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saku-mizuのレビュー・評価・感想

ロキ(テレビドラマ)
8

MCUの魅力をさらに拡大

「ロキ」は、マーベルシネマティックユニバース(MCU)のファンにとって待望のテレビシリーズで、その期待に見事に応えています。このシリーズは、トム・ヒドルストン演じるロキという個性的なキャラクターに焦点を当て、MCUの広大な宇宙を新たな視点から探求する機会を提供しています。彼の冒険は魅力的で、観客をワクワクさせます。

「ロキ」は、アクションとファンタジーの要素が豊富に含まれており、同時にコメディの要素も巧みに組み込まれています。特にオーウェン・ウィルソンが演じるTVAのエージェント・モビウスとの掛け合いは非常に楽しく、物語の進行を促進させる要素となっています。この化学反応は見事で、観客を笑顔にさせます。

ただし、時間旅行と異なる時間線の概念が物語に絡むため、状況が時折ややこしく感じられることもあります。しかし、シリーズはこの複雑な要素を見事に説明し、観客がストーリーを理解するのに役立ちます。また、脚本と演技陣の協力により、観客は物語に没頭できるでしょう。

「ロキ」はMCUファンにとって楽しい冒険であり、新しいキャラクターと時間旅行の要素がMCUの宇宙を広げています。ファンタジーと冒険が好きな人には、このシリーズが強くお勧めです。

ロリータ
9

妖しい映像美で作品を観る者を魅了する映画『ロリータ』

映画『ロリータ』は、鬼才スタンリー・キューブリックが監督した1962年製作の米英合作のコメディ映画で、1955年に発表されたウラジミール・ナボコフの同名の小説を原作にしています(ナボコフは脚本執筆者として映画にクレジットされています)。この作品の主人公は中年の文学講師ハンバート・ハンバートで、彼は思春期の少女ドロシー・ヘイズ(そのニックネームが「ロリータ」)に恋をして惹かれることになります。映画に出演するのは、ジェイムズ・メイソン、シェリー・ウインターズ、ピーター・セラーズ。ロリータを演じたスー・リオンは当時14歳でしたがはるかに年上に見えます。さて、当時の映画製作コード(倫理規程)によって課せられた制約のせいで、フィルムでは小説の孕んでいた挑発的な場面がトーンダウンされて、映画を観るものの想像力に委ねる演出がなされています。本作の評価を巡っては映画評が両極に割れました。コードに抵触する描写こそ控えめなものの、映画そのもののテーマが子どもを性的に侮辱するのではないかとの議論が沸騰したからです。映画の検閲がいかにシビアであるかを十分に理解していたら、この作品を製作しようとしただろうかと、キューブリック自身も後年疑問を抱いていたようです。けれども、この映画の脚本は第35回アカデミー賞で脚本賞にノミネートされています。

Apex Legends / エーペックスレジェンズ
10

最高の仲間との連携ゲーム!

RESPAWNから出ているバトルロワイヤルゲーム(以下BRG)、APEX LEGENDSはBRGの覇権を握ったといっても過言ではありません。
このゲームの良いところは2つあると思います。1つは試合がスムーズに進むことです。他のBRGは建物や茂みに隠れたりするプレイヤーが多いので、なかなか生存者が減らず、試合が長引くことが多いです。APEXでは建物に隠れても、敵に攻められたらキルさせられる場合が多いですし、茂みがないので、隠れたりすることもできません。なので、プレイヤーは積極的に戦いに行き、生存者が減る速度が早いです。このことから、プレイヤーは気軽にゲームをプレイすることができ、ストレスがたまることがないと思います。2つ目の良いところは、簡単に他のプレイヤーと協力できることです。APEXではシグナルという機能があり、敵の位置、武器、回復アイテムの場所、攻める場所や守る場所を一緒にプレイしているプレイヤーに伝えることができます。ボイスチャットをしたくないという人でも簡単に協力プレイができるので、意見の食い違いなどが少なくプレイできます。
このゲームは、PCとCS機は別のサーバーでマッチを行っているので、プレイヤースキルの大きな差がなくプレイできます。

バビロン
4

未完成な疾走感

作品の中で答えを出さない作品がある。
原作は未完、原作とラストが違う。
もとの作品があると作品はキラキラしたものではなく中身で持っていく。
ここでいう中身と言うのはストーリーである。
「これどうなるの?」
そんな開幕をつげるアニメ『バビロン』は作家:野崎まどによる小説が原作である。
アニメ放送時原作は3巻まで刊行、4巻は未発売とう状態であった。

