【アイカツ！】星宮いちごと大空あかりのアイドル活動

「アイカツ！」とは

バンダイが発売するデータカードダス「アイカツ！」を原作・原案とした作品の総称。
2012年10月にアニメとしては初放映となり、「アイカツ！」は2016年3月に放映を終了した。
2016年4月からは新シリーズ「アイカツスターズ！」が始まり、さらに2018年4月からは「アイカツフレンズ！」が放送を開始した。
元々は女児向けアニメとして認知されていたが、放映を重ねる毎に世代を問わず愛される作品へと成長していった。
放映時はTwitterのトレンド入りするなど大きな盛り上がりを見せており、目が離せない作品の一つである。

星宮いちごとは

「アイカツ！」の初代主人公。お弁当屋の娘で、初登場時は中学1年生。
親友の霧矢あおいに誘われトップアイドル「神崎美月」のライブを見て衝撃を受けアイドルを目指す。
あおいの誘いでアイドルの名門校「スターライト学園」を一緒に受験する事を決めた。
入学オーディションの際に偶然「スペシャルアピール」を出した事から、周りから一目置かれる存在となった。
スターライト学園に入学後は仲間と共にトップアイドルを目指していく。
失敗も多々あるが、何事にも一生懸命に取り組む性格をしている。物事の吸収が早くアイドルとしての才能をすぐに開花させていく。また、どんな状況でも笑顔で楽しむ事ができるのは、彼女の最大の魅力と言える。
「斧を振るう」「崖を上る」などおよそアイドルとは思えないような言動が多々あり、「『アイカツ！』とはこういう作品である」と印象付けたのは彼女の活躍である。また、掛け声としてたびたび登場する「アイ！カツ！アイ！カツ！」という掛け声も彼女が発祥である。
まさに「アイカツ！」の顔とも言える存在。それが星宮いちごというアイドルである。

大空あかりとは

「アイカツ！」2代目の主人公。
星宮いちごの大ファンで、いちごに憧れてスターライト学園の受験を決めた。一度は受験に失敗したものの、二度目のチャンスが巡ってきた際に大ファンであるいちごに認められアイドルとしての道を歩み始める。
初登場時はまさに「星宮いちご」に憧れる普通の女の子で、髪型を真似たり、カチューシャをつけたりとまさに星宮いちごの様なアイドルを目指していた。
そんな中劇中で「自分だけのスターを目指す」ようにいちごから助言があり、自分らしいアイドルへと成長していく。
性格はおっちょこちょいで失敗が多い。また、一度受験に失敗している事からも分かる通りアイドルとしての能力は学園内でも下である。しかし、そんなあかりの最大の魅力は何事にも屈しないその心の強さだと言える。
星宮いちごを「アイドルの中のアイドル」というのであれば、彼女はまさに、「アイドルを目指す普通の女の子」と言える。

この2人が軸となり人気を博した「アイカツ！」であるが、どうしてこんなに人気が出たのか。
それは彼女らのアイドル活動が「異なるテーマ」で描かれている事にある。

憧れを追い続けた「星宮いちご」

追い続けたアイドル

いちごには常に前を歩き続けるアイドルがいた。そのアイドルの存在が彼女を強くしていった。
それは彼女がアイドルを目指したきっかけでもあるトップアイドル「神崎美月」である。
美月といちごの対比というのは劇中で何度も何度も語られてきた。美月は常に絶対的な王者としていちごの前に君臨し続けていた。

そんな美月を見ていちごは美月に憧れ、そしていつか追い越すという目標に向かってアイドルとしての階段を登っていく。
そんないちごの姿を見て美月もトップであり続けた。
「トップアイドルの座を譲るんじゃない。あなたに奪われたいの」
美月が劇場版でいちごに対して言ったこの言葉がまさに2人の関係を表している。
ただの後輩ではなく一人のアイドルとして、一人の「ライバル」としていちごに接していた。
そんな美月との関係が星宮いちごというアイドルを作り上げた。

友達でありライバル

星宮いちごの物語における友達とは「ライバル」である。
これは1部の終盤で結成されたSTAR☆ANISの「ヒラリ／ヒトリ／キラリ」という楽曲でもわかる。

「みんな友達だった みんなライバルだった」

まさに星宮いちごを主役とする「アイカツ！」を歌で表現したものだと言える。
これは実際の物語の描写でも表れている。
1部、2部と、とにかく「戦う描写」というのが非常に多くあった。
1部での彼女はスターライト学園の友達と戦ってきた。
それはいちごだけではなかった。ある時は舞台の主役を勝ち取る為、ある時は自分の憧れるドレスのブランドを勝ち取る為、誰かと「競う」という描写が多かった。そうしてドリームアカデミーという対抗する学校が出来た事でさらに「競う」という描写が色濃く描かれていた。

トップアイドルへの過程

まさに彼女に持たされたテーマだ。
「アイドルになるまで」の過程は一切描かれずに「トップアイドルになるまで」の過程を全面に押し出されている。
アイドルになるまでの過程はいちごの持ち前のセンス、そして才能がカバーしてくれた。あとは話の中で彼女の心の成長が描かれていった。

また、彼女は一度アメリカへ修行の旅に出ている。
それは神崎美月にスターライトクイーンカップで負けた後の事、1部の最終話であった。
そこでも分かるように、「アイドルになる過程よりトップアイドルになる過程」に重きを置かれている。
アメリカから戻ってきたいちごは当然パワーアップして帰ってきた。そしてそんないちごに立ちはだかったのは「音城セイラ」である。
神崎美月に勝てなかったいちごへ、ステップアップとなるべく壁をぶつけてきたのである。
そして「友達はライバル」と言ったように、「ライバルは友達」であった。
神崎美月を破ったユニット「2wingS」はいちごとセイラのお互いにお互いをライバルとして意識したユニットである。
星宮いちごの魅力というのは「ライバルでも巻き込んでいく」というその影響力の強さにあると言えるだろう。

自分だけの輝きを見つける「大空あかり」

憧れたアイドル