GAD GUARD(ガドガード)のネタバレ解説・考察まとめ
「GAD GUARD(ガドガード)」とは、「GONZO」製作のアニメーション作品。2003年にフジテレビで放送された。数百年後の未来の街で、主人公「ハジキ」はGAD(ガド)と呼ばれる不思議な物質に出会い、GADから鉄鋼人と呼ばれる人型の機械「ライトニング」を手に入れる。ハジキはGADに纏わる事件や戦いに巻き込まれ、成長して行く。
『GAD GUARD』の概要
「GAD GUARD(ガドガード)」とは、2003年に「GONZO」製作でフジテレビで放送されたアニメーション作品。
全26話であるが、地上派では20話以降は打ち切りとなって放送されず、その後フジテレビ721とアニマックスで放送された。
また、第7話の製作が間に合わず急遽第6話が再放送された。
2003年頃のアニメで製作が間に合わないという事は珍事であり、またラスト6話も地上派で放送されないという事で話題を集めた。
監督は錦織博が担当している。
キャラクターデザインは「トップをねらえ2!」や「フリクリ」のメカデザインを手がけた「いづなよしつね」で、小説版のイラストも担当している。
音楽にはジャズバンドの「PE'Z」が起用され、オープニングとエンディングはPE'Zのインスト曲で、独特な雰囲気でお洒落でカッコイイと人気が高い。
世界観などのセットデザインは、アニメ「BECK」「Paradise Kiss」で監督を務めた「小林治」。
キャラクターデザインは、アニメ「マリアさまが見てる~春~」「魔術士オーフェン」「地獄少女」などでキャラデザや作画監督を務めた「相澤昌弘」。
ジャズの似合うお洒落な雰囲気の世界観で、スラム街や闇取引などの裏社会が描かれ、そんな中で生きている少年少女達の青春群像劇。
前半はキャラクター達の出会い、中盤は謎のアイテムGADに纏わるオカルティックな話やバトル、最後はハジキが父が亡くなった場所である宇宙を目指し、キャラクター達はそれぞれの悩みや葛藤を事故解決していく、という内容。
一見メカアニメのように見えるが、ジャンルは群像劇に近い。
『GAD GUARD』のあらすじ・ストーリー
数百年後の未来、「ユニットブルー」と呼ばれる都市にある、12時になると電力供給が停止する通称「ナイトタウン」と呼ばれる街に、主人公「真田ハジキ」は住んでいた。
ハジキは漠然とした将来のためにバイトをしてお金を溜めている少し不良の少年であった。
ハジキのバイトとは「蜂須賀小五郎」の経営する「八須賀運送」で運び屋の仕事をすることである。
ハジキが友人達とナイトクラブで遊んだ夜、別の場所では「GAD」と呼ばれる四角い物体の取引が行われていた
取引をしていた輩には「鉄重機」というメカを操る凄腕の用心棒「カタナ」がついていて、無事取引が終わったGADは蜂須賀運送を使って運ばれる事になった。
しかしGADは二つあり、その内の一つを報酬が貰えていないカタナが報酬として勝手に持ち帰っていた。
カタナは高値で売れるというGADに全く興味が無く、住んでいる近くのスクラップ置き場に置いてある鉄重機の操縦席に適当に放り投げた。
次の日、ハジキは蜂須賀に以来を受けて運び屋の仕事へ行く。
ハジキが運んでいたのは昨日取引された二つのGADの内の、カタナが持って帰らなかったもう一つのGADであった。
ハジキは自分が何を運んでいるのかは知らなかったが、運んでいる最中にスクーターで転んでしまい、その拍子に荷物の中身であるGADを見て、何か惹き付けられる物を感じていた。
依頼通りの場所へ行き、謎の美女「ワンダ・ウーマン」にGADを渡した。
だが、本来の取引相手は「カトリーヌ・フローベル」で、ワンダは取引を邪魔しGADを盗んだのであった。
ワンダに奪取されたGADは裏社会を仕切る「ジャック・ブルーノ」の元へ行き、もっと上流階級の人間に高値で売られる事になった。
カタナはジャックにGADが取引される最中の用心棒として雇われるが、自分が本来取引されるはずだった二つのGADの内の一つを持っているとはジャックに言わなかった。
幸いにもジャックも掠め取ったGADが本来は二つあったとは知らなかったようである。
ハジキは教会が慈善活動として開いている学校へ通っていて、そこにヒロインの「篠塚アラシ」が転校してきた。
