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maroのレビュー・評価・感想

King Gnu / キングヌー
10

個性豊かな四人組バンド King Gnu の魅力

『King Gnu』とは、Vo&Key井口理、Gt&Vo 常田大希、Ba 新井和輝、Dr 勢喜遊の4人組からなる、日本のポップアーティストである。
『King Gnu』と言えば、代表曲「白日」で一躍その名を世間に知らしめたが、彼らの素顔を知る人はそこまで多くはないのではないだろうか。
今回は、そんな『King Gnu』の知られざる魅力について余すとこなくお伝えしようと思う。
早速、彼らの代表曲である「白日」を聴いてみて欲しい。
まず、耳触りの良いハイトーンボイスが流れてくるだろう。その正体は、ボーカルの井口理だ。
彼の歌声の最大の特徴は、その透き通るような声にある。ただ高い声を出そうと思えば誰でも出せるかもしれない。
ただ、彼の声が他の人と異なるのは、“地声と裏声の境目がほとんどない” ということだ。
よって、彼の歌声は連続しており、その透き通るような声質と合わさって唯一無二の歌声が生み出されている。
そんな彼の歌声を支えるメンバーの一人が、ボーカル兼ギターの常田大希だ。
その甘いルックスもさることながら、何と言っても彼の世界観、そしてギターの演奏技術、歌声に至るまで、
正に『King Gnu』の骨格を作っているメンバーであると言っても過言ではない。
特に、彼の鬼才ぶりがよく表れているのが、「Slumberland」だ。
「白日」とは異なる点があることにお気付きだろうか。
「白日」では井口がボーカルであったのに対し、何と「Slumberland」では常田がメインボーカルになっている。
同じバンドにおいて、全く違う曲が作れてしまう作曲センス、そしてそれに裏打ちされる確かな演奏技術、
井口とは対照的な低音ボイスが常田の鬼才ぶりを象徴しているといえる。
そして、ドラムを担当する勢喜遊も絶対に外してはならないメンバーの一人だ。
そのインパクトのある見た目から、彼の姿が目に焼き付いている方も多いのではないだろうか。
彼の生み出すリズムは、その名の通り、“遊び” の多さに最大の特徴があると言って良い。
技術的な部分に関しては詳しくは述べられないが、圧倒的な手数とトリッキーなリズムが『King Gnu』というバンドと見事に調和している。
荒々しさと調和、一見すると矛盾するような特徴を兼ね備える彼のドラムには、ワクワクさせられること間違いなしだ。
最後に紹介するのが、ベースの新井和希だ。
一見するとクールな印象だが、実は天然なところがあるなど、そのギャップには心を打たれる。
彼のベースは、『King Gnu』の発表してきたほとんど全ての曲において、存在感を発揮している。
今までの説明からもお分かりだと思うが、『King Gnu』はジャズ、バラード、ロックまで、様々なジャンルの音楽を生み出している。
だが、“King Gnuの曲”は、聴いただけで『King Gnu』だと分かるような統一感がある。
なぜだろうか。その答えは彼のベースにある。
しなやかなメロディーで、曲全体を支える彼の演奏は、井口、常田、勢喜のメロディーをまとめ上げる。
これにより、ぶつかり合う個性が一体となるのである。
このように、『King Gnu』は個性豊かな4人が見事に調和した、最高のバンドといえるのではないだろうか。
ぜひ、何気なく聞いていた彼らの曲を、彼ら一人一人の生み出す音に注目しながら聴いてみて欲しい。

ハルカミライ
10

遥か未来へ

ハルカミライは2012年結成の日本の4人組ロックバンド。名前の由来はベース須藤俊が持っていた「ハルカカナタ」というCDの文字の響きがかっこよく文字をねじって「ハルカミライ」になった。2016年に元ギターが脱退し、その後現メンバー関大地が加入した同年にインディーズレコード会社THE NINTH APOLLOに所属した。

メンバーはボーカル橋本学、ギター・コーラス関大地、ベース・コーラス須藤俊、ドラム小松謙太。もともと関以外の3人は同じ大学で知り合い、後に関とも音楽活動を通して出会う。ハルカミライのライブに行ったことのある人はよく彼らのことを音楽仲間というよりは友達のようだ、と言うくらい彼らの仲の良さはライブに行くと一目瞭然だ。強い信頼関係で結ばれた仲間と作る音楽だからこそ、4人の息が合った安定感のある演奏や心から楽しんでいる姿は見ている人達を魅力し心を揺さぶられる。

