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sk17569のレビュー・評価・感想

ゴジラ-1.0 / Godzilla Minus One
8

ゴジラ生誕70周年記念映画は先祖返り

ゴジラ生誕70周年記念作となった今作の舞台は、ゴジラの先祖返りを目指した第二次世界大戦直後です。
アメリカ版や庵野秀明版では、巨大化した姿が印象的で完成度も高かったのに対し、この映画のゴジラは、初代にならって身長が50mほどになっていました。大分小柄になったものの、良くなった映像技術の影響もあり、俊敏な動きが怖かった印象が強いです。
建物が壊された銀座で暴れるシーンは、ゴジラの足元で逃げ惑う大勢の人々が細かく描かれていたため、特に迫力があり背筋がぞくっとしてしまいました。
ゴジラと人々の距離がとても近く、見ている自分も踏みつけられるのではないかという錯覚に陥ったほどでした。
時代的に自衛隊や防衛組織がなく、高度な化学兵器もなかった中、ゴジラに立ち向かう人たちも日本人だけでできる限りの技術で倒そうとしていました。成功するか、しないか全くわからない作戦に参加し、ゴジラに挑む人々が僅かな期待でも諦めずに戦う姿が印象的でした。
また、人間側のドラマにも深く踏み込んで描かれていました。主人公の元特攻隊の青年は、死ぬのが嫌で逃げ出したことが心のトラウマになっており、葛藤していました。そんな青年を支えていた周囲の人たちの姿が感動的でした。

魔神英雄伝ワタル
9

『ワタル』それは、昔と今のアニメを繋ぐ虹の架け橋。

『魔神英雄伝ワタル』は1988年に日本テレビ系列で第1作のテレビアニメが放送され、人気を博しました。
それ以降、続編にあたる『魔神英雄伝ワタル2』が1990年に、1997年に『超魔神英雄伝ワタル』がテレビ放映され、そして2020年に22年振りの新作『魔神英雄伝ワタル 七魂の龍神丸』が動画配信サイト、YouTubeで配信されました。

30年経った今なお、人々の心に残る『ワタル』。
今回はテレビアニメ『魔神英雄伝ワタルシリーズ』の第1作目『魔神英雄伝ワタル』をレビューしたいと思います。

・伝説となるスタッフ、キャストたちが集結
企画、原作は後に『天外魔境』『サクラ大戦』を生み出す広井王子。
キャラクターデザインは『魔法のプリンセス ミンキーモモ』『銀河漂流バイファム』で知られる芦田豊雄。
脚本は『タイムボカンシリーズ』の小山高生。
そして監督は今作が初監督作にして代表作となる井内秀治です。

キャストは主人公の戦部ワタルを演じる田中真弓をはじめ、玄田哲章、林原めぐみ、西村知道、山寺宏一、伊倉一恵など、そうそうたる声優の方々が役を演じ、キャラクターに命を与えています。

・今の日本のアニメに影響を残す

『ハッキシ言って、おもしろカッコいいぜ!』

これはこの作品の核である『王道冒険ストーリー』と『ファンタジーRPG』、そして魅力的な『キャラクター』『SDロボット』が組み合わさったことで生まれます。

作品の大まかなあらすじは主人公の少年、ワタルが悪に支配された異世界『神部界』に召喚され、救世主として相棒のロボット、龍神丸や仲間達とともに『創界山』を冒険するというストーリーです。

『鉄腕アトム』に代表される伝統的な日本のアニメと、『ドラゴンクエスト』などの1980年代に流行していたゲームの世界を上手く組み合わせた『ワタル』独自の世界観は、後のアニメ作品に大きな影響を与えます。
これは、とても素晴らしいアイデアなのではないでしょうか?

アニメの世界観は当時新しいものでしたが、デフォルメの利いた可愛らしいタッチのキャラクター、2等身の独特なタッチで描かれるロボット。
そして、どこか抜けたコメディタッチの展開、へん玉やぺったん手裏剣などの『おもしろカッコいい』アイテムはどこか懐かしく、親しみやすさを感じさせます。

・愛と勇気という『永遠のロマン』

少年であるワタルが創界山の救世主となり、龍神丸に乗って敵と戦うーーー
けれどもワタルは、単なる勧善懲悪の物語ではありません。
純粋な心を持つワタルやその仲間達は、勇気を持っています。
これは子供達、そして大人の心にも響く、作り手からの深い『愛』だと思います。

興味を持ってもらえたのなら、是非観てください。
『ワタル』に込められたメッセージを、少しでも感じてみてください。

『勇気を持つのだ。どんな時にもくじけぬ心を持て、ワタル!』

ゆるキャン△ / Laid-Back Camp / Yuru Camp
9

可愛いキャラがみんなでのんびりキャンプをするアニメ

アウトドアやゆるゆるな癒やしアニメが見たいという方におすすめなゆるキャン△。山梨県の本栖湖の麓のキャンプ場でキャンプをしにきたりんが、静岡県からやってきたなでしこに出会うところから始まる。りんとなでしこが回を重ねていくにつれてどんどん仲良くなっていくところが魅力的だ。ソロキャンパーのりんと、みんなとわいわいしたいなでしこ。なでしこはりんと出会ったことによりアウトドアに興味を持ち、転校先の高校で同好会・野外活動サークルに入り、あき・あおいと出会う。そしてアウトドアにはまり、部活としてキャンプをしたり、アウドドアショップに行ったりする。りんはそこには交わらず、仲良しの斎藤えなに髪の毛をいじられ、くまの形にされるところも面白い。クリスマスに、なでしこに押されたりんも加え、野クルメンバーとえな、顧問の先生が仲良くキャンプをするシーンも感動的。はじめは冬にキャンプするアニメってどうなんだろう?と思ったが、キャンプの知識もわかりやすく説明してくれるところが良かった。キャンプがしたくなる、キャンプって楽しいんだなと感じるアニメでした。