エロマンガ先生(伏見つかさ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」で有名な伏見つかさが著者を務める電撃文庫のライトノベルと、それを原作にしたアニメ作品。
ラノベ作家の高校生の主人公と引き籠もりのイラストレーターの妹が、「世界で一番面白いラノベを書く」という夢のために二人三脚する物語を描いている。
2016年4月にアニメ化し、全12話が放映された。

『エロマンガ先生』の概要

『エロマンガ先生』とは著者は伏見つかさ、イラストはかんざきひろがそれぞれ担当したライトノベルである。このふたりは大人気シリーズ「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」の作家で知られるコンビである。
この作品のストーリーは、高校生とラノベ作家の二足の草鞋を履く主人公の和泉正宗が、実は自分の作品のイラストレーターである引きこもりの妹・紗霧を外に連れ出そうとするホームドラマと、「世界で一番面白いラノベを書く」という作家とイラストレーターとしての夢を実にした兄妹ラブコメと二つの側面を持っている。
ラノベ作家の仕事や担当編集者のやり取りや、「マリア様がみてる」「ソードアート・オンライン」など、実在するラノベ作品が名前だけで登場するなど、まさにラノベ作家を主題にしただけあってラノベに関する出来事や設定が盛りだくさんである。
ちなみに背景設定には東京都足立区の五反野駅周辺で、この場所が選ばれたのは伏見つかさがかつて住んでいた地域だからというのが主な理由となっていて、アニメ版では伏見つかさが住んでいた頃の街並みが事細かに再現されている。

原作の累計部数は60万部で、2017年4月22日に100万部、6月8日に120万部と徐々に売り上げを伸ばしていっている。
さらにメディアミックス展開として、rinが作画を務めるコミック版が月刊コミック電撃大王の2014年7月号より連載され、2016年3月10 日にアニメ化が発表され、2017年4月より全12話で放送が開始された。
さらに時間軸においては「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」の最終巻の直後という設定になっており、原作2・3巻の挿絵では高坂桐乃らしき人物が描かれ、アニメ8話では黒猫と五更日向、11話では桐乃、黒猫、高坂京介、沙織・バジーナがそれぞれセリフ付きで登場するという一種のコラボ要素がある。

『エロマンガ先生』のあらすじ・ストーリー

ラノベ作家として生計を立てている高校生・和泉正宗は、義理の妹・紗霧と二人暮らしをしていたが、四六時中引き籠って部屋から出てこず、食事などを求めるものがある時は床を叩いたり踏み鳴らしてのメッセージしか送ってこない彼女に頭を抱えていた。そんな中、同じクラスで行きつけの書店の看板娘・高砂智恵に、自分が書く小説の挿絵担当でもある正体不明のイラストレーター「エロマンガ先生」が、ネットで正宗を「字が下手すぎてワロタ」と揶揄していたことを聞かされる。そこで、智恵に勧められてエロマンガ先生の動画配信の生放送を見てみると、生放送をしている部屋の片隅に自分が持っていった食事があることに気がついた。動揺を隠せない正宗は、放送が終わったにも関わらず動画を切り忘れて着替えようとしているのを見て、慌てて紗霧の部屋まで飛んでいき、ドアを叩いて止めに入った。すると恥ずかしそうにドアを開けて、「…久しぶり、兄さん…」と紗霧が姿を現した。

