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nyankobig22h3のレビュー・評価・感想

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター
3

映像は綺麗だけど…映画というよりプロモーション動画みたい

3時間超えの超大作でありながらも、時間の長さと内容が見合っていないように感じた。

最初の一時間は非常にダラダラした時間で、それならこの一時間で前作のダイジェストでも放送した方が分かりやすかったのでは。時折、前作に絡むシーンは流れたが、前作を見ていないと逆に流れが分かりにくくなるようなシーンばかりで必要性が全く感じられなかった。

だが、映像は相変わらず綺麗!しかし1作目のような刺激的で斬新な映像美ではなく、『風の谷のナウシカ』の腐海の森やラストシーンを彷彿させるような、一度どこかで見た事があるような映像美だった。

前作は男女の恋愛。今作は家族愛をテーマにしているのでストーリーがやや子供向けになるのは仕方ないものの、何度も捕まったり明らかにからかわれているのに気づかず酷い目にあったりとツッコミどころ満載で、『アバター』ではなく別の子供向けアニメのような趣向で期待外れだった。

また、前作ではジェイクのナヴィとして生きる覚悟をした潔さ、ネイティリの野性的な性格が魅力的だったものの、親になってからのジェイクはただの頑固親父。ネイティリは細かくヒステリックに見え、キャラクターの魅力も半減したと思う。

アイマックスシアターで一つの映像エンターテイメントとして楽しむなら良いかもしれないが、ストーリーをしっかり楽しみたい方には不向き。

amazarashi / アマザラシ
9

"深く暗いどん底"にいる人を救い上げるamazarashiというバンドについて

amazarashiというロックバンドをご存じでしょうか。
テレビ出演も少なく、顔出しも一切行っていないにも関わらず、多くのファンの心を掴んで離さないバンドです。
2007年に結成され、2010年の「爆弾の作り方」でメジャーデビューを果たした彼等。
Vo.秋田ひろむの特徴的なミックスボイスと、字余りながら儚い歌詞が聴く人の心に刺さります。
「日常に降りかかる悲しみや苦しみを雨に例え、僕らは雨曝しだが”それでも”というところを歌いたい」という想いから命名されたバンド名のとおり、現代社会に疲れた人や心に暗い影を落としてしまった人に寄り添うような音楽だからこそ多くのファンに指示されているバンドなのです。
アニメのタイアップ楽曲に多く取り上げられたことで、音楽好き以外の層からも注目されることになりました。
「季節は次々死んでいく」ではアニメ『東京喰種』のEDに起用され、「空に歌えば」ではアニメ『僕のヒーローアカデミア』のオープニングに起用されました。
amazarashiの描く楽曲は、心の奥底に根付いた暗い部分を否定せずに、"それでも"と後押しする楽曲が多く、現在のアニメーションで描かれる「光と闇」の二面性に上手くマッチしてるといえます。
以降もアニメのタイアップが多く、多くの若者の支持を集めています。
芸能界でもファンが多いバンドとしても有名で、Vo.秋田ひろむは中島美嘉へ「僕が死のうと思ったのは」、菅田将暉へ「ロングホープ・フィリア」を楽曲提供しています。
この楽曲提供から輪が広まることとなり、楽曲「未来になれなかったあの夜に」のミュージックビデオでは、横浜流星、杉野遥亮、泉澤祐希、柄本時生などの豪華キャストが出演する運びとなりました。
また、コロナウイルスによって全国ツアーの延期や収録環境に制限があった令和二年には、コロナ過で秋田ひろむやメンバーが感じた想いを載せた「令和二年、雨天決行」がリリースされました。
本E.P.に収録されている「令和二年」はコロナ過で苦しんだ人たちへの鎮魂歌となっており、リアルな苦しみを背負った世界へのアンサーソングとなっています。
MVは真駒内滝野霊園で撮影され、安藤忠雄が設計した「頭大仏」にプロジェクションマッピングを投影するという奇抜ながら美しい祈りが込められました。
暗い中に希望があって、光の端っこに深い闇がある…そういう誰しもが抱えている本音の部分に寄り添ってくれるバンドです。
このように、amazarashiというバンドは、ジャンルや時代を超えて支持されるロックバンドなのです。

