宇宙よりも遠い場所(よりもい)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『宇宙よりも遠い場所』(そらよりもとおいばしょ)とは、マッドハウス製作のオリジナルアニメ作品。国内外で絶賛された作品で、「2018年 最も優れたテレビ番組」の1つに選出された。略称は「よりもい」。
何かを始めたいが何も始められない高校2年生の玉木マリは、周りに無理と言われ続けながらも夢を諦めない少女、小淵沢報瀬と出会う。高校を中退した三宅日向と、タレントをしているために友達を作ったことのなかった白石結月の二人も巻き込み、4人はそれぞれの理由から“宇宙よりも遠い場所”こと『南極』を目指していく。

フリーマントル

作中内での地図

フリーマントルで物資の買い出しをする報瀬達

西オーストラリア州にある街。西オーストラリアの主要な港であり、南極へ向かう観測隊員達の乗り込みや物資の積み込みなどが行われる場所。
作中では、フリーマントルへ行くための乗り継ぎとしてシドニーに一時的に泊り、そこで日向がパスポートを無くすという事件を起こした。
またフリーマントルで物資の買い出しをする様子も描かれている。

七神屋ペンギン饅頭号

ペンギン饅頭号

作中で氷に乗り上げるシーン

民間南極観測隊が南極へ行く為に使われる砕氷船の名称。作中では砕氷船、砕氷艦、観測船などとも呼ばれる。氷の上に乗り上げ自重で氷を砕けるように設計されている、氷に閉ざされた地である南極に行く為の船。
作中でのオリジナルであり、現在でも自衛隊が使っている二代目しらせという砕氷艦が民間に払い下げられた為に、それを改造して作られたという設定である。

吠える四十度、狂える五十度、叫ぶ六十度

報瀬が言った海流の勢いのイメージ図。

マリ達が海の荒れている中、外に出たシーン

報瀬達を脅そうと、保奈美が言った緯度四十度以上の海域のこと。
通常の海域では、大陸がある為に海流や風の勢いを止めてくれている。しかし、南極付近の緯度には大陸がないために、その勢いが直接船にぶつかり船が非常に揺れるという。
作中でマリ達は、船酔い中にこの海域に入ってしまい酷く苦しめられることになる。しかし、その苦しさを乗り越えたことでさらに絆を深くするのだった。

『宇宙よりも遠い場所』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

報瀬「じゃあ、一緒に行く?」

第一話で、報瀬の南極に行くという夢を手伝いたいと言ったマリに、報瀬が返した一言。この一言がきっかけで、失敗を恐れてなにも始めることが出来なかったマリは南極という遥かに遠い場所を目指す決意をしたのだった。

マリ「私の青春動いてる気がする」

南極に行く為に、観測隊員の協力者を作ろうとする報瀬達だったが、報瀬の知り合いに見つかってしまい追い掛けられる。そんな時、突然笑い出したマリが追いかけられてるにも関わらず嬉しそうに言った言葉。なにも始められなかったマリが、なにかを始めたと実感した瞬間だった。

結月「そっか……そうなったら……軽く死ねますね」

なかなか見れないというオーロラをもし見れれば、南極でオーロラを見た唯一の高校生になれると聞いた結月が言った一言。今まで良くない意味で使っていた「死ねますね」という口癖が、良い意味に使われた結月の心の変化を感じるシーン。

マリ「どこかじゃない、南極だって」

shuichi
shuichi
@shuichi

目次 - Contents