こうして、紗霧がエロマンガ先生であることが明らかになったと同時に、正宗がラノベの著者・和泉マサムネであることを知る。
それから紗霧は、自分がイラストを描き始めたのは小さい頃で、母親に褒められて入れ込んでいくうちにいつしかプロになったが、母が父と離婚し、自分を置いていなくなったことでイラストが描けなくなり、さらに部屋からも出られなくなってしまったことを打ち明けた。そして動画配信で自分の書いたイラストを見てもらい、世界中の人たちと友達みたいに部屋で喋れるのが楽しかったと嬉しそうに語る。そんな妹に微笑ましくなる正宗だが、その直後に紗霧は態度を一変させ、家族だから仲良くしたい、可愛い妹と飯が食いたいと優しく語りかけてくる正宗を「一緒に暮らしてることを家族とは言わない」とにべもなく拒絶し、部屋から追い出してしまう。
それから和泉家に前触れなく、ひとりの少女が訪れてくる。彼女の名は神野めぐみといい、紗霧のクラス委員長だった。委員長として、クラスメイトとして紗霧を放っておけない彼女は、強引かつ小悪魔的な手口で正宗を翻弄しながら紗霧を引っ張り出そうとするが、紗霧は頑として部屋から出てこようとしない。
その後、正宗は様子を見に行こうと紗霧の部屋に向かった先で、いきなり彼女にかじりつかれ、「隣の家に幽霊がいる」と涙目で訴えられる。隣の家は誰かが住んでいるのを見かけた様子がなく、てっきりただの空き家だと思っていた正宗だが、ピアノの音まで聞こえてきたことに耳を疑った。正体が何か分からないと怖くて絵が描けない、とさらに涙目になる紗霧を前に、正宗は隣の家へと向かってみる。そこで窓から様子を伺ってみると、一人の裸の金髪の少女がピアノを弾いていた。

その少女の名は正宗の顔見知りで、同じラノベ作家である山田エルフで、自身の作品のアニメ化に伴い、その脚本会議が東京で行われるから和泉家の隣にあるこの家へと引っ越してきたという。なんで裸でピアノを弾いていると呆れ顔になる正宗に対し、エルフは風呂上がりに全裸でピアノを弾いていると素敵な物語が浮かんでくるから、と胸を張る。それから強引にエルフに家へと引っ張り込まれ、なんだかんだ言い合いながらも彼女の仕事ぶりを見せてもらい、正宗は彼女とも打ち解ける。ところがこの一幕が紗霧の嫉妬と反発を招いてしまうことになり、「兄さんなんて大嫌い…顔も見たくない!」と、さらに紗霧に頑なに部屋に閉じ籠もられてしまう。
これに正宗は、エルフとの小説対決を通す形で紗霧を題材にした作品を書き上げることで兄としての気持ちを伝える。すると紗霧は、閉じ籠っている間に書き上げたらしいイラストの数々を正宗に見せた。実は紗霧は、兄がエルフと出会ってから作家として前向きな姿勢になっているのを見て、エルフが新たなイラストレーターだと思い込み、イラストレーターとして妹としての対抗意識を燃やしていたのだ。こうして一度はすれ違ったが、互いの思いを確かめあった正宗と紗霧は、「世界で一番面白い小説を作る」という目標を立て、共に頑張っていくことを誓ったのだった。

正宗と紗霧はその目標への第一歩として、新作を本にするための企画書づくりに取り掛かる。次第に紗霧との共同作業に没頭していく正宗の元に、エルフから「助けなさい!今すぐ!」というメールが届く。正宗が相手にせずに紗霧の部屋で彼女と共に共同作業を進めていると、隣の家のベランダからエルフがおもちゃの弓矢を撃ってきた。それからベランダから飛び降りてきた彼女を慌てて抱きとめ、中へと入れてやった正宗が訳を尋ねると、自分のところの編集者が仕事をしているのか監視に来たから逃げてきた、と、しょうもない理由をエルフは口にする。呆れ顔になる正宗だが、エルフは形振り構わず泣きついてくる。結局、一時の間家へ匿うことになったが、紗霧ことエロマンガ先生に(パソコンでの映像通信越しに)会わせる代わりに、エルフに企画書の書き方を教えてもらうという条件を取り付けることができた。