2019年にメジャーデビュー翌年1月にメジャーデビューアルバム「永遠の花」をリリース後ライブだけでなくフェスへの露出も増え、大物アーティストに勝ることない彼らの熱い演奏に初めて見る人は驚かされるだろう。今後の活躍にも目が離せない一押しのアーティストである。

花よりも花の如く / Hana Yori mo Hana no Gotoku
8

お能の世界「花よりも花の如く」

「花よりの花の如く」は成田美名子さん作の白泉社から出ている漫画です。
お能の世界をこれでもかと追求しており勉強になります。
主人公は幼少の頃から能の世界に生きる榊原憲人。ストーリーの序盤ではまだ内弟子ですが後に修行期間を終えてシテ方となります。物語は基本「能」をテーマにして進みますが、その能の世界や能を仕事にしている人たちのリアルな事情の他に主人公の家族の複雑な部分や恋愛事情や人間関係などもありそれが現実的で繊細に描かれています。
能については演目自体を詳しく分析するだけでなく現実との比較や哲学もあり非常に心理的な濃密さがあります。
また能に生きる人と習い事として関わる人、芸能の世界のリアルな描き方がとても興味深いです。例えば憲人が妹と古典芸能の一家についての印象について話すところがあるのですが、一般の人は古典芸能の一家は日本庭園がある家に住んでいていつも着物だと思われているが、実際に憲人たち一家や他の古典芸能と繋がりのある家は別に日本庭園があるわけでもなく一般的な住宅に住んでいる人がほとんどだし着物を着る機会は多くても普段はもっぱら洋服でTシャツもスウェットも着て過ごしていることを話しています。
この漫画を読むと能や能にまつわる人たちのことに随分詳しくなります。
ただそれだけではなく能を通じて知っていく人間についてや様々なヒューマンストーリーも観ることになります。
繊細で濃密な世界はじっくり読むのにおすすめです。

Marvel's Spider-Man
9

自分がスパイダーマンになったような気持ちになれる

スパイダーマンになれます。
とにかく操作性が素晴らしく、昼、夕方、夜の綺麗な大きな街の中を気持ちよく糸を使った移動を楽しめます。

本編のストーリーを進めていくだけでなく、街の中ではサブミッションや犯罪など小さなイベントが頻繁に起こり、その解決に尽力する等、ボリュームもかなりあり長い時間遊べるようになってるのもプレイヤーにとってはうれしいです。
戦闘シーンでは経験値によるレベルアップやイベントクリアによるスパイダーマンスーツの強化やアクションスキルの増加など成長性を感じられるシステムになっていて、数々の技を使った戦闘は移動と同じく爽快感があり、操作に慣れていけば気持ちよく無双できます。
スパイダーマンスーツも豊富に用意されており、街の中でのイベントをこなしていくことにより解放できるようになり、色々なスーツのスパイダーマンを楽しめます。
操作もそこまで難しいものではなく、いつでもパッドから操作方法を確認でき、しっかりとアシスト機能も整備されているので小さなお子様でも十分楽しめると思います。
移動にしても戦闘にしてもストレスを感じることなく綺麗な街中を移動するだけでも楽しめるので、スパイダーマンが好きな人や興味がある人にはお薦めです。

約束のネバーランド / 約ネバ / ネバラン / The Promised Neverland
9

面白い作品です。

20代女子がおすすめしてたので読みました。全巻購入して一気に読みました。
1分1秒が惜しいほど読み進める手が止まらないのは久しぶりの体験です。
可愛い絵柄ですが疾走感と緊迫感が凄まじく、手に汗握るとはこのこと。「いいから読んでくれ」と試し読みを勧めた人は全員その日のうちに既刊を読了しました。気になった人には絶対読んでほしいです。

何も知らずに読んでいたら、まさかこんな鬼のような展開とは。
子供と母親の駆け引きの幕が開くという1巻の内容は、物語の始まりとしては文句ありません。
3人の子供のうち、ノーマンとレイの特徴やキャラがやや被っているようには感じられるけれど(本当に三者三様を描くならレイはもう少し違うキャラにできるはず)、それが意図的なものなのかどうなのか、それも気になります。

ジャンプで連載していたダークファンタジー漫画です。設定・作画ともにとてもレベルが高く、作品に引き込まれます。また緊張感のある展開が多くハラハラしながらも楽しむことができています。
逃亡劇が好きな方やダークファンタジーが好きな方にはおすすめの作品です。非日常的でスリリングです。考えさせられる要素と絆があります。
読み物として普通に面白いです。機会があれば、読んでみて下さい。