天空侵犯(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『天空侵犯』とは、マンガアプリ『マンガボックス』掲載された、原作・三浦追儺、作画・大羽隆廣によって執筆されたサスペンスアクション漫画である。
突如謎の世界に飛ばされた主人公・本城遊理が、人間を襲う謎の存在・仮面と戦いながら、脱出を目指す。
敵となる仮面のデザインやデジタル的な要素を加えた独特な世界観や設定が人気を博し、2019年7月には続編の『天空侵犯arrive』が連載、2021年2月1にはNetflixにてWebアニメとして全12話で放送された。

領域

遊理たちが飛ばされた謎の世界のこと。一般的な家が一切なく、そのすべてが高層ビルとなっている。
領域の目的は、神を誕生させること。現在、遊理たちがいる次元を中心とし、ほかの次元を巻き込んだゆがみが生じたことで、次元同士の境界が薄まり、世界の融合や、異世界転移など、様々な現象が起きている。もし反物質で満たされた世界と融合すれば、それぞれ次元ごとなくなるといったような緊急事態が起こる可能性がある。
そんな事態を防ぐことができるのが完全なる神であり、完全なる神を作り出すためのエネルギーを生み出す機関が、遊理たちが飛ばされた領域。
領域で殺し合いが行われているのは、適度な殺し合いにより生命が淘汰され、進化してきたことと同じように、エネルギーをあつめるために手っ取り早い手段であるため。
この問題は、管理者が遊理となっても改善されておらず、完全なる神を作り出すためのエネルギーも足りていない。
また、領域は管理者や統括者によって運営されているが、領域そのものを作った人物は不明。

仮面

出典: mangabox.blog.jp

仮面の裏にはコードが存在し、一度みると強制的に仮面を被らせられてしまう。

目と口だけが空けられている不気味な仮面。ほとんどの仮面が笑いの表情となっているが、稀に無表情や怒り、口が無い仮面が見つかることもある。
裏側にはコードが張り付けられており、そのコードを見た者に無理矢理仮面をかぶらせることができる。
仮面をかぶったものは天使と呼ばれる存在となる。

天使

出典: blog.livedoor.jp

領域で殺人を繰り返す存在である天使。実力は個体によって大きく違うが、人間にとってはどんな個体であろうと大きな脅威となる。

領域内において、仮面をかぶったものを指す言葉。
仮面を装着することで自我は失われてしまい、与えられるコマンドの命令に従うだけの存在となってしまう。その代償として、人間離れした身体能力と格闘能力を与えられる。
ほとんどの仮面は殺害という命令を与えられており、所持している凶器や、飛び降りをさせることでそのコマンドを実行しようとする。
何かしらの要因で仮面が破損した場合は、正常な天使の攻撃対象となる一方、仮面に不具合が生じた場合はハイパーネーションと呼ばれる状態に移行し、生態活動を徐々に停止、つまりは死を迎える場合もある。
一度仮面をつけた者は死ぬまで仮面を外すことはできないが、食事などのやむを得ない場合には外すことがコマンドから許される。
「神に近づいたもの」によって操られている仮面の中には、自由に仮面を外すこと個体も存在する。

守護天使

通常の天使とは異なり、怒りの仮面を身に着けた天使のこと。管理者の部下として扱われており、主に領域のパトロール、領域を破壊する可能性のある人物の排除などを担う。通常の仮面より強力な仮面であり、その強さは1~9のフロアごとに分けられ、数字が大きければ大きいほどより強力な天使とされる。
管理者の死亡後は、遊理たちと行動を共にしている。

無表情仮面

通常の天使とは異なり、無表情の仮面を身に着けている。また人間に対し危害を加えることはせず、食料や弾丸の運搬などを行っている。
その正体は人間ではなく、領域の管理のために作成された疑似生命体。人間の意識は再現できず、会話もプログラムに基づいた応答であり、自我は存在しない。

「神に近づいたもの」

口がない仮面であるクチナシの仮面を被ることで、天使を操るなどの特異な能力を手にした人間のこと。
どのような能力が発動するかは個人によって異なり、最初から扱えるとは限らない。
また、発現した能力によって固有の称号があたえられる。

神のコード

神になるために必要な三つのコード。取得するためには試練が必要である。
レールガンから放たれる弾丸、領域内でもひときわ高い塔のどこか、ヘリコプターを使い、上空から領域を見下ろすことで確認できるタワーの並びが該当する。

『天空侵犯』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

スナイパー仮面 「ここを狙え オマエならできるだろう? 最後は派手な技でカッコ良く決めろ!」

ホワイトフェザー仮面との戦闘中、窮地に陥ったスナイパー仮面が発したセリフ。

ホワイトフェザー仮面の地の利を生かした戦法に追いつめられたスナイパー仮面。打つ手がなくなったスナイパー仮面はあがくことをやめ、ホワイトフェザー仮面に対し、「ここを狙え オマエならできるだろう? 最後は派手な技でカッコ良く決めろ!」とハンドサインを出した。
かつてスナイパー仮面は、「どちらがカッコイイ生き方をするか」という、勝負を理火と交わしていた。この約束はスナイパー仮面と理火のとってとても重要な人生の指針となった。
戦いに対し全力を尽くし、それでもどうしようもなくなった際には潔く死を受け入れ、約束を守るという、スナイパー仮面の覚悟の強さはまさしく「カッコイイ生き方」であると言える。

本城 遊理 「仲間を集めるのよ!そしてあのヘリコプターを…空を奪い取る!!」

ヘリコプターをめぐる争い後に遊理が発したセリフ。

領域での唯一の脱出手段と考えられていたヘリコプターを奪取しようとした遊理と二瀬。しかし、怒りの仮面を身に着けた天使の反撃にあい、その機会を逃してしまった。
しかし遊理はその守りの硬さから、このヘリコプターを領域における弱点であることを理解し、 「仲間を集めるのよ!そしてあのヘリコプターを…空を奪い取る!!」と宣言。「領域から抜け出すことはできない」というルールを壊し、領域からの脱出を決意する。
まさしく遊理が領域への「侵犯」となった決定的瞬間である。

『天空侵犯』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

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