しかし今度は、紗霧がエルフのようなロリっ子しか書けなくなるというアクシデントが発生。そこで絵のモデル(可愛くて胸が大きくてパンツを見せてくれそうな子)を探してきてくれと頼まれた正宗だが、思い当たる節がない。するとここでめぐみから電話がかかってきて、紗霧と友達になる方法を新たに考えたから、たかさご書店で会ってほしいと頼まれる。翌日、たかさご書店でめぐみと会った正宗がその新たな方法を尋ねると、めぐみは「キモオタ小説を読もうと思うんです!」と、笑顔で言った。そのキモオタ小説とは、ラノベのこと。しかもこの場には智恵も居合わせており、ラノベ愛好家でもある彼女はめぐみの言葉に烈火のごとく怒り出し、めぐみに襲いかかる。それを慌てて正宗が間に入り、めぐみにキモオタ小説と呼ぶのはやめるようにと言ってなんとか場を取り成した。
その後改めて、紗霧が好きだというラノベを読んで、友達として彼女に近付きたいというめぐみの話を聞いた智恵だが、先ほどのキモオタ小説という暴言を許すことはできない。そこで智恵は、逆にめぐみをラノベにハマらせるという手を思いつき、不自然なまでの笑顔でめぐみに取り繕い、彼女に十冊ものラノベを押し売りしたのだった。

智恵の目論見どおり、ラノベに夢中になっためぐみは再び正宗に電話し、勢いに乗ってラノベを紗霧の元へと直接借りに行くという約束を取り付けた。しかし一方の紗霧は、次の日に正宗からめぐみが会いにくるという話を聞かされ、会いたくないと駄々をこねる。そこをなんとかなだめようとする正宗に、紗霧は「めぐみに絵のモデルになってほしい」という条件で妥協するのだった。
そして、和泉家を再び訪れ、紗霧の部屋に通されたのはいいが、めぐみはなんと目隠しと手縄をかけられるというとんでもない姿にさせられた。そんな彼女の姿を見て興奮し出した紗霧は、ニヤニヤ笑いながらめぐみの体を観察しながら絵を描き続け、そしてついにはめぐみのパンツをずり下ろしてその柄を確かめるという行為に及んでしまう。パンツをずりおろされたことに悲鳴をあげ、泣きじゃくるめぐみ。これを前にしてやりすぎたと感じた紗霧は、めぐみに「ごめんなさい」と頭を下げる。するとめぐみは一瞬で泣くのをやめて、紗霧がちゃんと自分の顔を見て話してくれたことに感激した。「和泉ちゃん! 話せるじゃん! あたしと! 目隠ししなくても!」先ほどまでとは打って変わってじゃれついて喜んでくるめぐみに戸惑いながらも、紗霧は友達は無理だけどラノベ仲間になるという約束を彼女と取り付け、自分が「世界で一番好きな本」と呼ぶラノベを貸すのだった。

こうして、なんとか新作の企画書を完成させた正宗は、担当編集者の女性・神楽坂に会いに行くが、出版は来年の5月となると言い渡される。しかもその理由は、ひとりの人気作家が新作の原稿を送ってきたことでそっちを優先することになったという。気落ちする正宗に、神楽坂は「ラノベ天下一武闘会」と呼ばれる小説コンペを教え、そのコンペで優勝すれば今年中に出版はできると教える。新たに見えた希望に意気込む正宗だが、その時、エルフと共に場に居合わせていた一人の和服の少女が割って入った。「君の夢は叶わない…いや、叶えさせはしない。甘ったるい君の夢は私の夢の邪魔なんだ! だから必ずここで潰すっ!!」と、その挑発的な言葉に驚きを隠せない正宗とエルフを前に、少女は神楽坂が出したコンペの出場者リストに「千寿ムラマサ」と名前を書いた。彼女こそが、その新作の原稿を送った人気作家・千寿ムラマサであり、正宗が新作を発表していることを神楽坂から聞き、その新作の発表を邪魔するべく自分の新作の原稿を送ったと言い放つ。まるで恨みでもあるかのように自分に喧嘩腰で接してくるムラマサに正宗も黙ってはいなく、「だったらケリをつけようじゃないか。俺が勝ったら、二度と俺たちの夢は邪魔させない!」と、売り言葉に買い言葉でラノベ天下一武闘会での勝負を申し込んだ。

