『Dr.倫太郎』とは、2015年4月から日本テレビ系の「水曜ドラマ」枠で放送されたテレビドラマ。主演は堺雅人。中園ミホのオリジナル脚本である。鋭い洞察力と直観力で徹底的に相手の心に寄り添い、奥底から心を解きほぐす天才精神科医の日野倫太郎。地位も名誉も財もある、何不自由ない彼の前に現れた一人の女性によって、これまでの人生を狂わせていくというストーリー。主演は堺雅人、蒼井優や吉瀬美智子といった俳優陣が脇を固める。精神科医を主人公にした、珍しい医療ドラマだ。
『Dr.倫太郎』の概要
『Dr.倫太郎』とは、2015年4月15日から6月17日まで日本テレビ系の「水曜ドラマ」枠で放送されたテレビドラマ。主演は堺雅人。蒼井優や吉瀬美智子といった俳優陣が脇を固める。中園ミホのオリジナル脚本の、精神科医を主人公にした珍しい医療ドラマである。
堺扮するスーパー精神科医、日野倫太郎(ひの りんたろう)を主人公に、現代社会の心の闇を鋭くえぐる、笑いあり、涙あり、恋愛ありの、大人のエンターテインメントドラマとなっている。
鋭い洞察力と直観力で徹底的に相手の心に寄り添い、奥底から心を解きほぐす天才精神科医の倫太郎。地位も名誉も財もある、何不自由ない彼の前に現れた一人の女性によって、これまでの人生を狂わせていくというストーリー。
『半沢直樹』(TBS)、『リーガルハイ』(フジテレビ)などで圧倒的な存在感を見せた堺は、本作が日本テレビの連続ドラマ初主演である。
『Dr.倫太郎』のあらすじ・ストーリー
スーパー精神科医・日野倫太郎
慧南大学病院に務める精神科医の日野倫太郎(ひの りんたろう)。患者の話を丹念に聞き、人々の傷ついた心にとことん寄り添うことで、病める心を解きほぐす。彼の治療法は世間でも評判で、メディアにもたびたび取り上げられるほどの有名人である。彼の治療方針は「病気の原因は、患者の心の中にある」という信念に基づくものであり、薬だけに頼らず、患者との対話を通じて心の問題を解決することを重視していた。
そんな彼だが、ことさら自分自身の恋愛には消極的で、40を過ぎても独身である。何かと彼の面倒を見てくれる幼馴染で外科医の水島 百合子(みずしま ゆりこ)との関係も、恋人と呼ぶにはふさわしくない。
しかし、大学の理事長・円能寺 一雄(えんのうじ かずお)との会食で、倫太郎は新橋の売れっ子芸者、夢乃(ゆめの)と出会い、その人生を大きく狂わされていくこととなる。
孤高の芸者との出会い
夢乃は華やかで謎めいた魅力を放つ女性であったが、実は彼女は解離性同一性障害を抱えており、彼女の本名である「明良(あきら)」と、芸者である「夢乃」という人格が共存していた。
夢乃にデートに誘われ、謎めいた彼女の言動に翻弄される倫太郎。倫太郎は、一人の医師として、そして一人の人間として、彼女を救いたいという強い衝動に駆られた。倫太郎は彼女の治療を試みるが、その複雑で深い心の闇は、彼のこれまでの治療法や論理では通用しないものだった。この出会いにより、倫太郎の揺るがないはずだった心と、彼自身の治療哲学に大きな迷いが生じ始める。
一方、彼女を救いたいという倫太郎の思いをよそに、夢乃の人格に戻った彼女は慧南大学病院の理事長である円能寺から金をだましとろうとしていた。実は、彼女は幼少期に実母からネグレクトされており、今でも毒母からたびたび大金を無心されていた。そんな彼女の心の傷が、解離性同一性障害を引き起こしていたのだった。
精神科医としての治療の限界
倫太郎は夢乃と明良という2つの人格を統合させるための治療に深く関わっていくが、それは困難を極めるものだった。倫太郎は、精神科医として「患者に感情移入してはいけない」という鉄則を破り、治療に踏み込み過ぎてしまう。
同じ時間を過ごすうちに明良は倫太郎に心を開き始めていたが、別人格である夢乃は倫太郎に対して敵意を向けていた。そして、倫太郎と夢乃の路上キス写真が週刊誌に掲載されてしまう。倫太郎が患者の夢乃を誘惑したという内容の記事に、倫太郎はスキャンダルの渦中に。
倫太郎の混乱は大学病院内での彼の立場をも危うくする事態へと発展し、円能寺から謹慎を命じられてしまったのだった。
一方、明良は夢乃が倫太郎とのキス写真をリークしたと思い込んでいた。これ以上迷惑はかけられないと思った明良は、倫太郎から離れようとするが、倫太郎はそんな明良にもいつも通り優しく接するのだった。
何一つ態度を変えない倫太郎に対し、夢乃は彼の心の傷をえぐって挑発するが、それでも倫太郎は医師として夢乃を受け入れ、救おうとする。