ナイトタウンは治安が悪い街であるが、アラシはそんな街には相応しくない清楚で大人しい雰囲気の女の子であった。
しかし、空手を習っていたため腕っ節は滅法強かった。
ハジキはアラシを送るように学校の先生であるシスターに言われるが断り、蜂須賀に呼ばれて仕事へ行く。
そして自分が間違った取引相手に荷物を渡してしまった事を知らされ、悔しがった。
ハジキはそれまで運んだ荷物に対して何の関心も持たなかったが、運んだ四角い物体GADには何か思うことがあるようであった。
ハジキは蜂須賀に盗んだ女を探して荷物(GAD)を取り返す手伝いがしたいと申し出るが、不要であると家に帰された。
その帰り道、アラシに会った。
アラシは一人で引越し作業をしていたが12時を越えてしまい、電力供給が止まり真っ暗になって作業が出来なくなり、家の玄関前で作業ができずに立ち往生していた。
ハジキはアラシに送ってあげられ無かった事を謝り、ある探し物が気になっていると話しかけた。
それはハジキにとって大切な物なのかとアラシが尋ねると、ハジキは大切な物なんて何も無いと言い捨てる。
アラシは、小さな頃から集め続けたボタンの沢山入った箱を取り出し、これが自分の大事な物だと微笑んだ後、間を置いてこんな物でも大事なのだと悲しそうな顔をした。
すると箱の隅に空いていた穴からボタンが次々と地面に落ち、近くにあった坂を転がっていった。
ハジキは咄嗟にスクーターでボタンを追いかけた。
丁度時を同じくして、ジャックとワンダそして護衛のカタナはGADの取引へ行くため車で移動をしていた。
ジャックとワンダの乗った車の前にボタンを追いかけて坂を下ってきたハジキが横切り、ジャックの乗った車はハジキを避けようとしてスピンしてしまう。
その時、GADを取り返そうとカトリーヌが鉄重機でジャック達に襲い掛かり、護衛をしていたカタナも鉄重機に乗って戦闘になった。
突然の出来事に動揺するハジキであるが、車から投げ出されて倒れているワンダとGADを発見し、ワンダからGADを取り返した。
しかし、近くに居たジャックに銃を向けられガドを返すように言われ、ハジキは大人しくGADを地面に置いた。
するとGADが動き出し、近くにあったスクラップを吸い込み鉄鋼人と呼ばれる人型の機械「ライトニング」が生み出された。
ライトニングはハジキが触れると動き出し、カタナの乗った鉄重機を吹っ飛ばした。
俊敏に動くライトニングにカタナの鉄重機は全く敵わなかった。
ライトニングに負けてしまったカタナは、プライドが酷く傷つけられ、鉄重機では鉄鋼人に勝てないとやさぐれていた。
するとカタナの元に謎の少女サユリが現れ、サユリに言われるままスクラップ置き場へ行くと、カタナの持っていたGADから鉄鋼人「ゼロ」が生まれていた。
カタナは自分を負かしたハジキに執着し、ゼロを連れてハジキとライトニングに勝負を挑むが負けてしまう。
ハジキの方はカタナに興味を持ち、話をして見たいと思っていたが、家族からの愛情を受けて育ったハジキと、一人で裏社会で生きているカタナでは生きてきた世界があまりにも違い過ぎた為分かり合えない。
二人は出会うたびに衝突するようになった。
ハジキは、お金持ちのハーモニー家の娘の「アイコ・マリー・ハーモニー」に出会う。
アイコは鉄鋼人「メッサーシュミット」を持ち、鉄鋼人を持つ自分には何かやるべき事があるのではないかと思案していた。
アイコとの出会いから、自分達以外にも鉄鋼人を持つ人間が存在するという事をハジキとカタナは知る。
さらにハジキは、鉄鋼人「サンダーボルト」を用いて正義を全うしようとする少年「如月タクミ」に出会う。
正義感の強いタクミは鉄鋼人を持つ意味は街の平和を守ることだと思っていた。
そして、ハジキ・カタナ・アイコ・タクミと四人の鉄鋼人を操る人間を見てきたアラシは、漠然と自分の鉄鋼人がいたら良いと思い始めた。
偶然にもアラシはガドが変形したリングにそうとは知らずに触れ、ガドはアラシの気持ちに反応して空飛ぶ鉄鋼人「ハヤテ」が生まれた。
5人の鉄鋼人乗りはそれぞれにGADに纏わる不思議な出来事を体験しながら、GADの力によって人と鉄鋼が融合し、意志を持ち動く「亜鉄鋼人」の存在を知る。
そして5人は各々に鉄鋼人を手にした意味、そして鉄鋼人の使い方を見つけようとする。
最初から正義という目的が明確であったタクミは、鉄鋼人を暴力に使うカタナを敵視する。
