葉だ。島のみんなに尽くす沙羅の必死さを知る切那の優しい性格がよく分かる場面でもある。
沙羅「皆さん、『痛みが和らいだ』って喜んで…『また来てね』って言って下さいますし。それが私の一番安らぐ時なんです」
      
    沙羅が毎日、たくさんの媒紋病患者の家を回って痛みを和らげるツボ押しをしていることを知った切那が「大変だろう?」と聞くと、沙羅は「いいえ」と答えた。その後に続く沙羅の言葉。島のみんなの病気を早くなくしたい、今の時点でもできるだけ患者の力になることをしようとするまっすぐな沙羅が気持ちがよく分かる場面だ。
切那「こんなにあるんだよ。お前の生きる意味は」
      
    自分に「神の子」の力はなく、島の人々の病気を治すことはできないと知った沙羅は「私の生きる意味がなくなってしまいました」と落ち込む。そんな沙羅に、沙羅が早く回復するようにと島の人々が作った大量の千羽鶴を見せて、切那が言った言葉。力があってもなくても、沙羅の行動や想いでこんなにたくさんの人が救われたのだから、「生きる意味がない」なんてことはないんだという想いが込められた言葉だ。沙羅の存在がどれだけ島の人々の支えになっているのかを知らされる場面でもある。
切那「よしよし。頑張った頑張った」
      
