もぐささん(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ
『もぐささん』とは、栃木県出身の漫画家・大竹利朋が2013年12月19日から2014年2月13日まで『となりのヤングジャンプ』(集英社)にて、連載していたフードラブコメディ作品。ある日、主人公の小口虎雄は“普段は大人しい女の子“という印象しかないクラスメイト・百草みのりの大食いを目撃してしまう。その後、学校でも異常な食い意地と食欲を周りに隠しながらも、食の魅力に負け、幸せそうに食べるみのりを知っていく。美味しそうな料理と食い意地が張っているみのりの可愛さに心惹かれていく漫画となっている。
穏やかな性格。みのりの妹・うみが突然学校へやってきて「お姉ちゃんと一緒にお昼を食べたい」と急に言い出した時も「素晴らしい姉妹愛だね。ボカぁ、そういうの好きだな」とすぐに了承し、会議室まで貸してくれた。
教頭先生
生徒からは「鬼の教頭」と言われるほど規則や校則に厳しい性格。つるっ禿げ頭にチョビ髭と、顔も強面である。
香山 正人(かやま まさと)
みのりのクラス担任。常にベストを着用しており、口癖も「ベストだ」。無類のコーヒー好きで、自分の淹れたコーヒーを飲んでもらいたいという自分の欲求からクラスの文化祭をカフェにした自由人。
その他
樫田 次郎衞門(かしだ じろうえもん)
駄菓子屋「樫田商店」の店主。77歳。頑固な性格。オシャレでアロハシャツを200着ほど所有しており、自慢の白い髭は胸元まで伸ばしている。3年前に亡くなった妻「キヨ子」と一緒に食べていたお茶漬けが大好物。
みのりが当たり付きの駄菓子を高確率で当ててしまうので、当初はみのりが何かしらのインチキをしているのではと思い、みのりに1,000分の1の確率で巨大なイチゴ飴が当たるゲームをさせた。結果みのりが見事に引き当て、駄菓子の神様から愛されている子だと認めた結果、みのりのことを「もぐ様」と呼び始める。
その後も交流はあり、腰を悪くした時にはみのりに毎日混ぜているぬか床を手伝ってもらっていた。
象の「ハナオ」
みのり達が1年生の頃のバス遠足で行った「山森動物園」にいる象。10年以上この動物園にいる人気者で、リンゴが大好物な男の子。機嫌がいい時には飼育員の五林健蔵(39歳)の禿頭をリンゴと勘違いして鼻で吸う、というボケも持っている。
動物園に来た当初は子供でゾウの仲間がおらず食欲不振だったが、リンゴを美味しそうに食べるみのりを見て毎日モリモリ食べるようになった。
『もぐささんは食欲と闘う』の登場人物・キャラクター
主人公
百草 みのり(もぐさ みのり)
大学進学を機に地元・栃木から東京・吉祥寺へ上京。食い意地や食欲は変わらないが、自立するためにも仕送りはなし、奨学金を借りて生活することを決める。
小口とは交際が続いているものの、京都と東京という遠距離になってしまう。夢をひたむきに追う小口とは反対に、自分の食い意地に負けてしまうだらしなさを恥じる。そして「食欲と闘おうと思うの。間食もやめて一日三食にするつもり!」と家族に宣言し、家を出た。ただし食欲が抑えられなくなった時用の「泣きのおやつ」は用意してあり、カロリーゼロの飴を1日1個食べてもいい、というルールはある。
しかし毎話、何かしら食からの誘惑に負けて結局のところ食べてしまっている。
大学では文学部を専攻し、食堂で初めての友達・水戸忍に出会う。元ヤンキーで食べ方が豪快な水戸に触発され、時々水戸の前で大食いを発揮してしまうが大食いであることはまだバレていない。
小さい頃に飲んだキャラメルマキアートが美味しかったから、という理由でコーヒーチェーン店「パラダイスコーヒー」でアルバイトを始める。
終盤では今まで嫌っていた自分の食欲があったからこそ、小口たちと出会えたことに気づき、美味しい気持ちを色んな人に伝えたい気持ちからグルメライターを目指す。
小口 虎雄(こぐち とらお)
高校卒業後は料理人になり小口食堂を継ぐために、父の知り合いが営んでいる京都・祇園四条の割烹「百葉」で修行を積んでいる。修行1年目ということもあり包丁すら握らせてもらず、怒られてばかりの毎日に心が折れていたが、みのりの手作り弁当や食への熱い思いに励まされまた頑張る姿が描かれている。
みのり自身もみのりの食い意地も変わらず好きである。
友人・先輩
水戸 忍(みと しのぶ)
みのりと同じ大学・文学部に通う茨城県・宇都宮出身の大学1年生。美人で、みのりには負けるが大食い。
元ヤンキーで「茨城」のことを「いばらぎ」と読むと「いばらぎじゃねーから!いばらきだからな!!なめんじゃねーぞ!!」とブチ切れてしまう。通称の一人称は「私」だが、頭に血が上ったり自然体でいるときは「オレ」になる。
