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主人公
主人公でもラスボスでもない陰の実力者になりたい影野実、彼はモブキャラとして徹し実力を隠してきた。
そんな影野はヒロイン「西の財閥の西野アカネ」がチンピラ2人に誘拐されたとき「スタイリッシュ暴漢スレイヤー」として姿を隠し、チンピラ二人をバールで(トンファーのように)圧倒する。
ある日、影野はトラックにひかれシド・カゲノーとして魔法の使える異世界に転生した。
彼は異世界でも陰の実力者として腕を磨く。
そんなさなか「アルファ」と名付けた少女にアドリブで話した作り話「ディアボロス教壇」が現実で起きていた。シド・カゲノーはその作り話通り「アルファ」が演技してると思い込み主人公の知らないところで偶然「ディアボロス教団」の狙いを阻止していく。
最初の「スタイッシュ暴漢スレイヤー」は正直何かの聞き間違いかと思った。
さて、作品は異世界転生ものとして内容は多少薄いかも知れないが、モブとしての哲学、陰の実力者としての哲学、その設定などが魅力かと思う。
主人公が意図せずに思いつきで言ったことが事実になり、その事実を主人公が知らずに解決していくかなりギャグ要素の強めな作品であり、厨二病心をくすぐるような物語だ。