ニーア レプリカント / ニーア ゲシュタルト / NieR Replicant / NieR Gestalt
9

【神鬱ゲー】ニーアレプリカント

「鬱ゲー」って、独特な魅力がありますよね?今回は、鬱ゲーといえば必ずタイトルがあがる「ニーアレプリカント」をレビューします!
NieRというタイトルで、スマホゲームにもなっているのでご存知の方も多いかもしれません。今回レビュー紹介する「ニーアレプリカント」ですが、2017年にバージョンアップ版がPS4で発売しています。発売から11年を経て、バージョンアップしました。新しいエピソードを加え、グラフィックの解像度も上がった仕様に。ちなみに、2010年版はPS3のゲームとなります。
ストーリーは、病気になった妹・ヨナを救うため、兄・ニーアが黒い人影のような「マモノ」と戦うというのが、物語の主軸となっています。
戦闘は、三人称視点のアクションを基本に、ステージやフィールドによって弾幕シューティングや横スクロールアクションもあり、ステージが進むごとに難易度が上がっていくのも魅力のひとつ。武器も片手剣をはじめ、、両手剣、槍のの中から一つを装備。さらに、言葉を話す”白の書”で魔法を使えるようにも。フィールドは、緑が広がる平原と、文明があったころの人類の面影が残っているのが、世界観を広げてくれます。
美しいながらもアンニュイなBGMが流れることも、ニーアレプリカントの魅力のひとつ。戦闘BGMで、女性ボーカルの声が流れる演出は、カッコいいのひと言に尽きます。
このゲーム、2周目からが本番なのです。主人公が倒してきた「マモノ」の正体が、プレイヤーに明かされるのですが、そこが鬱ポイント!
この荒廃した世界は、実は人間が生きていた頃の名残であること。そして生きている人間たちは、「ゲシュタルト計画」によって生み出された、人類を復活させる際に魂を入れる器として作られた肉体(レプリカント体)。「マモノ」が、いずれ復活する人類の魂(ゲシュタルト体)であることがわかるのです。
この真実は、衝撃的でした!主人公が今までマモノを倒してきた意味が、否定されるからです。現実世界が黒と白で分かれていないように、ゲーム世界も、敵と味方の世界ではないと、改めて思い知ったポイントですね。
もちろん、クエストにも鬱要素アリ!どこまでも、鬱が絡むゲームなのが、「ニーアレプリカント」なのです。
「ニーアレプリカント」には、A、B、C、D、の4つのエンドがあります。このDエンドがくせ者なのです。
なんと、主人公ニーアの存在を消す、という選択肢があるのですが、データも消えます。
そう、セーブデータが消えてしまうのです!
彼の軌跡が消えたことで、全てが正常になるのならという、この究極の選択!それをリアルに反映させたニーアレプリカントは、まさしく、真の鬱ゲーといってもいいのでは?
どこまでも胸のもやが晴れないゲーム、それが【神鬱ゲー】ニーアレプリカント。
ぜひ、PS4でのバージョンアップ版も発売されておりますので、とっておきの鬱を体験してください。

機動警察パトレイバー 2 the Movie
10

クーデターものの最高峰

1988年にOVAシリーズとコミックを同時スタートさせるメディアミックス作品の嚆矢となった「機動警察パトレイバー」。その劇場版第2作となった本作は、それまでの明るい近未来トーンから一転、硬派なポリティカル・サスペンスとなった。
冒頭、カンボジアと思しき某国へ国連軍として派遣された自衛隊レイバーが、接敵・攻撃を受けても交戦を許可されず全滅する。3年後、ベイブリッジ爆破地面を皮切りに、自衛隊と警察の対立を軸として、治安出動・戒厳状態まで息苦しいほどの緊張を維持しながら展開する脚本は見事。特に「幻の空爆」のシーンは、モニターを通じてしか状況を把握できない現代戦の危うさを見事に描き切っている。遠い他国で行われている戦争をモニターの奥に追いやっている我々との対比も効いている。
作画・美術のクオリティも非常に高く、部隊決起のシーンでは戦車や対戦車ヘリコプターにより見慣れた景色が徹底的に破壊される様を通じ、モニターの中に押し込めていた戦争が現実となって我々に襲いかかる様を印象付けることに成功している。徹底的にリアリティを追及している半面、おなじみの特車2課の面々やレイバーの活躍は抑えめで、旧来のファンからは不満もあろうが、これほどの映像体験を見せつけられれば文句はあるまい。こんにちでも十分通じるテーマ性を持った、押井守監督入魂の一作である。

キュア 〜禁断の隔離病棟〜
7

うなぎ、うなぎ、うなぎ

うなぎ、うなぎ、うなぎの作品でした。映画を見る前、映画の画像だけ見たのですが、その時うなぎみたいなのが映ってて、これは何だろうと思っていたら、本当にうなぎとは。驚きました。日本人にとってはうなぎは美味しい食材なので、ホラーの題材になるなんて驚きでした。でも、たしかにうなぎってある意味グロテスクだし、なんかヌルヌルしているし、怖いかもしれません。あんな大量のうなぎに囲まれたら、嫌です。うなぎを使ってやってることも酷いし、怖い話でした。そして、なんか美しい作品でもありました。やっぱり、舞台が中世の城ってところが大きいですね。中身は最新化された医療機関なんですが、所々に昔のまんまのところがあって、綺麗です。中世の城って幽霊が出そうだし、綺麗だけど不気味で、ホラーの舞台にぴったりだなと思います。ゴージャスで昔風のベッドもいやらしくて怖かったですね。また、主人公もこれまたイケメンで、なんていうか、ハマってしまいました。彼と悪役との戦いとかたまらないですね。ただ、146分は長かったですね。もっと、短くできたと思います。もっとコンパクトにまとめたら、メリハリがあって、もっといい作品になったと思いました。