みのりを普通の女子だと思っており、お手本にさせて欲しいという気持ちから友達になった。グルメサークル「くいしんぼう」に所属している。
同じサークルの細井のことが好きで、みのりにアドバイスをもらいながら進展させようと頑張っている。
将来の夢は、地元・茨城で学校の先生になること。
島原 まり(しまばら まり)
みのりと同じ大学の、国際文化学科の1年生。長崎県出身で実家は「凰明堂」というカステラ屋を営んでいる。お嬢様ということもあり、小さい頃から厳しい教育を受けてきた。
特にテーブルマナーはトラウマになるほど。父親から叩きこまれ、できるまで食卓を離れることができなかった。常に鞄などから、ナイフやフォークを取り出し、いついかなる時も上品に食べる。
将来の夢はいろんな国へ行ってみたい、だが実家を継ぐことや両親が全て決めてしまうこともあり未定である。料理は苦手。
細井(ほそい)
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目次 - Contents
- 『もぐささん』の概要
- 『もぐささん』のあらすじ・ストーリー
- 小口とみのりの出会い
- 小口による「ステルス食い」の観察・サポート
- 平との交流
- 「食べ友」となった小口とみのり
- 多部との交流
- 文化祭で「香山カフェ」オープン
- 食べ過ぎからボタンを飛ばすみのり
- 小口とみのりのバレンタイン
- 多部の地元・厚切町でのラッコガールとなり大食い大会に出場するみのり
- 沢山くいなとの交流
- 小口に嫌われる夢を見て食欲不振になるみのり
- 小口からの告白、そしてみのりと恋人へ
- 『もぐささんは食欲と闘う』のあらすじ・ストーリー
- 東京で1人暮らしを始めるみのり
- 泣きのおやつ
- その1「ゼロ飴」
- その2「こんにゃくゼリー」
- その3「デッカカツ」
- その4「チビパンケーキ」
- 水戸との交流
- サークル「くいしんぼう」へ入部
- 神下との交流
- アルバイトを始めるみのり
- 水戸と細井の恋模様
- 小口との再会
- 小口とのデート
- 島原まりとの交流
- みのりの料理修行
- 手作り弁当を持って京都へ
- 実家へ帰省するみのり
- 多部との再会
- みのりの夢
- 『もぐささん』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- 百草 みのり(もぐさ みのり)
- 小口 虎雄(こぐち とらお)
- 友人
- 佐野 夏季(さの なつき)
- 平 ちぐみ(たいら ちぐみ)
- 足利 藤子(あしかが とうこ)
- 多部 千代子(たべ ちよこ)
- 沢山 くいな(さわやま くいな)
- 家族
- 小口の母
- 小口の父
- 百草 まい子(もぐさ まいこ)
- 百草の父
- 百草 うみ(もぐさ うみ)
- タイショー
- 学校関係者
- 雨宮 たまこ(あめみや たまこ)
- 校長先生
- 教頭先生
- 香山 正人(かやま まさと)
- その他
- 樫田 次郎衞門(かしだ じろうえもん)
- 象の「ハナオ」
- 『もぐささんは食欲と闘う』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- 百草 みのり(もぐさ みのり)
- 小口 虎雄(こぐち とらお)
- 友人・先輩
- 水戸 忍(みと しのぶ)
- 島原 まり(しまばら まり)
- 細井(ほそい)
- 神下(かみした)
- 『もぐささん』の用語
- 食堂・レストラン・お店
- 小口食堂
- ニクマルキュー
- ラーメン屋「平」
- 駄菓子屋「樫田商店」
- ファミリーレストラン「Peco’s(ぺコーズ)」
- コーヒーチェーン「パラダイスコーヒー」
- 食べ物
- バクダンからあげ定食
- 辞書弁
- スペシャル弁当
- つむぎ屋工房「大納言小豆あんぱん」
- ふわり天使堂「シフォンケーキ」
- パン屋「るろパン」
- その他
- 『コマクマ』
- フォークリング
- グルメサークル「くいしんぼう」
- 『もぐささん』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 小口に授業中の「ステルス食い」を見られてしまったみのり
- 百草みのり「意地汚いぶたですっ!!」
- 小口虎雄「1個じゃないッ!!3個指の間に隠し持ってる!!!」
- 小口から告白されご飯粒をつけたまま返事をするみのり
- 百草みのり「私も闘う!間食なんてするものか!」
- 花より団子のみのり
- 『もぐささん』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 時折掲載されたおまけ漫画
- 作中に登場するステルス食いに作者自ら挑戦
- 『もぐささん』着想のきっかけとなった初期ネーム