もぐささん（漫画）とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

2023.02.19

『もぐささん』とは、栃木県出身の漫画家・大竹利朋が2013年12月19日から2014年2月13日まで『となりのヤングジャンプ』（集英社）にて、連載していたフードラブコメディ作品。ある日、主人公の小口虎雄は“普段は大人しい女の子“という印象しかないクラスメイト・百草みのりの大食いを目撃してしまう。その後、学校でも異常な食い意地と食欲を周りに隠しながらも、食の魅力に負け、幸せそうに食べるみのりを知っていく。美味しそうな料理と食い意地が張っているみのりの可愛さに心惹かれていく漫画となっている。

『もぐささん』の名言・名セリフ／名シーン・名場面

お菓子を指に挟み手の内側に隠して食べる「ステルス食い」を目撃する小口虎雄

小口虎雄「1個じゃないッ！！3個指の間に隠し持っている！！！」
友達とお菓子をシェアして食べる際に、太るから1人2個までというルールの中で、友達には見えないように同時にいくつも食べるみのりの「ステルス食い」に、小口は驚きながら毎回感心している。

小口から告白されご飯粒をつけたまま返事をするみのり

『もぐささん』第10巻にて、小口に告白され受け入れるみのり。

百草みのり「私も、小口くんのこと…好き…です」
『もぐささん』第10巻掲載。小口の手作り弁当を2人で食べながら、小口がみのりに告白し、みのりも自分の気持ちを伝えた名場面。真剣な告白シーンなのに、みのりの口元にはご飯粒がついており、そんな姿すら可愛いと小口は感じていた。食い意地が張っていても、ご飯粒がついていても、みのりのありのままを好きになったことが分かる。

百草みのり「私も闘う！間食なんてするものか！」

地元・栃木から東京へ向かう新幹線の中で覚悟を決める「百草みのり」

百草みのり「私も闘う！間食なんてするものか！」
『もぐささんは食欲と闘う』第1巻で、今まで好き勝手に食べてきたみのりが、自分を律して成長するために覚悟を決めた一言。なおこの後、隣の席に座っていた子供がクリームを偶然みのりの膝にこぼしてしまい、靴紐を結び直すふりをして舐め取ってしまい結局自己嫌悪に陥っている。

花より団子のみのり

上京翌日、井の頭公園の花見会場にいるみのり

百草みのり「ほんときれいな…つくね〜〜♪」

上京した翌日、みのりは生活用品を買った帰りに、井の頭公園を訪れていた。
花見シーズンで、公園内ではみんな桜に見惚れている。その中でみのりも当初は桜を見るつもりで訪れていたのに、焼き鳥屋の前を通ったことにより脳内は食べ物一色になる。
大学生になったら「1日3食間食なし」と決めても、変わらない食い意地を見せたみのりだった。

『もぐささん』の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話

時折掲載されたおまけ漫画

『もぐささん』の第3巻の文末に掲載されたもの。「百草」の名前を文字ってみのりが「ほぐさ」となり、みんなの肩こりなどを揉みほぐす整体師として登場する。他にも「ぼくさ」となりボクサー選手としてリングの上で戦ったり、「もぐら」となり土を掘るなどのパロディで、全3ページある。

作中に登場するステルス食いに作者自ら挑戦

『もぐささん』第6巻の文末に掲載された、作者の大竹利朋が作中で登場したみのりの「ステルス食い」を再現するコーナー。第45話に登場した「ステルス食い」の飲むゼリーを飲み切った後、手で捻って細身にすることでシャープペンシルのように見せるテクニックを披露した。実際には接着剤やテープを使わなければシャープペンシルのようには見えないことが分かり、大竹は「百草さんはとにかくすごい！」と発言している。

『もぐささん』着想のきっかけとなった初期ネーム

『もぐささん』第10巻完結後に掲載されている作者・大竹利朋の後書き漫画で初期ネームが掲載されている。初期ネーム段階では過去の読み切りを元に作成したため、ピアノ題材のラブコメとなっている。全て完璧な才色兼備なヒロインが、ピアノとは関係ない食事の場面でも完璧な食べ方をするだろうと書き始めたのが『もぐささん』着想のきっかけと語っている。そこから食べる女の子は可愛いを軸に『もぐささん』が完成した。

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