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rikugame5978のレビュー・評価・感想

とんでもスキルで異世界放浪メシ / とんスキ
9

巻き込まれて転生した主人公とゆかいな仲間たちのめしテロ漫画

勇者と全く関係ないのに転生してしまった主人公が、「ネットスーパー」などのスキルを使い、異世界の生活をエンジョイする内容です。異世界のモンスターの肉などと、元の世界の調味料を合わせて作る料理はとてもおいしそうです。「ちょっと臭みありそう」とか味まで想像できそうです。
異世界の人々や、モンスターの口にも合うようで、仲間になるモンスターたちの美味しそうな顔もこの漫画の魅力の1つです。とにかくかわいいです。

異世界の物を食べるとステータスが上がるとか、主人公が戦えない代わりのスキルが優秀すぎるのと、主人公が優しくてコミュ力が高いのが救いになって仲間がどんどん増えてきます。
特にスライムのスイはとてつもなくかわいい。一家に一体必要な存在です。最初マスコット的な存在かと思っていたけれど、そんなことはなくどんどん強くなり、お手伝い能力も上がってきます。まだ子供なのでかわいさ、ステータス共に未知数です。主人公の子供みたいな感じです。

最初に仲間になるフェンリルのフェルも見た目が大きなモフモフの犬みたいで、ご飯食べてる姿はスイに負けずとてもかわいいです。作画がいいのでふわふわ感がすごいです。特にご飯を催促され大量に作らされヘロヘロになっている主人公と、おなかいっぱいでニコニコしてるフェルも、かわいくてにやにやして見ていられる魅力あふれるマンガです。

amazarashi / アマザラシ
10

精神的にきつくなったらamazarashi

amazarashiというバンドを聞いたことのある人は少なくないと思います。このバンドは暗めの曲が多く、歌詞の内容がきつめのものが多いです。例えば、「心さえなかったなら」や、「くそくらえ」のようなものです。歌詞から書いているという話を聞いたことがあるので、人の心を打てるような音楽が多いのではないかと考えられます。

よく私の心の支えになっているamazarashiですが、どんなところがいいのかというと、先程も挙げた歌詞です。例を挙げるなら、「空っぽの空に潰される」という曲がとても良いです。虚しい時はどうすればいいの、という歌詞があるのですがどうでしょうか。いろいろ考えさせられませんか。虚しい時どうしていますか。
この曲では、愛したものや人はあっけないとか、そっけないという場面もあるのですが、まさにその通りだと思いました。振られた直後や、何か他に裏切られたときに聞くとしみわたります。

また、死にたいと言えば気持ちいいかという歌詞には驚愕しました。確かにそういうときがあるなと感じたためです。そしてそんな人がいるなと思ったためでもあります。死にたいなんて言っても何にもならないし言われた側も困ります。

このように、歌詞の良い曲が多いので気になったら何でも聞いてみることをお勧めします。

アス / Us
8

人種問題を巧妙に描いた技巧派サスペンスホラー

新たなホラー作品の境地を切り拓いた『ゲット・アウト』がアカデミー賞の脚本賞を受賞した、アメリカ人監督ジョーダン・ピールの2019年のホラー作品。本作もピール自身が脚本まで手掛けている。
『アス』は夏休みを過ごすため幼少期を過ごしたカリフォルニア州サンタクルーズの家を訪れた主人公アデレードの一家が、その街で自分たちとそっくりな謎の存在と出会う中での恐怖を描いたサスペンス・ホラー作品である。謎のそっくり集団「わたしたち/us」の出現とアデレードが忘れていた自身の過去のトラウマが渦を巻くように絡み合い、物語は単純なホラー作品を超えて展開されていく。主人公アデレートを演じるのは『それでも夜は開ける』でアカデミー助演女優賞を受賞したルピタ・ニョンゴだ。
本作は前作『ゲット・アウト』同様に、あえて黒人を物語の中心に据えて描かれている。人種問題にはほぼ触れられずに物語は語られていくが、物語を追うごとになぜ主人公一家に黒人という設定が必要であったのか、黒人が社会の中でどのような立場で見られている存在なのかに合点がいくようになり、『アス』という映画内のサスペンスと現代社会の人種問題とが巧妙に対比され語られていることに気がつく。本作品は現代社会のメタファーのような理知的なホラー作品だ。
映画史の中でホラーというジャンルは、純粋なスリルを味わうための娯楽ではなく、魔女やフリークスと呼ばれ虐げられてきた人々に焦点を当てる社会的な機能としても役割を果たしてきた。その重要性を踏襲して作られた『アス』は、娯楽映画として純粋なスリルとサスペンスを楽しめながらも、鑑賞者が社会を考えていくきっかけを与える良作である。