それから紗霧、そしてエルフを混ぜて、試行錯誤を繰り返しながら武闘会に出す作品を書き直している途中、なんとムラマサが和泉家に現れた。以前の挑発的な態度とは打って変わって落ち着き、穏やかな感じになった彼女に正宗は驚きを隠せない。そこでムラマサが正宗に持ってきた話、それは正宗がムラマサの専属の小説家、つまりムラマサの指示に従う小説家となる形で降伏しろというものだった。
さらなる急展開に戸惑いを隠せないまま、勝手に和泉家に上がりこんできたムラマサは、自分の胸中を打ち明けた。自分がラノベ作家になったのは、自分が心の底から面白いと思えるラノベがないから自分で書くことにしたのだった。そんな中、ただ一つだけ自分が面白いと思った作品が正宗がかつてインターネットで書いたバトルラノベで、その正宗が手がけるジャンルがバトルからラブコメへと展開が変わったことが許せないでいたという。

だから自分のために小説を書いてくれるなら、自分が得た印税を全てあげても構わない。そう真摯に訴えるムラマサに、正宗が迷いかけた時、部屋から飛び出してきた紗霧が「あげない! 絶対あげない! 私の方がずっとずっと先だもん! 私たちの夢なんかつまんなくない! お前なんかに絶対負けるもんかー!!」と割って入った。初めて部屋の外に出て、震える声で力一杯思いの丈をぶつける紗霧を見て、正宗は我に返った。
自分が次に出す新作で戦って決着をつけよう、と正宗は約束をムラマサに取り付けた。そして武闘会の結果は正宗の勝利に終わり、彼の新作「世界で一番可愛い妹」は、ついに出版が決定したのだった。
その後、エルフの思いつきで、「夏の取材&執筆合宿」という名目で彼女の別荘がある南の島へ行くことになった正宗、ムラマサ、そして正宗のラノベ作家仲間である獅童国光。一方の紗霧は「世界で一番可愛い妹」のイラスト作りがあるからという理由で家に残るが、兄を合宿に参加させる代わりに、エルフとある約束を交わしていると、何か意味ありげなニヤつきを浮かべる。
それからエルフの別荘についた正宗たちは、水着姿となって浜辺や海で遊び回ったり、小説の題材探しという名目で、主に正宗がエルフとイチャイチャさせられながらも南の島のリゾートを満喫する。そんな中でムラマサは、合宿に参加した理由として、正宗が過去に書いた小説を読みたいとせがんできて、正宗はこれを快諾した。

そして一方でエルフは、夜、正宗を別荘の敷地にある「妖精の森」に連れ出す。エルフはこの森こそが父が母にプロポーズをした場所であり、父はプロポーズに失敗したが必死になって振り向いてもらえるよう5年も努力して結婚したと言い、それから父は亡くなる前に母に子供たちを立派になれるよう育ててくれと頼んで、その頼みを引き受けた母は幼いエルフにピアノや生花などさまざまな習い事をさせたことを話した。そうして厳しく育てられてきたが、それでも両親には感謝していて、大好きだと胸の内を語ったエルフは、父が母と一緒にいられて毎日楽しくて幸せだったから、父と同じように一生を楽しく過ごすための伴侶の候補として正宗を選ぶと大胆に告白する。困惑する正宗に、エルフは最後に自分の本名が「エミリー」と教えた後、意気揚々とその場を後にした。
それから遊びと執筆の両方をこなしながらも合宿を終えて帰ってきた正宗は、紗霧とタブレットで思い出話にふけりながら秋葉原へ向かい、その秋葉原の本屋で「世界で一番可愛い妹」が店頭発売されているのを確認して、喜びを分かち合い、これからも共に頑張っていくことを誓う。