この作品がテーマとしてるのは“自殺”である。
主人公:検事:正崎 善(せいざき ぜん)は東京地検特捜部は、製薬会社の資料押収から始まる。
そかから端を発して「自殺は正しいか、否か?」そんな議論が繰り広げられる。

なぜ?急に自殺と思われた方も多いと思います。
このなぜ?はまさに主人公達も襲われるのである。
なぜ、かの人物は自殺したのか…。
なぜ、さっきまで明るく笑っていた人が数時間後、自ら命をたったのか…。
これは1話の最後に突然ナイフで刺された感覚になるので観てのお楽しみ。

しかしこのアニメ版『バビロン』は作品の中で答えを出さない。

事件としての自殺、身近の人の自殺、法律としての自殺といった側面から、「自殺は正しいか、否か」、そんな議論が繰り広げられる。

そんな実際に問われたら、答えに窮する問いをアニメという媒体で描いてきたのである。
このテーマを描くにあって、大きなフィクション要素がある。
そのフィククションとは、「出会うと必ず性欲を掻き立てられる女がいる」というモノである。
曲世 愛(まがせ あい)、この自殺の議論と強烈な女性キャラが交錯することで物語は進んでいき、7話で興奮と絶叫と悪夢は最高潮に達する。

しかし、この7話以降でアニメ版はブレーキがかかってしまう。

8話からは原作3巻、今度はアメリカ大統領の視点になる。
この3巻のラストはあえて語らないが、このラストこそ原作ファンとしては悪夢が形となってしまったと、落とされ早く続きが読みたい物語として昇華しているパートでもある。

だが、アニメ版はここを改変してしまったがゆえに視聴者に、答えを投げてしまった形にもなった。
観ているこちら側が考える事で完成する作品は多々ある。

例えば映画『サウルの息子』では、ラストに画面に向かって主人公が微笑むことで観客に笑っているようにも観える。
これは観てくれた我々観客がいるからこの成り立つ答えの投げ方であった。

しかし『バビロン』は明らかに作り手が作りきれるまで達してない状態でアニメ化したがゆえに、後半の展開が詰め込んでしまい、失速感が目立ったしまった。

これは正直、ここまで観た視聴者には原作を読んでほしい。

この『バビロン』という作品の問いとエンターテイメントとしての物語はアニメ版だけで終わらせるのは、あまりにもったいない。

是非とも、ページをめくる絶望を…。

ハンサム★スーツ
1

オチがひどい

塚地武雅がハンサムスーツを着て、谷原章介になるという話です。美醜の問題に切り込んだ作品なのですが、なんかひどかったです。まず、美人の人が嫌なやつではないので、美人より醜い人の方が性格はいいというわけではないし、それなら綺麗な人の方がモテても当たり前だし、ブス役の大島美幸の役の子は人の姿を勝手に写真に収めたりして全然失礼なやつだしでまったくなにがいいたいのかわかりません。それに入れ替わりものとしての面白さもなくて、ただ、谷原章介さんがおとぼけてるだけという感じです。谷原さんは面白い人なのでまあ可愛らしいなと思いますが、それだけです。塚地さんにしたって、変な顔で笑わせようとしていて、それはどうなの?と思います。そしてこの映画の最大のダメなところはオチです。話の肝は、塚地が美人の北川景子を選ぶのか、それとも大島美幸かなのですが、なんと、大島美幸さんはブススーツをつけた北川景子だったのです。まず、ブススーツて何?だし、結局、人間は顔じゃないとか言いながら、ブスと美人を分けてるし、北川景子は自分は美人だから、顔以外を見て欲しくてブスになったという、性格の悪い女だし、そんな、女が幸せになって、誰がスッキリするんだという感じです。結局、監督はブサイクをバカにしていると思います。

ポケットモンスター 赤・緑・青・ピカチュウ / ポケモンRGBP / Pokémon Red, Green, Blue and Yellow
8

最初のポケモンシリーズ

ポケットモンスターの一番最初のシリーズ。ストーリーとしては赤も緑も変わりませんが、登場してくるポケモンに少し違いがあります。1つ紹介すると、ある草むらに入ると出てくるポケモン。赤は「ナゾノクサ」が出てきて緑は「マダツボミ」が出てきます。当時は、通信ケーブルをゲームボーイ同士で繋げて、赤にしか出てこないポケモンと緑にしか出てこないポケモンをよく交換したものです。ちなみに自分はナゾノクサよりマダツボミの方が使いやすく好きでしたが、自分が持っていたのが赤だったためマダツボミは出てこなくて友人から譲ってもらっていました。当時のポケモンは、ゲームボーイ自体がまだカラーではなかったため、出てくるポケモンが何色をしているのかがわかりませんでした。しばらくしてアニメが始まり、ポケモンが登場してくると「あっこのモンスターはこんな色なんだ」というのがわかりました。モンスターの色を想像しながらストーリーを進めていくのも楽しいです。また一回交換しないと進化しないポケモンなどもいて、単純にレベルを上げればいいというわけではなく。当時の小学生がやるゲームにしては難しいところもありました。初代のポケモンも今とはまた違った感覚で出来ると思いますのでオススメです。

