ガヴリールドロップアウト（ガヴドロ）のネタバレ解説・考察まとめ

『ガヴリールドロップアウト』の概要

『ガヴリールドロップアウト』の『ドロップアウト』とは、脱落や逸脱と言う意味を持つ英単語。つまりタイトルを直訳すると、『ガヴリールが逸脱した』と言う意味になる。この意味の通り、本作では、天界（天使や神々が住まうとされている世界のこと）では天使として優等生であった主人公、ガヴリールが本来あるべき天使の姿から、自堕落な駄天使へと脱落してしまう姿が描かれている。その中でガヴリールが出会う他の天使の少女や、悪魔の少女たちとのコミカルなやり取りが多くの視聴者を魅了した。ストーリーは基本的にはコミカルで、絵柄も可愛らしいので、男女問わず、幅広い層から支持を受けた。

アニメ作品の監督を務めたのは、太田雅彦。『恋愛ラボ』や『ゆるゆり』『干物妹！うまるちゃん』など、日常系アニメの多くを担当してきた監督である。そしてアニメーション製作会社は動画工房。こちらも『月刊少女野崎くん』や『NEW GAME』などの、日常×コミカルな作風のアニメを得意とし、多くのヒット作品を手掛けてきた製作会社である。
パッケージとしてはBDとDVDが共に3巻ずつ、発売されている。なお1巻と最終3巻には、オリジナルアニメが、2巻にはキャラソンとサントラがまとめられたCDが収録されている。

『ガヴリールドロップアウト』の登場人物・キャラクター

ガヴリール（CV：富田 美憂）

本作の主人公。通称は「ガヴ」
天使や神々が住まう天界、そこにある天使学校を首席で卒業するほどの、品行方正、自愛と思いやりに満ち、他の天使からの信頼も厚い、まさに天使のイメージをそのまま絵に描いたような優秀な天使であった。

しかし修行のために下界、つまり人間が住まう世界に下り立ち、ネットゲームに触れたことで一変。
「全ての人を幸せにする」と言う夢も忘れ、それどころか「人間なんて勝手に滅べばいい」とまで思うような駄天使へと変貌してしまう。
ネットゲーム以外には無関心で、自発的な行動が面倒くさくてたまらないため、その生活は自堕落の一言に尽きる。
ただし風邪にかかったヴィーネをお見舞いしたり、サターニャのためにバイト日数を増やすなど、友情には厚い性格。

ヴィーネ（CV：大西 沙織）

品行方正、真面目が服を着ているような人物。他者への思いやりにも厚く、困っている人は放っておけないと言う、天使のような悪魔の少女。
本人も、自分が悪魔らしくないことを自覚しており、それをコンプレックスのように感じている節もある。
主要キャラクター4名の中では唯一の常識人なので、ツッコミ役を自然と果たしていることも多い。
基本的な生活を送ることすら危うくなっているガヴリールの面倒を、何かと見てあげている。
ただ、本気で激怒すると非常に怖く、その状態の彼女にはガヴリール達も逆らうことができない。

サターニャ（CV：大空 直美）

事あるごとに、誰に対しても無駄に尊大で気取った態度をとる自信家の悪魔の少女。ただしその自信の根拠はない。
魔界の大悪魔を自称しており、ガヴリールを勝手にライバル視しているが、ガヴリールに言葉巧みに丸め込まれてしまっているため勝負にすらなっていない。
更に非常に乗せられやすく、騙されやすい性格で、それを利用してラフィエルにおもちゃにされることもしばしばある。
そのためラフィエルにだけは警戒心を持っているが、それでも簡単に騙され、乗せられてしまう。

ラフィエル（CV：花澤 香菜）

天使学校を主席のガヴリールに次ぐ成績で卒業した、優秀な天使の少女。
見るからに優雅で、落ち着いた雰囲気を放っているが、その実、揉め事やトラブルが好きと言う性格の持ち主。
そのため時に嘘の情報を流し事を起こし、それを楽しむと言うこともしばしば。
サターニャをいじくり、からかい、おもちゃのようにして扱うのが大好き。
ただしガヴリールとは異なり、下界でも優秀な生徒の姿をある程度は保ち続けている。

タプリス（CV：水瀬 いのり）

天界ではガヴリールの後輩であった天使の少女。
ガヴリールを強く慕っている。
天使らしく非常にまじめな性格なのだが、一方で警戒心が強く、思い込みが激しすぎる一面もある。
そのためサターニャ同様、騙されやすい性格の持ち主でもある。

ゼルエル（CV：沢城 みゆき）

ガヴリールの姉で、天界では大学に通学している。
非常に強い天使の力を有している。

犬（CV：井澤 美香子）