その後、紗霧は相変わらずお面をかぶって、エロマンガ先生としてイラストレーターの仕事をこなしながらも部屋からの動画配信を続けていた。そんな中、紗霧は兄を合宿に参加させる代わりにエルフと取り付けた「エルフとムラマサの2人で絵のモデルとなる」という約束を実行に移す。そして、和泉家へと呼んだ2人を水着姿にしてツイスターゲームにで様々なポーズをとらせて見て楽しみながら絵を書き続けた。
そこへ智恵が和泉家を訪れてきて、正宗に「世界で一番可愛い妹」の発売に伴い、たかさご書店にもその特別コーナーを作っておいたと報告する。そしてさらに、発売のお祝いとして買ってきた「世界で一番可愛い妹」の同人誌を手渡すが、その内容がいかにもアダルトだったので正宗は赤面させられながらも喜んだ。そして、智恵が帰った後、話を聞きつけた紗霧が飛んできて正宗から同人誌を強奪し、それを読んで興奮し、急ピッチで自分と正宗をモデルにしたアダルト漫画を仕上げてしまう。そして、そのアダルト漫画を読まされてさらに赤面する正宗に、もっと完璧なアダルト漫画を描くために彼の服を脱がそうとする紗霧と、悪ノリして一緒になって迫るエルフ。そしてムラマサはというと、目の前のこの恥ずかしい一幕を前に赤面して顔を背けるだけだった。

そんなこんなで賑やかな時間は過ぎていき、夕方になったのでエルフとムラマサは帰ることになった。正宗は家の外まで、紗霧は2階の窓からそれぞれ二人を見送る。「またね! エロマンガ先生!」と、楽しそうに手を振るエルフに、「そんな名前の人は知らないっ!」と、紗霧は恥ずかしそうだが満更でもない様子で答えた。

『エロマンガ先生』の登場人物・キャラクター

和泉正宗(いずみ まさむね)

CV:松岡禎丞

本作の主人公。高校に通いながらライトノベル作家として生計を立てている少年で、義理の妹の紗霧と二人暮らしをしている。
料理やお菓子の好みがやけに年寄りじみていて、エルフ曰く「シスコン」であり、妹の紗霧を異性として妹として愛しており、彼女が床を叩いたり踏み鳴らしたりする音で何を言っているのか把握できるという妙な能力を持っている。

妹の紗霧が四六時中部屋から出てきてくれないことに頭を抱えていたが、ある時、動画サイトで自らが著者を務めるラノベ「転生の銀狼」のイラストレーターであるエロマンガ先生が配信する生放送を見たことをきっかけに、エロマンガ先生が紗霧であることを知ってしまう。
その後、ラノベ作家仲間のエルフやムラマサ、紗霧のクラスメイトであるめぐみをはじめとした周りの女の子たちに時に振り回され、時に彼女らの協力を得ながら、兄として紗霧と向き合いつつ、彼女と共に「世界で一番面白い小説」を作ることを目指していくようになる。

和泉紗霧(いずみ さぎり)

CV:藤田茜

本作のヒロインで、正宗と二人で暮らしている義理の妹。極度の人見知りで引き籠りの不登校児で、正宗の著作「転生の銀狼」のイラストレーターを密かに務める「エロマンガ先生」。
ご飯など必要な用事がある時は床を叩いたり踏み鳴らす『床ドン』で知らせており、風呂やトイレなど、部屋から出ざるを得ないとき以外は部屋に引きこもっている。正宗のことを「兄さん」と呼んでいる。ちなみに引きこもり故に運動不足で大声を出すだけで息切れする程体力がない。

イラストレーターとしての情熱と集中力は人一倍ある一方、女の子の下着姿や裸に対して変態とも見てとれる欲求を抱えており、エルフやめぐみに絵のモデルとしてポーズをとらせ、時にはセクハラまがいな事を平然と要求する。その上、女の子のパンツが好きという一面も持ち、エルフやめぐみはパンツを見せられたりずり降ろされたりとそれぞれ犠牲になったことがある。