    昼間に頑張って切那とお出かけをした凛音に切那がかけた言葉。凛音がいい方向に変化しており、切那と凛音の距離が一気に縮まっていることが分かる場面だ。
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目次 - Contents
- 『ISLAND』の概要
 - 『ISLAND』のあらすじ・ストーリー
 - 記憶を失った切那
 - 陽に当たると死んでしまう媒紋病
 - 自分を変える夏蓮
 - 神の子
 - 凛音の記憶
 - 真の切那
 - 2万年後の世界
 - 本当のエンディング
 - 『ISLAND』の登場人物・キャラクター
 - 浦島編
 - 三千界切那(さんぜんかい せつな)
 - 御原凛音(おはら りんね)
 - 枢都夏蓮(くるつ かれん)
 - 伽藍堂沙羅(がらんどう さら)
 - 御原玖音(おはら くおん)
 - 反取芽衣(たんどり めい)
 - 鳩間杏(はとま あん)
 - 砂田笑里(すなだ えみり)
 - 播守太郎(はりす たろう)
 - 山吹桃香(やまぶき ももか)
 - 枢都守春(くるつ すばる)
 - 御原切那(おはら せつな)
 - 御原典正(おはら のりまさ)
 - 枢都守継(くるつ もりつぐ)
 - 森須賢治(もりす けんじ)
 - 有馬雨蘭(ありま うらん)
 - 金城(かねじょう)
 - 枢都夏未(くるつ なつみ)
 - スタン
 - アイランド編
 - リンネ・オハラ
 - サラ・ガーランド
 - カレン・クルツ
 - メイ・ダンドリッジ
 - アン・ハートマン
 - エミリー・スナイダー
 - ネオン・オハラ
 - モーリス
 - 枢機卿(すうききょう)
 - 大司教(だいしきょう)
 - 『ISLAND』の用語
 - 煤紋病(ばいもんびょう)
 - 浦島に伝わる伝承
 - 御三家の歴史
 - 暴龍島(ぼうりゅうじま) / 伝説のあの島
 - アイランド
 - アバロン
 - 札
 - 札なしの子どもたち
 - 反教会革命組織ネオアバロン
 - 『ISLAND』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
 - 切那「とりあえずしばらく安静にしてろ。あと、こんなもん…お前に似合わないぞ」
 - 切那「若いクセに親の言いなりで簡単に諦めるなんてダメだ!自分に嘘ついて諦めてたら絶対後悔するぞ!」
 - 凛音「今、私がここに居て、あなたが隣に居る…それは確かな事実じゃない?あなたは自分で切那って名乗った…私を見て凛音って言った。それは偶然じゃない、絶対『運命』だよ」
 - 夏蓮「自分を…変えたいんだ」
 - 玖音「あの子を救って下さい…あなたなら、それが出来るかもしれない」
 - 凛音「それでいいの。私がこのままなら…あなたも私の切那のままだから」
 - 夏蓮「私にだってやりたい事があるんだよ!親父の言いなりなんてごめんだ!」
 - 沙羅「明確な目的もなしに住む場所を変えた所で、何も出来ないと思いますよ」
 - 凛音「人が苦しんでる時、手を差し伸べる…切那のそういうところ、好きだよ…」
 - 沙羅「あの煮え切らない夏蓮お姉ちゃんが本気と書いてマジとなるのでしたら、私、一肌でも二肌でも脱ぎましょう!」
 - 夏蓮「殴りたきゃ殴れ!」
 - 守春「今までのアイツはただ世間にイラつくだけで、自ら行動せず父さんや島のせいばかりにしていた。そんなあいつが決心したんだ…だから尊重してやりたい」
 - 金城「夏蓮ちゃんが前向きになれば、人っていうもんは後押ししたくなるってもんだ。守春もあんたも、そして俺もさ」
 - 夏蓮「お袋は島から逃げたんじゃない。大学の先生として、ここに呼ばれた。そこには、明るい未来が待っていた。そしてあたしのことも…」
 - 玖音「沙羅ちゃんはいつも頑張ってますよ」
 - 切那「こいつはたった一人で神社を守ってる。この島のみんなを幸せにしたいって気持ちだけでな…貸せる力は貸してやりたい」
 - 沙羅「皆さん、『痛みが和らいだ』って喜んで…『また来てね』って言って下さいますし。それが私の一番安らぐ時なんです」
 - 切那「こんなにあるんだよ。お前の生きる意味は」
 - 切那「よしよし。頑張った頑張った」
 - 凛音「でも今の私にとっての切那はあなた。だから一体何があったのか、ちゃんと過去に別れを告げないといけないの」
 - 凛音「私は凛音。あなたは切那。今ある現実…それが全て。それで良いじゃない」
 - 夏蓮「今がどれだけ楽しくても、そう思ってるのはホントの自分じゃないかもしれないじゃん…」
 - 切那「分かってる。けど、大事にしたいんだ、お前のことを」
 - 切那「やっぱ、過去にきちんと向き合って、前に進むべきなんじゃねーかな?」
 - 凛音「今さら私に出来ることなんか、無いんだもん…私なんか放っといて、あんたなんかクビ!私の前から消えてよ!」
 - 沙羅「ヤリマンボウ!」
 - 凛音「切那に会える…今ならあの日に戻れる」
 - 真の切那「凛音…君だけは生きて。僕はいいから」
 - 切那「命を懸けてお前を浦島に帰したんだ。それに報いなきゃ…死んだ意味がなくなっちまうだろ。こいつは、お前の笑顔だけを待ってるんだよ」
 - 切那「これから目一杯、お前を幸せにするからな」
 - 凛音「あなただけは生きて…私はいいから。生まれ変わって…待ってるから…」
 - 玖音「守ってほしかったです…命に代えても。凛音を」
 - 玖音「あなたの想いは正しいです。必ず助けて下さい。娘の…凛音を」
 - リンネ「誰かがこの世界を救わなきゃ」
 - 切那「俺も…お前と居ると元気になれる。だから運命に感謝してるよ」
 - カレン「死んでたまるか!」
 - サラ「本当に…ありがとう…」
 - カレン「サラの分まで生き続けようぜ…」
 - カレン「本物の青空は違うんだ…吸い込まれそうな感じがたまんねえ。あいつらにも…見せたかったな…」
 - カレン「何か今…滅茶苦茶幸せ…」
 - 切那「お前は、俺の特別なんだ!俺もお前の特別になりたい!」
 - リンネ「きっとみんな助かるよ。私はそう信じてる…全ては運命だったんだよ。この機械も、私たちの出会いも…あらゆることに意味はあるの」
 - 切那「過去に辛いこともあったかもしれないが…お前の未来は開けている!そしていつかまた、誰かを好きになれる」
 - 夏蓮「色々…ありがとーなー!」
 - 切那、凛音、夏蓮「ハッピーバースデー沙羅!」
 - 凛音「2人のように変わりたい!だから、失った過去を取り戻さないと」
 - 玖音「私の名前をあの子にあげて下さい。私には…もう名前は要りません」
 - 切那「…落ち着いて聞いてくれ凛音。俺は…俺はお前の父親だ」
 - 凛音「ダメだよ。大切なものならお母さんがずっとずっと持ってなきゃ」
 - 玖音「私は娘の…凛音の涙を見たくないんです」
 - 凛音「今までありがとう、お母さん。ううん…リンネ」
 - 凛音「あの2人なら大丈夫だよ、きっと。だって2人は…伝承のセツナとリンネなんだから!」
 - 『ISLAND』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
 - アニメ化を前提として5年間かけて制作されたゲーム『ISLAND』
 - 浦島のモデルは伊豆諸島の1つである新島
 - ゲーム版とアニメ版で異なる伽藍堂沙羅の声優
 - 浦島の時代は西暦1999年の設定
 - 『ISLAND』の主題歌・挿入歌
 - OP(オープニング):田村ゆかり『永遠のひとつ』(第1話 - 第7話、第11話、第12話)
 - ED(エンディング):亜咲花『Eternal Star』(第2話 - 第8話、第11話、第12話)
 - OP(オープニング):田村ゆかり『Closing tears』(第9話、第10話)
 - ED(エンディング):亜咲花『Marine SNOW』(第9話、第10話)
 - 挿入歌:御原凛音(CV:田村ゆかり)『Lasting Memories』(第1話、第3話、第11話、第12話)
 - 挿入歌:枢都夏蓮(CV:阿澄佳奈)『Purest Summer』(第4話)
 - 挿入歌:伽藍堂沙羅(CV:山村響)『天然記念ガールじゃないよ』(第5話)
 - 挿入歌:御原凛音(CV:田村ゆかり)、三千界切那(CV:鈴木達央)『Quiet sea』(第8話)
 
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