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pastelcolor123e9のレビュー・評価・感想

hyde
10

成長し続ける真のスター

「hyde」さんは言わずと知れた「L'arc~en~Ciel」のボーカルであり、ソロアーティストです。20代のころから成長し続けている姿に、今もたくさんの刺激をもらっています。
僭越ながら、20代の頃は「とにかく売れるんだ!」と突っ走ってこられたように思います。プロデューサーやメンバーの意見も取り入れて、何でも頑張ってこなしていたという風に思います。歌もこの頃は不安定で、ルックスとキャラクターで売ってきた感じもあります。

その後ソロ活動での表現を経て、そこからもう一段飛躍したいと「VAMPS」を結成。これが彼の大きな転機になったのではと個人的には思います。
海外で「ラルク」の看板を外して戦う中で、歌やパフォーマンスが磨かれ、楽曲の雰囲気も変わったように思います。その中でラルクの20周年もあったのですが、歌のレベルが昔とは段違いで、ライブに参加してとても感激したのを覚えています。その後芸術の追求と、健康意識だったのか理由はわかりませんがVAMPSを休止して、 再度ソロ活動へ戻ります。

hyde単体で海外に挑戦し始めた矢先、コロナ禍に突入してしまいます。個人的には海外受けする楽曲・パフォーマンスを作られたように思うので、非常に残念でしたが、環境を要因にせずチャレンジを続けます。
声を出せないライブでは、アコースティックやオーケストラのアレンジを披露。新曲でもしっとり歌い上げるような、メッセージ性の強い曲が出来上がりました。
ライブの開催も、セーフティーを徹底し、先駆けて実行。普通なら諦めて機会を伺ってしまうと思うのですが、この切り替えと行動力、そして才能に脱帽します。そしてさらに磨かれた歌唱力・表現力はあらゆる人を魅了するものになっていると思います!

さらに人柄も大変素敵で、良い人が周りに集まってきていると感じます。リスペクトしあう間柄でのセッション、ステージ上での涙やSNSでの絡みは見ていてほっこりします。軽妙なトークもでき、非常に頭の回転が早い方だと思います。カッコいいだけでも十分スター性がありますが、それだけではない真のスターだなと思います。

ONE PIECE / ワンピース
10

誰もが認める国民的海賊アニメ

主人公のルフィと魅力的な仲間の冒険譚です。
主人公のルフィは「おれは助けてもらわねェと生きていけねェ自信がある」などの名言からいかに仲間を大切にしているかが伝わる青年です。
敵キャラも魅力的で、時に七武海や四皇といった巨大勢力が立ちはだかります。
主人公や仲間のみならず、敵キャラは物語の魅力を深める重要な役割を担っていると教えてくれます。
また忘れてはいけないのが「悪魔の実」。
口にすることで海に嫌われる代わりに能力を得ることができる悪魔の実のおかげで、
キャラクターの個性を引き出され、独自の戦闘スタイルでの戦いが繰り広げられます。
また魅力として「主人公が負けること」があります。
作中一度も負けない主人公も魅力的ですが、主人公のルフィは幾度となく、時に完膚無きまでに一方的に敗北しています。
「今回は勝てるのか」「次に挑むときはどう倒すのか」といった緊張感が楽しめます。
忘れてはいけないのが作中の「伏線」です。
ネタバレになってしまうので具体例は記載しませんが、
多くの伏線がちりばめられることで視聴しながら「これはこういった未来につながるのではないか」といった考察を楽しむこともできます。

まとめるとONE PIECEの魅力は
・敵キャラを含む魅力的なキャラクター
・悪魔の実によって引き出された個性的なバトル
・伏線から考察を立てる楽しさ
が挙げられると思っています。

ONE PIECEの魅力が少しでも伝われば幸いです。

DUNE/デューン 砂の惑星
9

デューンに観る映像と音響の極地

ずっしりと重厚感のある映画だ。デューンの原作は60年代に発表され、古典SFの代表だ。ファンの間ではすっかり知られた物語でビルヌーブ監督も10代で読んだという。となれば興味はストーリー展開よりどう映像化されているかに移る。ビルヌーブはこの興味に現代の技術で可能な最高の映像美と音響で答えた。

映像は素晴らしい。デカくて重いIMAXカメラを贅沢に使い、重厚な画面を作り出した。カメラはほとんど動くことがない。
多くの絵がFIXショットで作られている。それはこだわりの画家が描き込んだ絵だ。カットの一枚一枚が描き込んだ絵で構成されている。美術館で鑑賞しているような感覚に囚われる。次にはどんな絵が現れるのだろう。そんな興味で映画の時間が流れていく。

もう一つ特筆すべきが音響。音楽担当者は誰なのかとクレジットを見るとハンス・ジマーとある。なるほど、言わずと知れた現代映画音楽の巨匠にしてアイコンだ。映画を観ているとその世界観に没入してしまうが、ふと気がつくと音楽が鳴っている。音楽なのか現場音なのか判別がつかない音響。没入してしまう理由の一つがこれかと思うのだが後で作って貼り付けたと言う感じがまるでない。まるで最初からそこにあったと思わせるほど自然なのだ。音響のおかげであらゆるカットが冴え渡る。長尺の映画であることもあり、鑑賞が辛い時間帯も確かにある。そんな時でさえ音響効果に神経を集中させると
その緻密さに心を奪われ、長さを感じることもない。むしろ観ている今の時間がとても貴重なものに感じられ、いつまでもこれが続いて欲しいと願ってしまうのだ。

映画好きを唸らせる映画であることは間違いないが、エンタテイメント性はあまりないのも事実。観客を選ぶタイプの映画だが、映画を観ると言うより何か別の体験をしたいと思った時にお勧めできる映画だろう。没入するほど楽しめる映画だし、没入を邪魔するストーリーの破綻やセットの嘘臭さを徹底してなくしている。一級の映画人が作った一級の映画と言えるだろう。

ワールド・オブ・ライズ
6

テロの悲劇を痛感する映画

レオナルドディカプリオ主演の映画。
CIAの工作員フェリスがバクダッドでテロリストを捕まえようと生死をかける。
爆弾やテロの様子が再現されていて、悲惨なさまが目を覆いたくなるような映像が多くありました。
アクションというよりも頭脳戦と心理戦がメインで、全ストーリーを通りして息もつかせぬもの。
ただ気になったのはフェリスがアラブの女性を口説いていてとても目立った点。
ディカプリオは白人で金髪。
東洋の女性は黒髪でもちろん街並みに溶け込んでいます。
フェリスもアラビア語を話せるし、目立たないように防止をかぶったり髭などをはやしているので大衆として歩いているときはそれほどでもありませんが、カフェで座ってお茶をしているとやはり目立つ存在。
CIAの工作員として潜り込んでいるからには こんなに目立って良いのでしょうか?
映画を見ていてここだけは突っ込まずにいられませんでした。
街中でアメリカ人として目立ってしまったらテロリストたちに目をつけられてしまう。
テロリストたちは反アメリカなのだから。
ラストはその時のミッションである人物は捕まったけど、元締めは捕まらない。
フェリスも危うく死にかけて愛する女性を遠くで見守って幕を閉じて終わりになりますが、指を数本使い物にならなくなりミッション終了。
CIAからの任務を解かれます。
組織の中の一部だけを壊滅に追い込んだけれど、テロリストたちの根本的な元締めはやはり壊滅出来なかった。
ドキドキハラハラはありましたが、なんとなくこの戦いはまだまだ続くんだろうなと言った感想です。
映画の続きがもしもあったなら違うキャストで続くんだろうなと言った感じです。