しかし、タクミはカタナとの勝負に一度も勝てず次第に相手にもされなくなっていく。
強い信念を持っていただけに、空回りし続けたタクミは段々と正義とは何なのかと不安定になる。
そのタクミの気持ちを汲み取ったかのように、サンダーボルトは暴走をはじめ、止めに入ったメッサーシュミットを攻撃し、そしてサンダーボルトは消滅してしまう。
メッサーシュミットは消滅こそはしなかったが壊れて動かなくなった。
カタナはゼロを使って裏社会を制圧してユニットブルーを手に入れようとしていた。
タクミが鉄鋼人を正義に使うとした一方で、カタナは鉄鋼人を破壊に使うのが正しいと信じ、その力で自分の居場所を作り出そうとしていた。
ゼロを手に入れてからのカタナは性格の凶暴さが増し、破壊衝動のままゼロを使っていた。
カタナと同等に戦えるライトニングを持つハジキは、警察特務官の「バルト」からカタナと戦うのは義務だと言われる。
カタナもまたハジキとの戦いを望んでいたが、タクミのサンダーボルトの例もあってかハジキは煮え切らなかった。
するとカタナはハジキの家を襲撃し妹のサツキを人質にして自分と戦うようにハジキに迫る。
ハジキはカタナと戦うが、あっさり負けてしまう。
そして戦いの中でライトニングはハジキの家を吸収し、家を完全に破壊してしまった。
ハジキはライトニングが家を壊してしまった事や、カタナに襲撃されて妹を危ない目に合わせたことで責任を感じ家族の元に帰れなくなり、考えに考えた末ユニットブルーから逃げ出すように旅に出た。
アラシはハジキを追い、ハジキと共に旅路に着いた。
ユニットブルーはカタナとカタナを祭り上げるアウトローたちと警察との殺伐とした戦いになっていた。
しかしそれはカタナが望んでいた物とは違いとても窮屈な物であった。
またいつも一緒にいたサユリが居なくなった事に不安を感じ、カタナの心情を表すかのようにゼロに不調が現れるようになる。
カタナはユニットブルーで起こる諍いを振り切って、サユリを探すためにユニットブルーを出ようとする。
バルトはカタナの行動を読んでいて攻撃を仕掛けるが、タクミと蜂須賀とカトリーヌがカタナを手助けし、カタナはユニットブルーから抜け出した。
タクミはサンダーボルトを失くした事で自分のすべき事を見失っていたが、次第に自分を取り戻し、一番すべき事は自分と同じく何かに囚われているカタナを自由にすることだと信じ、蜂須賀とカトリーヌに協力を仰いだのである。
ハジキの父親は飛行機のパイロットをしていて、操縦中に爆発事故が起こってハジキが幼い頃に他界してしまっていた。
家族を残して死んでしまった父親に、ハジキは良い思いを持っていなかった。
だが、旅に出たハジキは父の名前と同じ「真田コウジロウ」を名乗る人物を発見する。
ハジキとアラシはコウジロウのいるチェニス島に行き、コウジロウと出会う。
コウジロウは包帯でグルグル巻きの男でまともに喋ることすら出来ない状態であったが、ハジキの父しか知らない事を時折話していた。
本当に自分の父親なのか、父なら何故家に帰ってこないのかなど疑問に思う事は多いが、ハジキは戸惑いからか正体を確かめようとしなかった。
コウジロウは地中に埋まったロケットをひたすら掘り続けており、ハジキはそれを手伝う事にした。
発掘作業中に事故が起こり、コウジロウは大怪我を負ってしまうが、事故の中でコウジロウが「亜鉄鋼人」だとハジキは気づく。
そしてそこに単身でハジキを追って来たサユリが現れ、サユリがコウジロウに触れるとコウジロウの怪我が消えていった。
サユリはコウジロウと自分を宇宙に上げて欲しいとハジキに頼む。
チェニス島は宇宙葬をする施設があったところで、まだ使えるかもしれないロケットが残っているのである。
ハジキはコウジロウとの作業の中に楽しさを見つけ、宇宙葬用のロケットであっても自分も二人と一緒に宇宙に行きたいと思っていた。
発射作業に入った時、サユリを追いかけてきたカタナがチェニス島に現れる。
そしてハジキとカタナは再び戦いになるが、今回のハジキは確固たる意志を持っていて強く、それに対してサユリを失いゼロが不調になっているカタナには余裕が全く無かった。
ハジキはカタナをカタパルトから落としてサユリとコウジロウと一緒にロケットで出発しようとする。
するとコウジロウとライトニングが融合し、見た目はライトニングで中身はコウジロウの一つの存在となった。
