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nakagami9のレビュー・評価・感想

ばらかもん / Barakamon
9

のんびり島ライフがしたくなるかも

書道家である半田清舟は、書道界の重鎮を殴った罰として、日本西端の島で1人暮らしをする事になりました。その島とは、長崎県にある五島列島。朝ドラの舞台にもなり、話題になった島です。
バスは1時間に1本、コンビニなどもないこの島でのんびり気ままな生活…とはいかず、毎日島の子供達に振り回されたり、大人に振り回されたり、慌ただしくも楽しい島での生活が描かれています。
小学生のなるを始めとした子供達は無邪気で可愛く、子供らしさがあふれていて思わず「あー、自分もこういうことしたなー」と共感できる部分もきっとあるのではないでしょうか。
クスッと笑える所あり、時には涙する事もあり。島の老人たちの一言にハッとさせられる部分もあります。
島ならではの風習や、田舎ならではの人のつながりが温かく描かれており、普段忙しく過ごしている人にこそ1度見て頂きたい作品です。

アニメも漫画もありますが、どちらかだけでも十分楽しめます。
漫画から始まり、アニメ化、ドラマ化もされているこの作品は、見れば五島列島に行きたくなる事間違いなし!?
書道にももちろん触れているのでやってみたくなることもあるかもしれません。
ぜひ1度見てみる事をお勧めします。

BASARA
10

骨太なストーリーにはまる!

ドラマ化された『ミステリと言う勿れ』でも有名な田村由美原作です。
文明が滅んだ日本。王政の圧政に苦しむ民衆の希望—運命の子タタラ。殺されたその兄の代わりに妹更紗が身代わりとなって王政を打倒するために立ち上がる。
とにかくストーリーが壮大で、出てくるキャラクターが魅力的。もちろん少女漫画なので、兄の仇の赤の王と知らずに好きになってしまった朱里とのロミオとジュリエットな部分もありますが、それよりもこれでもかと降りかかる苦難を乗り越えていく更紗の姿にページを繰る手が止まりません。
仲間を募るために全国行脚的にあちこちをめぐるのですが、その都度出会う人々のエピソードがまた秀逸。
行動の裏付けとなる物語がしっかり描かれているので、薄っぺらくならない。目をそむけたくなるような結果になろうとも、自分の信じる道を突き通す人々に涙する更紗を応援したくなります。
壮大なストーリーですので、出てくるキャラクターも数多く、絶対に一人は「この人良い!」という推しキャラが出てくるはず。
そんなキャラクターの場面を追いながら読み進めるのも楽しいです。歴史などに基づいてキャラクター造形をしている部分もあり、それが作品の深みをさらに増しています。

始めはひとりぼっちだった更紗が多くの仲間を得て王政を打倒するまでの道のりを描くこの作品、ぜひ時間のある時に一気読みすることをおすすめします。

陰の実力者になりたくて!
9

主人公

主人公でもラスボスでもない陰の実力者になりたい影野実、彼はモブキャラとして徹し実力を隠してきた。
そんな影野はヒロイン「西の財閥の西野アカネ」がチンピラ2人に誘拐されたとき「スタイリッシュ暴漢スレイヤー」として姿を隠し、チンピラ二人をバールで(トンファーのように)圧倒する。
ある日、影野はトラックにひかれシド・カゲノーとして魔法の使える異世界に転生した。
彼は異世界でも陰の実力者として腕を磨く。
そんなさなか「アルファ」と名付けた少女にアドリブで話した作り話「ディアボロス教壇」が現実で起きていた。シド・カゲノーはその作り話通り「アルファ」が演技してると思い込み主人公の知らないところで偶然「ディアボロス教団」の狙いを阻止していく。

最初の「スタイッシュ暴漢スレイヤー」は正直何かの聞き間違いかと思った。
さて、作品は異世界転生ものとして内容は多少薄いかも知れないが、モブとしての哲学、陰の実力者としての哲学、その設定などが魅力かと思う。
主人公が意図せずに思いつきで言ったことが事実になり、その事実を主人公が知らずに解決していくかなりギャグ要素の強めな作品であり、厨二病心をくすぐるような物語だ。

高橋優
10

幅広い年齢層にお勧めの高橋優。 パワフルな歌声と心に響く歌詞が魅力の、人生を頑張っている人にこそ聴いていただきたいシンガーソングライターである。

高橋優は日本で活躍しているシンガーソングライター。
CMや映画などにも楽曲が使われているので、1度は耳にした方は多いのではないだろうか。
インディーズ時代は、北海道と東京で約4年の時を過ごし、2010年7月、ワーナーミュージック・ジャパンより「素晴らしき日常」でメジャーデビューをしている。

楽曲は、社会風刺からラブソングまで幅広い。
その中でも1度聞くと心にグッと響くような応援ソングは大変魅力的だ。

生きていると色々な事とぶつかり悩む事が必ずある。
仕事をしていても、スポーツをしていても、恋愛や趣味の何かをしていても。
そういう時に、高橋優の応援ソングを聴くとそれだけで元気をもらえる。
ストレートで泥臭さもあり、きれい事を並べるだけの歌詞ではないところが他に類をみない歌手だと思う。

デビュー曲「素晴らしき日々」を初めて聞いた時、鳥肌が立った。
イジメ、覚醒剤といった日本の裏側の部分を鋭く突きながら、それでも世の中捨てたものではない、
前を向いて生きようという強烈なメッセージに、こんな歌を歌えるアーティストがいるのだと胸を打たれ、以来、私は高橋優の曲は全て聴いている。

「プライド」「福笑い」「明日はきっといい日になる」「BE RIGHT」「靴ひも」など、聴き手の心を揺さぶられる数々の応援歌を是非1度聴いて頂きたいと思う。