Wakfu(ワクフ)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

Wakfu(ワクフ)とはフランスのANKAMA社制作のアニメーションのことである。同名のMMO(オンラインゲーム)の世界観を元にオリジナルのストーリーが展開される。ショートムービーから漫画まで様々なスピンオフ作品が作られている。
2008年にフランスで第1期が放送、2017年7月23日にディズニーXDにて日本語吹き替え版の放送が決定した。

Wakfuの概要

Wakfu(ワクフ)とはフランスのANKAMA社制作のアニメーションのことである。

2008年にフランスで第1期が放送、2010年に第2期が放送された。日本でも(ファンの有志による字幕翻訳つき仏語音声版を除いて)2015年9月にNetflixで日本語字幕つきの英語音声版の配信が開始された。
さらには2017年7月23日にディズニーXDにて日本語吹き替え版の放送が決定した。
声の出演は、ユーゴ/藤田奈央 、グルガロラグラン/五王四郎、ノックス/飛田展男 、リュエル・ストルード/浦山迅が担当した。

同名のMMORPGと世界観を共有しており、MMOの数年~数十年後がアニメ版の舞台となる。
一部のキャラクターはMMO版にも登場し、その姿を見ることができる。またMMO版から逆輸入されたキャラクターもアニメに登場する。
人気が出たあまりスピンオフのコミックスシリーズが刊行されたキャラクターも存在している。

アニメーションはAdobe Flashを使用して制作された。
キャラクターデザインは日本のアニメの影響を受けており、日本のアニメを取り入れつつ独自の世界観を繰り広げている。
スペシャルエピソード"Noximilien l'Horloger"は日本で製作され、湯浅政明がキャラクターデザインを担当した。

ストーリーはコミカルとシリアスがバランスよく混じり合った冒険活劇。
第1期、第2期、スペシャルエピソードその他すべての映像作品全編を通して「家族」がテーマとなっている。
台詞には専門用語が多数登場し、その解説もなく話が進むため、世界観をまったく知らない初心者には少々難解であるが、MMO版をプレイして世界観にある程度馴染みがある人間にはすっと飲み込める構成となっている。

以下、表記はフランス語版を日本語翻訳したもの、英語版を日本語翻訳したものなどの各媒体での翻訳の違いが多数存在するため、フランス語版を基準にNetflixの日本語字幕、MMO版の日本語表示などを参考に日本のファンの間で固着した固有名詞を用いる。

世界観

12の世界

クロスモズという宇宙にぽつんと浮かぶ「12の世界」と呼ばれる惑星が物語の舞台。時代は「オグレストの混沌」と呼ばれる大洪水から数百年経った時代。
その「12の世界」では人間は13の神のうち必ずどれかを信仰していて、その神の特性に沿った容姿や性格に分かれている。

種族

「エリアトロープ」はポータルによる空間移動が得意な種族。12の世界を作った神々に最も近い希少な存在で、同じく神に近い伝説の存在であるドラゴンと対をなしている。ドラゴンとエリアトロープは持ち主の力を増幅させる秘宝「エリアキューブ」を守護する役割を持っていた。
「Wakfu」の主人公であるユーゴはこの「エリアトロープ」という種族に属する。エリアトロープとドラゴンはそれぞれ対になっていて、ユーゴの対はアダマイというドラゴンになる。
リュエルの「エヌトロフ」、アマリアの「サディダ」、エヴァンジェリンの「クラ」、トリストパンの「イオップ」、ノックスの「ゼロール」は12の世界を守護する神の信徒である種族の名前である。「エヌトロフ」は強欲なトレジャーハンター、「サディダ」は植物を操る人形使い、「クラ」は弓を使う狩人、「イオップ」は猪突猛進な戦士、「ゼロール」は時を操る魔術師という特色を持っている。
また「イオップ」は騎士の位を持つ人間が多く、強大な悪魔である「シュシュ」を封印し使い魔として使役するという役割がある。それらは「シュシュの守護騎士」と呼ばれる名誉ある地位である。

ユーゴの名言・名セリフ

父さん

色々なシーンでユーゴが口にする言葉。養父であるアリベートを指す。

「エリアトロープは死んでも肉体を卵にして転生するため、親というものは存在しない」というエリアトロープとしての自分の出生の真実を知った後も、ユーゴは変わらずアリベートを父と呼ぶ。
アリベートも同じく「俺の息子」と呼ぶ。家族をテーマにした「Wakfu」を象徴する台詞。

そしてこいつは! アリベート・スペシャル!

