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tomato1994h4のレビュー・評価・感想

DIR EN GREY
10

超最強、日本が生んだデスボイス

インディーズ時代~メジャーデビューの時期、こてこての「theヴィジュアル系」ファッションとメイクを身に纏い、あっという間に全国区の人気に。
D≒SIREの幸也プロデュースの「JEALOUS」や「-I'll-」はオリコン初登場7位の記録をたたき出す。これはインディーズ史上の最高記録だった。
両曲とも、幸也らしいメロディアスな曲調に、Vo.京の詩がマッチ。一般の人でも聞きやすい曲になっている。京のデスボイスが一切ない曲でもある。

1998年に、インディーズ史上初日本武道館ワンマンライブを成功。

1999年1月にはX-JAPANのYOSHIKIプロデュースでメジャーデビュー。
メジャーデビューシングルは3枚「アクロの丘」、「残-ZAN-」、「ゆらめき」を同時リリース。また、デビュー直後に出演をした「ミュージックステーション」では、まさかの「残-ZAN-」を披露した。
人形が逆さまにぶら下がった異様な雰囲気(ファンからしたら大変な誉め言葉)で曲が始まり、間奏に入った瞬間、ぶら下がっていたのは人形かと思いきやまさかの本物の人間で(それまで静かにぶら下がっていたのだが、突如としてうねうねと動き出した)、そこでDIR EN GREYの世界観の爆発。
当時、テレビ局に苦情が殺到したとのこと。クレヨンしんちゃんの後の番組であった為、ちびっ子が多数観ており、恐怖におののいて泣いたらしいという話はファンの間では有名。

その後、「残-ZAN-」と4枚目シングル「Cage」のMVが共に放送自粛となる。
当時のファンは、その「放送自粛」がDIR EN GREYらしくて誇らしかった。

これがDIR EN GREYが世界に羽ばたく前のインディーズ~デビュー時の話だ。

ノマドランド
9

アメリカの大自然と高齢の車上生活者たち

ネバダ州に暮らす60代のファーン(フランシス・マクドーマンド)は、暮らしていた町の企業がリーマンショックの際に無くなったことから、バンに乗って各地のキャンプ場などに車を止めて、アマゾンの倉庫や農場で季節労働者を始めます。同じような高齢者が様々なところで同じように車で寝泊まりする季節労働者として暮らしているのでした。彼らを支援するサイトもあり、様々な情報を提供したり、車上生活のためのスキルも教えているのでした。
本年度のアカデミー賞の作品賞と監督賞、主演女優賞を受賞した映画です。クロエ・ジャオ監督は「ザ・ライダー」で注目された、中国生まれのアメリカ国籍の監督です。前作「ザ・ライダー」でも、米国の自然の景色が美しく描かれていましたが、本作では晴天のシーンのみならず、もやに包まれた景色など、様々なアメリカの自然の風景が美しく描かれています。出演者は主役以外はほとんど実際に車上生活者として暮らしている人たちとのことです。ジャオ監督はこの映画により、マーベルのSF映画の新作「エターナルズ」を監督することが決まったとのことですが、どのような映画になるのかが楽しみです。フランシス・マクドーマンドさんは「ファーゴ」「スリー・ビルボード」に次いで、この映画で3度目のアカデミー賞受賞になりました。

バディミッション BOND
9

伏線の回収が気持ちいい

任天堂switchでプレイ出来るアドベンチャーゲームです。村田雄介さんがキャラクターデザインを手掛けており、ジャンプ漫画のようなパッケージですが、まさに王道の少年漫画のようなストーリーです。
各章ごとに情報収集をしながら謎解きのようにゲームを進めていきますが、癖のある4人の登場人物を使い分けながらゲームを進めていくので、同じステージをプレイしていても違った角度から物語を進められる面白さに感心しました。同じステージでもまた違う組み合わせでもう一度プレイしたいと思わせてくれます。
また、少年漫画だと言った感想にふさわしく、キャラクター同士の関係性や掛け合いを第三者目線で見ることができるのもこのゲームの面白さだと思います。序盤から繰り広げられる主人公達のやりとりも楽しいのですが、やりとりの最中に挟まれる意味深な過去の記憶に自分自身でこの二人に何があったのかなど、自然と想像しながらプレイ出来ます。
少しずつ明らかになっていく過去に興奮しながらストーリーを進めていくとその想像をさらに上回る事実が明かされ、さらに事実の明かし方が散々目にしてきたシーンを絡めての手法のため、伏線の回収の仕方が見事としか言いようがないです。
ゲームを選ぶ際にストーリー性を重視する方には特にお勧めしたい一本です。