takuya1995v5@takuya1995v5

takuya1995v5
takuya1995v5
@takuya1995v5
2 Articles
3 Reviews
0 Contributions
0 Likes
takuya1995v5

takuya1995v5のレビュー・評価・感想

銀の匙 Silver Spoon
10

農業とは、命とは何か

都会での勉強漬けの生活から、その勉強の意義すら見失った主人公が、未知の世界である農業高校へと進学。
寮生活による人間関係の構築、実習をこなしていく上で学んだ机上では得られない経験と知識、部活動を通して責任感を身に着ける。
勉強以外に取り柄がないと思っていた主人公は、これまで周りにいなかった人間たちからの影響を受け、次第に目標を持ち人間として成長していく。

『鋼の錬金術師』等で有名な、荒川弘が描いた農業学園マンガ。この作品は前述の作品のような、主人公が(勉強以外)のかっこいいところがほとんどない。つまり、主人公に憧れるといった要素はほぼない。
だがその分、「やりたいことがない」「将来が決まらない」などの、思春期の高校生の等身大の姿が描かれている。

実家が農家である作者が通っていた農業高校を舞台とした作品のため、一般的に知られていない農業の知識や農業高校の実態がわかりやすい。また農家が直面している後継者不足、借金問題、偽装などの信頼性の問題などが、コミカルにときにシリアスに表現されている。
そして食事をとるとは命をいただくということ。特に肉を食べることに関しては、生き物を殺しているという事実から目を背けない、信念のようなものを作品からは感じられる。

Lucky Kilimanjaro / ラッキーキリマンジャロ / ラッキリ
10

毎日踊らされてます。最高です。

過去によく聴いていた曲を聴くと、そのときの匂いや見ていたものが鮮明に思い出される現象、「メンタル・タイムトラベル」というらしいです。
私は3年前、「Lucky Kilimanjaro」にドハマりしました。今でもよく聴きますが、当時無限ループしていたアルバムを聴くと当時の記憶が鮮明に蘇ってきます。

「Lucky Kilimanjaro」は大学のサークルで出会った6人で結成されたバンド。バンドのテーマ「世界中の毎日をおどらせる」の通り、歩きながらや家事をしながら、ドライブしながら口ずさみたくなる曲がたくさんあります。

流れるようなシンセサウンドとVocal熊木さんの溶けるような声。クラブミュージックのような盛り上がりもあり、いつも気づいたらノってしまっています。朝起きて「Superfine Morning Routing」を聴いたら、その日は1日いい日になりそうな気分になれます。軽やかな足取りで家を出られること間違いなしでしょう。

歌詞も友達に話すような口調で書かれていて、その等身大の言葉に共感する人も多いと思います。特に「350ml Galaxy」という曲は、仕事終わりに聴くと間違いなく気持ちよくなってしまう曲で、私も大好きです。

皆さんもぜひ一度聴いてみてください!

アナと雪の女王 / アナ雪 / Frozen
9

ありのままの歌の解釈

ありのままの曲が映画上映前から話題だった作品で見たかった作品です。日本語版だと、結構前向きな歌のように聞こえますが、話の中で聞くと、なぜか物を凍らせる力があり、それを隠さず一人で生きていかなきゃいけないというとても悲しい歌でした。松たか子の声が素晴らしく泣いてしまいました。これまでのディズニーと違い、王子様が必ずしも必要ないという感じの話で新しいなと思いました。恋愛だけではない、姉妹愛や、友達のような関係性の男とか、いろんな意味での愛の物語でした。自分の能力のせいで一人引きこもって生きるしかなかったエルサは、かわいそうだし、それでも強く生きようとしたところも、最後、心が溶けていくところも素敵だと思いましたし、アナも昔のことは記憶を消されていて、あまり覚えてないかもしれないのに姉のことを好きでいたとてもいい子だし、王子とのこともあの年頃の女の子らしくて好きです。あと、いいキャラなのは、雪だるまのオラフです。なんか間抜けな感じで、溶けちゃうのに夏に憧れていたり、アナたちにちょこちょこついていくところが可愛いです。わかってるのかたまたまなのか、時々ハッとさせることを言うところもいいなあと思います。この映画は流行り、みんながありのままのーと歌っているイメージですが、流行る理由がよくわかります。とても面白いのでオススメです。