アリベートの手伝いでエメルカ村の宿屋の名物料理を作るシーンでユーゴが言った台詞。
これはどちらかと言うと名台詞というより名シーンである。

美味しそうな食事シーンも「Wakfu」の魅力のひとつ。その魅力はパンを咀嚼する音ですら美味しそうと言われるほど。
「アリベート・スペシャル」は実際に作ることができる料理で、輪切りにしたパプリカ、スライスしたマッシュルームをコメと一緒にバターで炒め、塩胡椒で味を整えた後、厚切りのステーキを上に載せたもの。

どうして黒い鴉って名乗っているの? それって馬鹿馬鹿しいよ!

ケルバ村のマーケットをたびたび襲撃するブラッククロウに向けた一言。
「哀れな者よ、暗黒の炎に恐怖するがいい!最悪な悪夢に怖れるがいい!」と長い槍のような剣を振るブラッククロウに対し、物怖じすることなく「質問してもいい?」と前置きしてから「鴉はみんな黒いんだから、黒い鴉って名乗るのは表現が重複していないか?」と質問した。
それどころか「邪悪の鴉とかってどう?」と案まで出す始末。

ユーゴの怖いもの知らずの一面が窺い知れるシーン。

何が起きようとも、僕たちは一人じゃない

同族であったグルガログランを失い、悲しみのあまり気弱になっていたドラゴン・アダマイを励まそうとユーゴが言った台詞。
血のつながりはないが、ドラゴンとエリアトロープは精神的・魂的な兄弟とされている。育ての親であり唯一の同族であったグルガログランを失っても、「兄弟」である自分がいるし、他にもアマリアたち心強い仲間がいる。そうユーゴに励まされ、アダマイは頷く。

ここから、ユーゴとアダマイは一行と別れ、別行動をすることになる。
それぞれが自分の目的のために離れ離れになってしまうが、心は常にともにあり孤独ではないのだという印象的なシーンとなっている。

死よ来いよ、僕はもう怖くない

一行と別れたユーゴは、グルガログランの「ドフス」(ドラゴンの卵)を求めて守護者の神殿に向かう。そこはドフスを守るためのゴーレムが警護していた。
ユーゴを侵入者と判断し攻撃を加えてくるゴーレムに対し、ユーゴは「ポータルを重ねてビームを発射する」という新技を編み出す。
今まで相手の攻撃をポータルで転移させて跳ね返すという力しか持たなかったユーゴが自ら攻撃できる術を体得したのである。
ゴーレムの攻撃を反射させるだけでは勝てなかったが、これなら勝てると確信したユーゴが自信満々にこの台詞を言い放つ。
そして、無事ゴーレムを打ち倒したユーゴはグルガログランのドフスを持って一行と合流する。

アマリアの名言・名セリフ

星の多い夜のキャンプファイアーなんて、とっても冒険的じゃない?

「サディダ」のプリンセス、アマリアが発した台詞。
初登場である第1期1話で迷子になり、エメルカ村への道を探すうちに日が暮れてしまい野宿することになったシーンでこう言った。

アマリアとそのお付きのエヴァンジェリンは巡礼の旅の真っ最中である。だが、王国の外に初めて出たアマリアは何もかもが珍しく、野宿だろうと気にせずはしゃぐ。
「野宿ってとても冒険的じゃない?」とはしゃぐアマリアに、野宿続きにうんざりしたエヴァンジェリンが「問題は冒険続きだってことだけど」と溜息を吐いたり、アマリアが丸焼きにした木の根を笑顔で差し出し、エヴァンジェリンが「確かに冒険の味ね」と苦い顔をするところも含め、両者の「冒険」に対するテンションの差が浮き彫りになる。アマリアの軽薄なはしゃぎようはこの後も様々な場面で登場し、そのたびにエヴァンジェリンは頭を悩ませる。
巡礼という重大な役目に対し軽い気持ちで挑んでいることがよくわかる代表的な台詞となっている。

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クラスとは、フランスのANKAMA社が提供するMMOやアニメで展開される「Wakfu(ワクフ)」やMMOの前作「Dofus(ドフス)」の種族のこと。 12の神のうちどれをどう信仰するかによって分けられており、信徒たちは自身が信仰する神に似た特徴的な格好をする。MMO版をプレイするプレイヤーたちも、キャラクター作成時にどれかのクラスを選択することになる。

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