王室教師ハイネ(漫画・アニメ・舞台)のネタバレ解説・考察まとめ
「王室教師ハイネ」とは、「赤井ヒガサ」による漫画作品。2017年にブリッジ製作でアニメ化。さらに同2017年ミュージカル化し、メインキャラ5人の役をアニメの声優陣がそのまま勤めた。主人公「ハイネ」は、グランツライヒ王国の国王「ヴィクトール」の勅令で、ヴィクトールの息子の4人王子「カイ」「ブルーノ」「レオンハルト」「リヒト」の王室教師になった。王子たちは一癖も二癖もある人物達なのであった。
エルンスト・ローゼンベルク
CV:江口拓也
マクシミリアンの従兄弟。伯爵。
王子やハイネたちの周りに現れ、足を引っ張り王位継承を遠のかせようと企む。
リヒトがカフェで働いていたことをヴィクトールに告げ口し、王室のゴシップを書かせカイとブルーノを貶め、ブルーノとドミトリー教授を引き合わせた。
そしてハイネの過去を示唆する記事も書かせ、それがきっかけでハイネは王室教師を辞める事になる。
次の王室教師を決める会議の場で自分の息が掛かった教師を推薦し、王子たちを操ろうと目論むが失敗。
目的は第一王子アインスを時期王にする事であったが、アインス本人に余計な事をするなと叱咤され、その上でそんなことをしなくても次の王になると宣言を受けた。
『王室教師ハイネ』の見所解説
「教育的指導です」
本作の名言「教育的指導です」は、王子達が良くない言動をした時にハイネが言う、所謂決め台詞である。
心に迷いのある王子達を的を得た言葉で導き、王子たちはこの台詞の後に続くハイネの助言に助けられていく。
癖が強い!王子達のギャップ
一見華々しい王子達であるが、実はとても癖のある人物であった。
しかし、そこからさらにギャップがあるのである。
カイは、目つきが悪く暴力沙汰を起こした人物とされているが、実は物腰柔らかで可愛い物が好きで、少し引っ込み思案であるが兄弟達の喧嘩を止める良いお兄ちゃんであった。
ブルーノは、冷たい印象のある秀才と思われていたが、実際には自分を凡人と思い、ハイネのような天才に憧れ師匠と呼び、ハイネの事を何でも肯定する忠犬タイプの人物であった。
レオンハルトは、美しい見た目とは裏腹に、勉強は苦手で運動神経は抜群、そして性格は典型的なツンデレ且つアホの子であった。
リヒトは、女の子を侍らせているミステリアスなチャラ男とみせかけ、実は兄弟の中で一番真面目でしっかり物な末弟であった。
ヴィクトールの父としての顔
ヴィクトールは王として振舞っている時は、王子達にも厳しく客観的に接するが、父として振舞う時は親ばかとなる。
そしてしっかり王子達の事を見抜いており、それぞれの欠点を指摘し、そこを直すように助言する。
リヒトは、小さい頃体の弱かった自分の元にヴィクトールが来なかった事で、第五王子である時期王から一番遠い自分は父から愛されていないと思っていたが、それは勘違いであった。
その証明に、ヴィクトールはリヒトが働くカフェに行き、リヒトと共に働くことでリヒトを理解しようとしたのである。
最初は直ぐにぼろが出ると思っていたリヒトであったが、意外にもヴィクトールは器用にカフェの仕事をこなし、たった数時間であるが大活躍をした。
妙に離れしたヴィクトールであるがそれもそのはず、ヴィクトールは王位継承前はリヒトのようにこっそり街に行っていたのである。
相手の立場を理解するために自分で動き、しかも何でも卒なくこなせてしまうからこそ、立派な王として勤まっているのであろう。
ハイネの過去
ハイネは元々、親の居ない子供達のリーダーという、街の貧困層の一般市民であった。
しかし身奇麗なヴィクトールを前にしても敵意や嫉妬を見せず、むしろ世間知らずのヴィクトールに色々教えてあげる立場となった。
ヴィクトールが王族である事は知らなかったが、国を変えたいというヴィクトールの言葉に賛同し、それが後に王室教師の仕事を受けた要因でもあった。
ヴィクトールがハイネを守って銃撃され、ハイネが冤罪で捕まってしまった後も、自分に対する弁明ではなくヴィクトールの無事を只管神に祈っていた。
こうしたハイネの人間性こそがヴィクトールとの友情を築き、そして子供を指導する立派な教師となり、王室教師となったのである。
カイたちとフックスの家に行き輩に掴まった際には、ハイネが武勇にも優れている事が発覚する。
撃たれたヴィクトールを前にして逆上したハイネもまた強く、その頃の名残なのであろうか。
しかし過去のハイネと、現在のハイネを比べると随分とコメディでユーモア溢れる性格になっていることが伺える。
成長した王子達への評価
ハイネは王室教師を辞めて出て行く前に、王子達に言葉をかける。
レオンハルトは、自分が馬鹿である事を知っている賢さと、自分の弱さを克服する力と、誰も思いつかないことをする発想力がある。
レオンハルトが王になれば、国が危機に陥ってもその発想力と強さでこの国を守るであろう事を。
リヒトは、王族だからと威張らず誰と出も分け隔て無く接する事が出来る。
リヒトが王になれば、誰にでも分け隔て無く手を差し伸べる優しい国になるであろう事を。
ブルーノは、学ぶ事を怠らずその知識を他人に与えられる、一番成長を見せた兄弟である。
ブルーノが王になれば、国を正しく導けるであろう事を。
カイは、困難な目にあっても前に進んでいく強さと、人を許す心という最大の武器を持っている。
カイが王になれば、その武器で人々を守り安心させることが出来るであろう事を。
王子たちはハイネの言葉に涙し、それはさながら卒業式のようであった。
『王室教師ハイネ』の主題歌
オープニングテーマ「しょっぱい涙」
歌:阪本奨悟
作詞:阪本奨悟・福山雅治
作曲:阪本奨悟・NAOKI-T
編曲:NAOKI-T
エンディングテーマ「Prince Night〜どこにいたのさ!? MY PRINCESS〜」
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目次 - Contents
- 『王室教師ハイネ』の概要
- 『王室教師ハイネ』のあらすじ・ストーリー
- 『王室教師ハイネ』の登場人物・キャラクター
- 主要登場人物・キャラクター
- ハイネ・ヴィトゲンシュタイン
- カイ・フォン・グランツライヒ
- ブルーノ・フォン・グランツライヒ
- レオンハルト・フォン・グランツライヒ
- リヒト・フォン・グランツライヒ
- その他王族
- ヴィクトール・フォン・グランツライヒ
- アデル・フォン・グランツライヒ
- アインス・フォン・グランツライヒ
- 王宮関係者
- ルートヴィヒ
- マクシミリアン
- ヘレーネ
- その他
- シャドウ
- エルンスト・ローゼンベルク
- 『王室教師ハイネ』の見所解説
- 「教育的指導です」
- 癖が強い!王子達のギャップ
- ヴィクトールの父としての顔
- ハイネの過去
- 成長した王子達への評価
- 『王室教師ハイネ』の主題歌
- オープニングテーマ「しょっぱい涙」
- エンディングテーマ「Prince Night〜どこにいたのさ!? MY PRINCESS〜」
- 『王室教師ハイネ』の原作コミック
- 『王室教師ハイネ』のDVD/BD
- 『王室教師ハイネ』の公式サイト