異国迷路のクロワーゼ(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

「異国迷路のクロワーゼ」とは、武田日向の漫画、及び2010年にサテライトで製作されたアニメーション作品。物語の舞台は19世紀のパリ。日本人の少女「湯音」は、アーケード商店街「ロアの歩廊(ギャルリ・ド・ロア)」の中にある「ロアの看板店(アンセーニュ・ド・ロア)」で働き、店主クロードと文化の違いを感じながらも絆を深めていく物語。19世紀のフランスの世界観や、湯音の着物などの装飾品が細かく描かれている。

商店街にいるヤニックは猫が好きで、クロードの父ジャンに猫の入った看板を作ってもらっていた。
しかし看板のモデルになった猫は何処かへ行ってしまい、湯音にもし見かけたら連れて来てと言った。

湯音は、クロードの工房でクロードの手伝いをしようと周りをウロウロしていたが、クロードにとっては危なっかしく見えていた。
そして湯音が自分も何かを手伝おうと、その場にあった一番小さい作業手袋を手に取る。
だがその手袋はジャンの遺品で、クロードにとっては大切な物であり、クロードは思わず何の説明もなしに感情的に怒鳴りつけてしまう。
どこかに行ってろと言われてしまった湯音。
すると、どこからとも無く鈴の音が聞こえてきて、湯音はヤニックの猫だと瞬時に思い、店の外へ出て行った。
一方のクロードは湯音に言いすぎてしまったと反省し、湯音と話そうと店に顔を出すがそこに湯音の姿は無い。
クロードは商店街を探して歩くが湯音は見つからず、商店街へ来ていたアリスや商店街の人々で湯音の捜索が始まった。
湯音は猫を追いかけて商店街の屋根に居た。
クロードは真っ青になって湯音を迎えに行った。
(クロードの父ジャンは百貨店の建設中の落下事故で死亡しているのである)。
湯音はヤニックの猫が居たとクロードに言うが、ヤニックの猫は10年も前に死んでいたのである。
ヤニックはユーモアで湯音に見かけたら連れて来てと言ったが、湯音はそれを真に受けてしまったのだ。
クロードは湯音に「目の届かない所には行くな」と言われるが、湯音は自分はそれしか出来ないのか(もっと具体的に手伝う事は出来ないのかと)と後ずさる。
湯音は足を踏み外して、ガラスで出来た天井に乗っかってしまう。
いつガラスが割れて落下してもおかしくない状況で、クロードは湯音に手を伸ばす。
クロードは父が落下する際に落ちていく手を取れなかったのであるが、湯音の手は取る事が出来た。
湯音が居るだけで大きな物を掴んでいる気持ちになるとクロードは湯音に語る。
湯音は無事屋根から降りることが出来て、湯音を探していたアリスたちも湯音の無事を喜んだ。
クロードや商店街の人々の家族になりたいと語る湯音であったが、既に皆湯音を受け入れ、湯音の言う家族となっていた。

『異国迷路のクロワーゼ』の主題歌

オープニングテーマ

「世界は踊るよ、君と。」

作詞・作曲:千葉はな
編曲:市川和則
歌:羊毛とおはな

エンディングテーマ

「ここからはじまる物語」

作詞:山口みなこ
作曲:松浦みつを
編曲:保刈久明
歌:東山奈央

「遠く君へ」

作詞:エリコ
作曲:笹子重治
編曲:コーコーヤ
歌:アンヌ(中島愛)

「Tomorrow's Smile」

作詞・作曲:矢吹香那
編曲:長谷川智樹
歌:A.m.u.

挿入歌

「咲いたさくら」

作詞・作曲:日本古謡
編曲:笹子重治
歌:湯音(東山奈央)

「見渡せば」

作詞:柴田清照
作曲:ジャン=ジャック・ルソー
編曲:笹子重治
歌:湯音(東山奈央)

「たからもの」

作詞:佐藤順一
作曲:フランス民謡
編曲:笹子重治
歌:汐音&湯音(能登麻美子&東山奈央)

原作コミック

発売された原作コミックは全二巻。
ドラゴンエイジPureで連載されていたが雑誌が廃刊になり、2009年から月刊ドラゴンエイジに移動。
その後作者が病気のため休載、2017年に作者死去のため未完となった。

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