まだサユリを諦めていなかったカタナは再びハジキの前に現れサユリを奪い、ライトニングとコウジロウが融合したように、サユリとゼロも融合すればハジキと同等の力を持てるはずだとサユリをゼロを融合させようとする。
しかし寸前で思い留まり、自分にとって大事なのは強さではなくサユリであったのだと気づく。
サユリはその気持ちを察するとカタナとまた一緒に居ることを約束した。
サユリもまたコウジロウと同じく、GADの生み出した亜鉄鋼人であったのである。
ロケットはコウジロウと合体したライトニングとハジキを乗せて出発する事になり、古い施設であるため壊れた箇所をアラシとハヤテが補って出発の手助けをした。
ハジキは片道切符のロケットで、空へと旅立っていく。
ハヤテは滑走路を補助する手助けをしたことで壊れてしまい、アラシは瓦礫に埋まりそうになるが、それを助けたのはカタナのゼロであった。
カタナはゼロをその場に置いてサユリと二人でどこかに消え、アラシもハヤテに頼らずに徒歩で家に帰ると決意する。
ハジキとライトニングは上空にあるガド溜まりと呼ばれる場所にたどり着く。
そこでハジキは父の意識を見る事になる。
父が空へ憧れていたこと、そして父が事故死した時に乗っていた機体「ライトニング」の座席にGADがあったことを知る。
父の持っていたGADがハジキの元へと行き、ライトニングが誕生した時に同時に亜鉄鋼人のコウジロウも誕生したのである。
全てを知ったハジキは、自分にとって何よりも大事なのは家族で、その家族の元に帰りたいと強く思い、ライトニングはその意志に応えハジキを地上へ返した。
ハジキを待っていたのは大切な家族である母と妹であった。
『GAD GUARD』の主な登場人物・キャラクター
真田 ハジキ(さなだ ハジキ)
CV:鈴村健一
鉄鋼人「ライトニング」を持つ、本作の主人公。母・妹と一緒に暮らしている。
元々は中流階級の人間が住むデイタウンに住んでいたが、父の死亡後は資金面から治安の悪いナイトタウンに移動した。
ハジキは元住んでいた家を買い戻すために蜂須賀運送でアルバイトをしてお金を溜めている。
移動手段はスクーターやスケートボードなど。
ライトニングに乗るときは、正体を隠すためにヒーロー風の衣装を着ている。
何にも執着心が無い性格で、流れ星を見ても健康とお金以外願う物を持たず、ただただお金を稼ぐことだけを目標として生きていた。
しかしライトニングと出会ってからは生活が変わり、ハジキ自身にも変化が起こっていく。
たまたま運んだGADに縁あって、鉄鋼人「ライトニング」を生み出す。
ライトニングとは父親が事故死したときに乗っていた飛行機の名前である。
父に対して憧れを持つ一方、自分や家族を置いて死んでしまった事に憤りを持っていた。
しかし父と同じく自分も空への憧れを持っている事に気づき、ライトニングと共にロケットで宇宙へ行った。
母は、かつては美しいバレリーナであったが、現在は小太りになって中華料理屋「春風楼」を営んでいる。
妹の「サツキ」はかつての母に憧れ、バレエ教室に通っている。
クラスメイトの音楽家志望の「リッチー」と女タラシの「ブラック」と仲が良い。
転校してきたアラシと知り合い、最終話でハジキはアラシを大事な人の一人と認め、二人は結ばれた。
カタナに対しては最初は話してみたいと興味を持っていたが、自分とは全然違うで諍いになる。
顔を合わせるたびに戦うことが多いが、最終的にはハジキはカタナを友人と呼んだ。
ライトニング
ハジキがGADで生み出した鉄鋼人。
ハジキは、始めはライトニングを厄介者のように思っていたが、蜂須賀がライトニングを処分しようとすると拒み、自分はライトニングと一緒に居たいのだと自覚した。
段々愛着が沸き、ハジキのパートナーとなる。
チェニス島島でロケットに乗った時に鉄鋼人のコウジロウと合体し、完全体となった。
完全体になった後は父としてハジキと語り合った。
カタナ
CV:諏訪部順一
鉄鋼人「ゼロ」を持つ、ハジキのライバルとなる美青年。カタナという名前が本名かどうかは不明。
初期の頃はユニットブルーで裏社会の用心棒をしていた凄腕の鉄重機乗りであったが、ゼロを手に入れてからは野心のために動くようになる。
鉄重機を使っていた頃は鉄重機の「セブン」を使っていた。
