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nyny3594のレビュー・評価・感想

プラットフォーム(映画)
7

資本主義を破壊せよ!社会を変える究極のSFスリラー作品

ガルダー・ガステル=ウルティア監督によるSFスリラー作品。資本主義や階級差別等の社会風刺をSFの設定にうまく落とし込み、徹底的に皮肉したストーリーは観るものの価値観を揺るがすこと間違いなし。

今作はショッキングな描写が多々あるが、特にホラー・スプラッター映画の定番になりつつあるカニバリズム(食人)表現には力が入っている様子。カニバリズムは本来、故人の叡智だったり魂だったりを食すことで受け継ぐといった意味合いがあるので、それをさらっとではあるが主人公・ゴレンが理解し、実際に遺志を継いで行動をしていたところは良かった。

しかし、ストーリーや表現で矛盾点や説明不足な部分があることも否めない。ガルダー監督はこれが初の長編作品な為、仕方ない部分もあるが気になってしまう方はとことん気になってしまうと思う。また、先述の通り、カニバリズムを含め、生理的に気分が悪くなってしまうような表現や描写が多いので、苦手な方は注意が必要だ。

ただ、様々な要素を詰め込んだにも関わらず94分という映画にしては比較的短く、鑑賞しやすい時間にまとめたのはさすがの一言。
娯楽映画として十分に楽しめる出来なので、グロテスクな表現に抵抗がない方、気になった方は是非観て頂きたい1本である。

椿三十郎
1

椿三十郎リメイク版

とにかく、何から何まで全てダメ。オリジナル版と同じ脚本を使いながら、なぜここまで出来が違うのか。不思議としか言いようのない作品。才能の違いと言ってしまえばそれまでだが、それにしてもここまで酷いとは想像を超えている。言いたくはないですが、昔の映画界のレベルと今の映画界のレベルが、天と地ほどの差がある、としか言いようがない。悲しい現実を見せられて、唖然とするばかりで、口から出るのは怒りと愚痴ばかり。記者会見で主演が織田裕二と聞いた時点で嫌な予感はしていた。この時点で失敗は約束されていたも同然。世界のミフネと織田裕二。初めから勝負にならない。その他のキャスティングもことごとく失敗。見るも無残で開いた口がふさがらないとは、このこと。テレビ育ちの今時の俳優のレベルの低さには、前々から怒りを感じていたが、テレビで見るのはタダで済むが、映画は高い料金を取る。お客を失望させるのは日本映画界にダメージを与えることになるだろう。私は誰にも負けないくらいの大の映画ファンだ。その私が激怒するほどお粗末なこの作品は、黒澤明に対しても無礼であり、許しがたい。今の日本の芸能界がこのままだと、世界最悪のレベルになるのは時間の問題だろう。今の芸能界には本当にスターがいない。かろうじて、渡辺謙と真田広之だけ。あとは学芸会レベル。情けない、の一言。今は大変な時期だが、芸能界を変えるにはいい機会かもしれない。在庫一掃セール。

名探偵コナン / Detective Conan / Case Closed
7

大人気&超有名。国民的名探偵漫画

「日本の二大名探偵漫画」というものを選ぶなら、金田一少年の事件簿とともに本作が名を連ねると思います。
主人公の江戸川コナンは、元高校生名探偵の工藤新一ですが事件に巻き込まれて小学生の姿になりました。自分が生きていることが知られると、周囲にも危険が及ぶことを危惧して名乗った偽名は「江戸川コナン」でした。
この名前は江戸川乱歩とコナン・ドイルというミステリー作家の巨匠の名をそれぞれいただいたもので、ミステリー小説が好きで自身もその影響で名探偵であった工藤新一ことコナンにふさわしい名前です。
アニメオリジナルストーリーには無理のあるトリックもありますが、原作のトリックは全てミステリー小説に劣らないしっかりとしたもので、読者による推理も可能な楽しみ方がある作品です。
事件の内容は、そのトリックを実際に使う人がいるかはともかく、トリック内容と動機という面で現実的なものでありながら、それ以外のコナンやその仲間の動向は、少年漫画らしくファンタジーな要素が多くあります。
キック力増強シューズ、加速機能付きスケートボード、時計型麻酔銃、蝶ネクタイ型ボイスチェンジャーなどの未来的発明や、コナンと同様に子供の姿にさせられた仲間、電信柱を素手で破壊する幼なじみや、そのヒロインを凌駕する戦闘能力を持つ青年など個性的なキャラクターたちも物語を盛り上げています。

ポプテピピック / Pop Team Epic
3

高評価をつけてはいけない気がする「クソ漫画(公式キャッチコピー)」

ポプ子とピピ美の外道ぶりにも関わらず、共感してしまうネタやさっぱりできないネタまで楽しく読めました。ただ、面白さのわからない人には全くわからないだろうし、嫌悪感を覚える人さえいるだろうと、容易に想像できます。そこが好きです。

作中では明記されていませんが1980〜90年代のゲームネタがちょくちょく出てきたりするので、知っている身としてはクスッと笑いが出てしまいます。ベガ(ストリートファイター)の名前は出して大丈夫なのでしょうか。
全コマがオチなのではないかと感じるほど、四コマの中にこれだけの混沌を詰め込められた漫画は他に読んだことがありません。

ポプ子とピピ美が恋仲のように描かれることもありますが、この二人の関係はよくわかりません。わかりませんが、多分世界で最強の二人なのではないかと思います。
ポプ子一人でも都市伝説「メリーさん」すら逃げ出すほどの暴力の化身っぷりは、絵柄が違えば物凄い恐怖描写になりそうです。単行本は表紙で二人が中指を立てていて、書店に並んでいた姿は圧巻でした。手だけ絵柄が違うのもシュールです。
公式でもクソ漫画を自称していることもありその内容も納得のクソっぷりですので、ファンでありながら「クソ漫画」と呼ぶことに抵抗がなく、他人にそう呼ばれても嫌ではないという珍作です。