GAD GUARD(ガドガード)のネタバレ解説・考察まとめ

「GAD GUARD(ガドガード)」とは、「GONZO」製作のアニメーション作品。2003年にフジテレビで放送された。数百年後の未来の街で、主人公「ハジキ」はGAD(ガド)と呼ばれる不思議な物質に出会い、GADから鉄鋼人と呼ばれる人型の機械「ライトニング」を手に入れる。ハジキはGADに纏わる事件や戦いに巻き込まれ、成長して行く。

サユリとゼロと融合させようとするカタナに対して、別れだと察したのか振り返って微笑むサユリ。

ハジキはGADでライトニングと、父の形をしたコウジロウという二つの存在を生み出し、この二つが合体することで完全な形になった。
カタナもゼロとサユリという二つの存在を同時に生み出し、同じく完全体にするために合体させようとするが、思い留まってサユリだけを選んだ。
つまりカタナにとってサユリはカタナに縁のある存在である可能性が高く、実際に作中で唯一カタナの過去を思わせる写真が一枚だけ存在した。
その写真には子供のカタナと現在と同じ姿のサユリが映っていた。
カタナの孤独な心にGADが反応して生まれたのが、カタナの過去に縁があると思われる少女サユリなのである。
サユリは、力を行使する事ばかりを考えサユリを見なかったカタナの元から一時的に離れるが、カタナが自分を必要としていると分かると一緒に居ると笑顔で約束した。
最終回でカタナはサユリと二人で何処かへ行ってしまうが、エピローグでサユリが消滅してしまう描写がある。
悲劇的な消滅ではなく、サユリは時が来たと分かったのかそんなに驚く様子も悲しむ仕草も無く、ごく自然に姿が薄れて消えて行ってしまう。
カタナはサユリが消滅したことを悟ると、何かに納得したような表情をしつつ、やけ食いのようにサユリの作っていたご飯をガツガツと食べた。
そんなに食べ物にがっついているイメージの無いカタナが、ご飯をガツガツ食べたという表現はカタナはサユリを失ってもこれからも生きて行くという姿勢が見えるシーンである。

ハジキとカタナ

ハジキはロケットで宇宙へ行き、その返り道ライトニングにカタナの事を「友人」として話していた。
これまでお互いに傷つけ合うような戦いばかりをしていたが、全てを悟ったハジキには似た境遇を持つカタナはもはや友人であったのであろう。
そのためか無事帰宅後してアラシと再開後、ハジキは居なくなってしまったカタナを探しに旅に出た。
亜鉄鋼人であるサユリがもう消えてしまい、カタナが一人っきりになってしまったという事を悟っての行動であったのだろうか。

『GAD GUARD』の主題歌

オープニングテーマ「Boomerang Boogie 〜南風堂の叔父さん〜」

曲:PE'Z

エンディングテーマ「Song for my Buffalo」

曲:PE'Z

関連書籍

小説版 ガドガード

2003年に発売された宇本京平による小説。
4巻まで発売したが5巻以降は発売されず未完。

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ガドガード ビジュアルガイド

ストーリー解説、キャラクター設定、世界観設定、雑誌に掲載されたイラスト、スタッフや声優インタビューが乗ったビジュアルガイドブック。

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DVD

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