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高評価をつけてはいけない気がする「クソ漫画(公式キャッチコピー)」
ポプ子とピピ美の外道ぶりにも関わらず、共感してしまうネタやさっぱりできないネタまで楽しく読めました。ただ、面白さのわからない人には全くわからないだろうし、嫌悪感を覚える人さえいるだろうと、容易に想像できます。そこが好きです。
作中では明記されていませんが1980〜90年代のゲームネタがちょくちょく出てきたりするので、知っている身としてはクスッと笑いが出てしまいます。ベガ(ストリートファイター)の名前は出して大丈夫なのでしょうか。
全コマがオチなのではないかと感じるほど、四コマの中にこれだけの混沌を詰め込められた漫画は他に読んだことがありません。
ポプ子とピピ美が恋仲のように描かれることもありますが、この二人の関係はよくわかりません。わかりませんが、多分世界で最強の二人なのではないかと思います。
ポプ子一人でも都市伝説「メリーさん」すら逃げ出すほどの暴力の化身っぷりは、絵柄が違えば物凄い恐怖描写になりそうです。単行本は表紙で二人が中指を立てていて、書店に並んでいた姿は圧巻でした。手だけ絵柄が違うのもシュールです。
公式でもクソ漫画を自称していることもありその内容も納得のクソっぷりですので、ファンでありながら「クソ漫画」と呼ぶことに抵抗がなく、他人にそう呼ばれても嫌ではないという珍作です。