鹿楓堂よついろ日和(漫画・アニメ・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『鹿楓堂よついろ日和』とは、清水ユウによる漫画、およびそれを原作としたアニメ・ドラマなどのメディアミックス作品。
和風喫茶・鹿楓堂は、都会の一角でひっそりと営まれている。時代に置き去りにされたようなレトロな空間で、おもてなしをするのは四人と一匹の猫。様々な悩みを持つお客様との触れ合いや、一癖ある訪問者の厄介事に振り回されつつ、鹿楓堂の時間は今日もゆったりと過ぎていく。前作『甘美男子茶房』『甘美男子』と同じ設定やキャラクターが登場するが、細かな違いがあり、別軸の新たなストーリーとなっている。

CV:諏訪部順一、千本木彩花(幼少期)
鹿楓堂店主。主にお茶を担当。
元々、鹿楓堂は、スイの祖父・京之介が経営していた店で、祖父の代を知るものは今も多い。こどものころから祖父の仕事を敬い、当時の雰囲気を残したまま経営している。祖父の死に前後して鹿楓堂は一度廃業しており、スイは営業を再開するまで会社員だった。
無類の猫好き。猫がからむと人格が変わる。
4話では、写実的な猫を描くという才能を見せた。
料理は下手でも、本人は自覚がないらしい。
東極グループの経営者一族の息子であることは、11話で本人が話すまで椿とぐれは知らなかった。相手にも自分たちにも不利にならないように交渉したり(3話)、相手を乗せて駆け引きする(2話)など、ビジネスの手腕を見せている。
仕事を離れても、和服を日常着にしている。

永江ときたか(ながえ ときたか)

CV:中村悠一
主に料理を担当している。
スイとは中学の同級生で、お互いの生い立ちなどは知っているらしい。天才陶芸少年と勇名を馳せていたのもそのころである。中学卒業後は、スイと疎遠になっていた。アニメ第6話で、スイとの関係に触れている。
陶芸教室の講師をしており、年上の教え子たちから「先生」と慕われている。時代劇が好きといった趣味も生徒と合うようで、プライベートでも付き合いがある。
もの静かで、洞察力に優れ、仲間内でも相手を立てるような利他的な言動が多い。

ぐれ / グレゴーリオ・ヴァレンティノ

CV:小野大輔、天崎滉平(8話イタリア時代)
コーヒーをメインに担当する。客を絶句させるほどラテアートは珍妙でも、味は抜群。パン作りの修行をしていたこともある。
イタリア人の母親と日本人の父親の間に生まれ、外見は外国人に見える。日本語は不自由なく喋れるが、興奮時はイタリア語が出る。青年期までイタリアで育ち、一時はすさんだ生活をしていた。バリスタになった成り行きは8話で語られた。
気が優しくて力持ちを体現したような人物で、「人類全員を笑顔にする」夢の実践のため、困った人を見かけると手を差し伸べてしまう。相手に警戒心を抱かせない不思議な魅力もある。陽気で極端に深刻にならず、言動に重みがないため、椿にはサンドバッグのように強く当たられることもある。
池にあるアヒルボートが好きで、アヒル同好会なるものを作って活動している。自転車で世界放浪をしていたこともある(10話)。

中尾椿(なかお つばき)

CV:山下大輝
菓子全般を担当。
ぐれによると、「趣味デザート、特技甘味の食べ歩き」「椿くんの半分は砂糖でできている」。ぐれも食べ歩きには同行することがある。
徹底的にのめりこむタイプで、夜を徹して新作作りに励んだり、同じものを食べ続けたりする。人前でのパフォーマンスを好まず、奥で黙々と作業し、客が喜ぶ反応を励みにしている。よりよいサービスを提供したいと考えながら、原価計算も忘れないバランス感覚のある職人である。
母子家庭に育ち、親しい友だちもいなかった少年時代だったことは、7話で垣間見せた。ぐれたちに心配されるほどの人見知りで、必要以上のことを喋らず、言うべきことははっきり主張するので、ぶっきらぼうな印象を与えることもある。

きなこ

CV:天崎滉平
鹿楓堂の看板猫。
成猫になってから、スイに拾われた。スイには、文字通り猫かわいがりされている。
椿や客たちにも可愛がられ、人見知りはしないようだが、迷いこんできた猫には閉口しているようだった。

東極八京(とうごく やきょう)

CV:前野智昭、澁谷梓希(幼少期)
スイの双子の兄。
東極グループ内のホテルイーストサイドグループの副社長。オフィスには民芸品が飾られている。
親には従順で、スイとは中学から進路を違えた。こどものころは、スイとともに鹿楓堂に出入りしていたが、中学時代を境に足が遠のいている。スイが鹿楓堂を継いだことは、あまり快く思っていない様子。

角崎英介(つのざき えいすけ)

CV:鳥海浩輔
3話で、コーディネーターを称し、鹿楓堂を百貨店イベントに勧誘した。食わせ者で、飄々と無理難題を押しつけ、鹿楓堂の面々を翻弄したため、椿たちに煙たがられていることは自覚している。
実は、イーストサイドグランデのパティシエ。さくさくのシュー生地のエクレアなどを生み出し、奇才といわれる。原材料は自分でこだわって選び抜くようで、あまかみやに茶葉の取引を持ちかけたのがアニメでの初登場シーンだった(2話)。9話で再登場。
スイの双子の兄と親しい。

『鹿楓堂よついろ日和』の用語

鹿楓堂(ろくほうどう)

スイやときたか、ぐれ、椿が働く和風喫茶。美味しい甘味や食事を提供している。

イーストサイドグループ

スイの親が社長を務める大企業。スイはイーストサイドの仕事には一切関わっておらず、実家とは疎遠であり、出自も公にしていない。

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