共存の道へ進む明良との別れ
倫太郎との穏やかな時間を過ごすことで、明良と夢乃の人格は良い方向で統合されつつあった。そんな中、病院新設の野望に敗れた円能寺が急性ストレス障害になり、倫太郎をはじめ精神科医全員を解雇すると大騒ぎをする。
蓮見から円能寺の治療を依頼された倫太郎は、円能寺から話を聞いた。そもそも円能寺が買収しようとした病院は、円能寺の父親の病院だった。幼いころから出来のいい兄たちと比較され、医大にも入れなかった円能寺は、父の病院を買収することで復讐したかったのだ。
倫太郎は、これからは誰かの力を借りてもいいのだと助言し、円能寺の治療を精神科医の先輩である荒木 重人(あらき しげと)に託す。荒木は倫太郎が医者を辞める覚悟で、明良と向き合うことにしたと悟った。
倫太郎は明良を連れて母の墓参りに行った。倫太郎はずっと母を死に追いやったのは自分だと責めており、これが初めての墓参りだった。明良はそんな倫太郎を抱きしめて、もう自分を許してあげてと言う。
倫太郎は母の墓前で明良にプロポーズした。しかし明良の答えはNOだった。
倫太郎を求めている患者は大勢いる。だから独り占めできない。明良はそんな本心を隠し、涙を流しながら倫太郎の元を去った。
再び彗南大学病院に戻った倫太郎。以前の倫太郎は大学の講義で「恋愛とは一過性の精神疾患」と言ったが、今は「真の愛を知らなければ人を救うことができない」と学生たちに言うのだった。
『Dr.倫太郎』の登場人物・キャラクター
慧南大学病院
日野 倫太郎(ひの りんたろう/演:堺雅人)
慧南(けいなん)大学病院の41歳の精神科医。患者さんの話を聞き、その心にとことん向き合うことを信条にしている心優しい医師。独身で、愛犬とふたり暮らし
鋭い洞察力と直感力を駆使した天才的な治療法と快復術で、実は内閣官房長官も常連患者という凄腕の精神科医だ。
水島 百合子(みずしま ゆりこ/演:吉瀬美智子)
慧南大学病院の外科医で倫太郎の幼馴染。倫太郎の一番の理解者であり、身の回りの世話もする。知的でよく気のつくよくできた女性。
桐生 薫(きりゅう かおる/演:内田有紀)
倫太郎のことを信頼し、医師として尊敬するデキる看護師。働きながら息子を育てるシングルマザー。いつもニコニコしていて活発的。
川上 葉子(かわかみ ようこ/演:高梨臨)
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目次 - Contents
- 『Dr.倫太郎』の概要
- 『Dr.倫太郎』のあらすじ・ストーリー
- スーパー精神科医・日野倫太郎
- 孤高の芸者との出会い
- 精神科医としての治療の限界
- 共存の道へ進む明良との別れ
- 『Dr.倫太郎』の登場人物・キャラクター
- 慧南大学病院
- 日野 倫太郎(ひの りんたろう/演:堺雅人)
- 水島 百合子(みずしま ゆりこ/演:吉瀬美智子)
- 桐生 薫(きりゅう かおる/演:内田有紀)
- 川上 葉子(かわかみ ようこ/演:高梨臨)
- 福原 大策(ふくはら だいさく/演:高橋一生)
- 宮川 貴博(みやがわ たかひろ/演:長塚圭史)
- 蓮見 榮介(はすみ えいすけ/演:松重豊)
- 矢部 街子(やべ まちこ/演:真飛聖)
- 円能寺 一雄(えんのうじ かずお/演:小日向文世)
- 新橋 置屋
- 夢乃(ゆめの/演:蒼井優)
- 小夢(こゆめ/演:中西美帆)
- 益田 伊久美(ますだ いくみ/演:余貴美子)
- その他
- 荒木 重人(あらき しげと/演:遠藤憲一)
- 中畑 まどか(なかはた まどか/演:酒井若菜)
- 相澤 るり子(あいざわ るりこ/演:高畑淳子)
- 池 正行(いけ まさゆき/演:石橋蓮司)
- 『Dr.倫太郎』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 脚本は『ドクターX~外科医・大門未知子』や『花子とアン』を手掛けた中園ミホ
- 演出は『Mother』、『Woman』などの濃厚な人間ドラマから映画『謝罪の王様』などエンターテインメント作も手がける水田伸生
- プロデューサーは『Mother』、『Woman』、『デカワンコ』などを世に送り出してきたヒットメーカー次屋尚
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