エロマンガ先生

イラストレーターとしての紗霧のペンネームで、正確には「エロマンガ」までがペンネームとなっていて、紗霧は島の名前が由来であると主張している。
「エロマンガ先生のお絵描きブログ『おぱんつのさきっぽ』(原作では『エロマンガのブログ』)」のタイトルでブログを運営し、そして動画サイトでお絵描き動画を配信していて、配信時には変声機とアニメキャラのお面をつけている。その時、Webカメラに正宗が持っていった食事の食器が映ったことで、正宗に正体を見破られた。

自分の目で見たものしかイラストを描かないことから、正宗の書く本の女の子のイラストには貧乳しか出てこないのが特徴で、さらに仕事には時間をかけるので、挿絵・イラスト担当作は一つが限度となっている。ちなみにエロマンガ先生と呼ばれることを嫌っており、そう呼ばれた時には「そんな恥ずかしい名前の人はしらないっ」と返す。

山田エルフ(やまだ えるふ)

CV:高橋未奈美

和泉家の隣に引っ越してきた超売れっ子のラノベ作家。山田エルフはペンネームで、本名は「エミリー・グレンジャー」。ロリータファッション風の服装が特徴的で、自身の担当編集者を務める兄・クリスを持つ。

気丈だが高慢ちき、おまけにマイペースな性格でさぼり癖があり、仕事よりもゲームなどの自分事を優先する。締め切りが近い時に自宅まで押しかけてくるクリスたち編集者から逃げるべく、隣の家の正宗に泣きつきにいっている。そのためクリスはもちろん、正宗からもメールの連絡先に「バカ」と名前をつけられるほど呆れられている。しかしラノベ作家として仕事はきちんとやるほうで、締切は一度も破らずに一定のペースで刊行している。
また、当初は発行部数の多さ少なさでしか作家の価値観を見ていなく、正宗に対しても初めのうちは見下したような態度を取っていたが、彼と接していくうちにその考えと態度を改めるようになった。

千寿ムラマサ(せんじゅ むらまさ)

CV:大西沙織

正宗の年下だが、彼より長く執筆活動をしていたことから先輩にあたり、さらに数々のアニメ化作品を生み出した凄腕のライトノベル作家。千寿ムラマサはペンネームで、本名は「梅園花」。

文才や想像力に長ける一方、それまで読んだ小説が面白いと思ったことがほとんどなく、ラブコメもそのうちのひとつで、正宗の「世界で一番可愛い妹」の執筆が決まった時、彼に対して挑発的な態度をとっている。
そして、ラノベ作家になったのも、いっそのこと自分が面白いと思う小説を書こうと決心しただけのことで、自分にとって「面白い本」とは何かを突き詰めることを目的とするあまり、売り上げどころか自分がこれまでに書いた作品にも全く興味を示さない。
小説コンペ「ラノベ天下一武闘会」での正宗とのラノベ対決の後、正宗に敗れるも和解し、そして優勝作品として出版された「世界で一番可愛い妹」の熱心なファンともなり、さらに正宗に対しても好意を抱くようになる。
また、それ以前にラノベ作家としてデビューする前にWeb作家として活動していた正宗の隠れ大ファンでもあり、彼が書いた小説の全てを保存している。

ちなみに自分の作品の執筆に妥協を許さない一方、締切にも非常に厳しく、ちょっとでも締切が守れなかったりすると爪を剥ぐという過激な自戒行為に及んでおり、いつも右手の指には包帯を巻いている。
そして、正宗やエルフとは違ってパソコンを使わずに原稿用紙で執筆するタイプで、いつネタが閃いてもいいようにと常にノートと筆記用具を懐に忍ばせていて、ネタが閃くと周囲が見えない程の凄まじい集中力でその場で執筆し、声をかけようとしたエルフに「邪魔したら殺す」と恫喝と睨みを浴びせた。

神野めぐみ(じんの めぐみ)

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@yukusa_kana4

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