これまで使っていた鉄重機をナンバリングで命名していたが、鉄鋼人であるゼロはこれまでと違うと感じ、ゼロという名前になった。
裏社会では名前が知れた有名人でもあり、その分敵も多い。
亜鉄鋼人の殺し屋・タケナカに襲われたり、警察官のバルトにも執拗に狙われていた。
クールで皮肉屋、プライドが高く、破壊衝動がある凶暴な性格。
作中で彼が口にしているのはリンゴ・ココア・ケチャップなど甘い物が多く、甘党なのかもしれない。
トランペットが得意で、9話でトランペットを入手後たまに吹いている。
過去は不明であるが、作中に幼いカタナとサユリが写った写真があり、キチンと整った服装やトランペットが吹けることなどから育ちの良さが伺える。
突然現れた謎の少女サユリに対しては、邪魔に思いながらも乱暴する事は無く、側にいることを許していた。
たまにサユリを探したり気にする様な仕草もあり、心情に変化が見られる。
サユリと一緒に居るシーンや9話のラディゲと一緒に居るシーンでは人間身を感じる事が多い。
サユリやラディゲ以外との交流関係は、ジャックやワンダなど街のアウトローたちと一緒に居ることが多い。
しかし誰に対しても仲良しという物ではなく、心を開いたのはサユリだけであった。
ハジキに対してはプライドを傷つけられたこともあり、イライラをぶつける相手にしたり、わざとハジキを傷つけ怒らせる発言をしたり、ある種の執着を見せていた。
ゼロ
物語の始めに取引された二つのGADの内の一つから生まれた、カタナの鉄鋼人。
左手が銃になっていて、ガトリングが撃てる。
カタナはゼロを戦う事に使ったため、作中では登場すると殆ど戦っている。
物語が進むとゼロは次第に不調になって行く。
最後は、チェニス島でアラシを瓦礫から庇って消滅した。
篠塚 アラシ(しのづか アラシ)
CV:折笠富美子
鉄鋼人「ハヤテ」を持つ、本作のヒロイン。
デイタウンに住んでいたが、実家を出て一人でナイトタウンに引っ越してきた。
控えめでいつも自信が無さげな性格であるが、一方で少し怒りっぽい。
実家が空手道場で、幼い頃から空手を習っていたためとても強い。
アラシという男につける前提の様な名前がコンプレックスで、女に生まれたから父に愛して貰えないのだと思っている。
父との確執から一人暮らしを始めたが、一人暮らしを始めてもなお父との確執は埋まらなかった。
ハジキ達の鉄鋼人を見て漠然と自分も欲しいと思っていたが、偶然にもGADが変形したリングを首につけた猫に触れたため、アラシの空を飛んでみたいという夢を叶える鉄鋼人「ハヤテ」が生まれた。
ハジキに対して特別な感情を持つようになり、何かとハジキの世話を焼こうとしている。
ハジキがユニットブルーを飛び出す時に止めに入ったが止め切れず、さらに蜂須賀達にハジキを連れ戻すように頼むが聞き入れて貰えず、自分でハジキの元へ行った。
ロケットで宇宙へ行くハジキに対して、もう帰ってこないのでは無いかと不安な気持ちになるが、最終的にはハジキの夢を応援し、ハヤテと共にハジキをサポートした。
目次 - Contents
- 『GAD GUARD』の概要
- 『GAD GUARD』のあらすじ・ストーリー
- 『GAD GUARD』の主な登場人物・キャラクター
- 真田 ハジキ(さなだ ハジキ)
- ライトニング
- カタナ
- ゼロ
- 篠塚 アラシ(しのづか アラシ)
- ハヤテ
- 如月 タクミ(きさらぎ タクミ)
- サンダーボルト
- アイコ・マリー・ハーモニー
- メッサーシュミット
- サユリ
- 蜂須賀 小五郎(はちすか こごろう)
- カトリーヌ・フローベル
- バルト
- ジャック・ブルーノ
- ワンダ・ウーマン
- 『GAD GUARD』の用語
- 鉄重機(てつじゅうき)
- GAD(ガド)
- 鉄鋼人(てっこうど)
- ユニット
- 『GAD GUARD』の名シーン・名場面
- エピソード9 「雪が心を融かす」
- エピソード10 「夕日に花束」
- 腕っ節が強すぎるアラシ
- 謎の少女サユリの正体は?
- ハジキとカタナ
- 『GAD GUARD』の主題歌
- オープニングテーマ「Boomerang Boogie 〜南風堂の叔父さん〜」
- エンディングテーマ「Song for my Buffalo」
- 関連書籍
- 小説版 ガドガード
- ガドガード ビジュアルガイド
- DVD