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mattyoukilisd0のレビュー・評価・感想

舞妓さんちのまかないさん / Kiyo in Kyoto:From the Maiko House
8

何気ないごはんの描写に癒される作品「舞妓さんちのまかないさん」

「舞妓さんちのまかないさん」は、舞妓さんたちが暮らす京都の「屋形」という場所が主な舞台。その屋形で「まかないさん」として料理をふるまう、16歳のキヨという女の子が主人公です。キヨはもともと、幼なじみのすみれと一緒に舞妓を目指して青森から上京してきた女の子。それがいつしか屋形のまかないさんになり、舞妓さんたちの毎日のごはんを支えています。
この作品は、何かものすごく大きなイベントが日々起こったりするわけではなく、毎日の何気ないごはんのことがメインで描かれています。キヨが自分のペースでコツコツごはんを作る様子や、どこか懐かしさのある台所や調理器具は、見ているだけでほっこりします。そして何と言ってもお料理がおいしそう!レストランのシェフが作るような豪華なものではなく、毎日食べても飽きの来ない素朴さのあるお料理がとても良いんです。また作者の小山愛子さんが青森出身ということもあり、青森の郷土料理「ひっつみ」や大雪が降った時のエピソードなど、東北出身の人なら思わず「わかる!」と頷いてしまうシーンも。綺麗な舞妓さんたちも家では普通の女の子なのかも…と思わせてくれる日常の描写と、ちょっとした東北あるある、そしておいしそうなごはんにひたすら癒される作品です。

ペルソナ5 / Persona 5 / P5 / ペルソナ5 ザ・ロイヤル
10

プレーヤーの心を盗む

アトラスのペルソナシリーズから満を持して登場したペルソナ5。
アトラスのゲームの中でも特にストーリーを重視しているこのシリーズの中で、今回は怪盗というスタイルで物語が作られています。

物語は主人公が無実の罪で前科を持ってしまい、保護観察の期間をとある喫茶店に引き取られるところから話は始まります。行くところ行くところで冷たい扱いをされてしまい、一度貼られたレッテルがいかに厳しいものかを感じます。

そんな状態の中、編入した学校でとある事件に巻き込まれていくうちに自分には特殊な力があることに気づき、その力を利用して怪盗になり、集まった仲間と怪盗団を結成します。
主人公の元に集まった仲間もそれぞれ違う形であれ、自分たちに貼られたレッテルに苦しめられながらも主人公やその仲間と接することで、自分と向き合うことができ、自分の正義を見つけていきます。
その自分たちが信じてきた正義を怪盗団として貫いていくことで、世の中を良くしようと活躍していきます。

私がこの作品の中で、もっとも注目して欲しいところは衝撃のラストとストーリーを通して登場人物のそれぞれが感じる思いです。
高校生という大人と子供の境目にいる彼らが、自分に貼られたレッテルと戦いながらそれぞれの道を進んでいきます。
時には間違いも起こしてしまいますが、その経験で自分たちの得られた新たな気づきを胸に怪盗の道を突き進みます。

物語を進めながら彼らとともに自分自身も初心に帰っていけるようなそんな作品になっていると感じます。

何度も予想を裏切られる展開に最後のどんでん返しは、特にほかのペルソナシリーズをプレイされた方には特に衝撃的です。

アニメが大好きで、がっつりRPGをやりたい方には是非オススメです。