魔女の宅急便 / 魔女宅 / Kiki's Delivery Service
10

落ち込んで、また前を向いて

「となりのトトロ」で有名なスタジオジブリによる1989年公開作品。13歳の魔女の少女キキは、独り立ちするための修行の旅に出る。たどりついた海辺の街コリコを舞台に、仕事や出会いを通して成長してゆくキキの様子が描かれる。

全年齢対象。金曜の夜に定期的に何度もテレビで再放送を繰り返されている事からも分かるように、長く普遍的に愛され続けている、もはや「古典」と言ってもいいかもしれない誰もが楽しめるザ・エンターテインメント作品。

素直で天真爛漫なキキの視点で、「独り立ち」という実社会でも誰もが経験するシチュエーションを追体験できる。ひとりぽっちの少女に対して、決してなまやさしくはない現実や、冷たい態度であたる輩もチラホラ散見されるが、そのひとつひとつにしっかり傷つき心を痛めながらも明るくまっすぐ成長してゆくキキが愛おしい!切なく心苦しいシーンと、対照的にホンワリと心温まるシーンの緩急のつけ方や展開が素晴らしく、キキと同じ気持ちになりながら、安心して気持ちを委ねて観ることができる。愛らしく人間臭いキャラクター達や、圧倒的に美しい景色の数々をみずみずしく描き切るアニメーションはやはりさすがであるが、印象的な名セリフを102分の中に多数散りばめてみせた宮崎駿の脚本と、実は2役を演じている声優の高山みなみの全編通しての圧巻の演技力も存分に堪能したい。

星野源 / Gen Hoshino
10

星野源のポップウイルスに感染中

星野源は「SUN」や「恋」で有名です。2018年に「Pop Virus」を発売しています。
私はテレビドラマの主題歌で知り、そこから気になっていましたが、自らCDを買うというところまで好きにはなっていませんでした。ネットで聞いたり、借りてきてスマホに入れたりというくらいです。
そんな話を星野源ファンの子にしたときに「Pop Virus」を貸してくれました。初めて聞いたとき衝撃を受けました。鳥肌が立つほどで、最初スピーカーで聞いていたのですが音漏れしないイヤホンでしっかり聞きたいと思ったほどです。
アルバムの曲を一通り聞いてみて、もう一度きちんと聞きたいと思いました。PC作業をするBGMとしてもいいですし、しっかり音に浸ってもいい、完全にPop Virusに感染したと気づきました。
それから車の中や家でも聞いていますが、飽きないことに驚きました。聞くたびに新しい発見があってとても面白いアルバムです。
感染した私は、サブスクが流行っている中ついにアルバムを購入してしまいました。すでにパソコンやスマホに入れているのですが、Pop Virusに感染した後は星野源に感染してしまったようです。

フェイド・トゥ・インサイド
2

時間返して。

見知らぬ廃病院をさまよう主人公。かかってくる電話、知人との会話、唐突な場面変換などから自分の記憶が断片的になっている事に気づき、この世界で何が起こっているのか、自分が何をしたのかを調べようとするが…。
といういい雰囲気で始まる自主制作映画?なのですが、感想は「お願いだから観た時間返して」。
似た作風でデヴィッド・リンチは個人的に大好きだけど、これは真剣につまらない。30分未満でも観るのが苦痛だった。主人公の思いの変遷についてとか、どういう人物なのか、どこにどんな意図があるのかなども全くもって不明。元々からぶっこわれたシリアルキラーなのか作中の記憶障害で狂ってしまったのかも、なんの説明もにおわせる描写もないので不明。
唯一、不気味な雰囲気の見せ方だけはいいかなーと思いましたが、それでもこの雰囲気を延々見せられるのはつらい。
あと演技も正直微妙。棒読みっぽいテンション低い独白を続けられるとしんどいです。
雰囲気だけで1時間や2時間人を引きこんで感動させる映画もたまにあるけど、それってすっごく難しい事なんだろうなというのが反面教師としてわかった映画でした。「雰囲気押し」でないなら何かしらの言いたい事、メッセージ性が無いと映画としてはしんどい…のではないかと。