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lowslayer9

lowslayer9のレビュー・評価・感想

マクロスΔ / マクロスデルタ / Macross Delta
10

とにかく惹き込まれる

歌、メカ、三角関係の恋愛と、男女関係なく見ることができる『マクロス』。今まで沢山のシリーズが出てきたが、『マクロスデルタ』は先程述べた3点を全て網羅しているのである。
まず、歌については圧倒的歌唱力を誇る「ワルキューレ」という5人組ボーカルユニットが存在する。普通のアニメに登場するようなアイドルユニットだが、歌唱力がとてつもなく高い。例えばハモリや高音、低音更に合唱で言うソプラノとテノールの様なセパレートなど、一般人が歌うには難易度が高い曲を難なく歌ってくれる。
回を重ねる毎に成長していく彼女らの歌を是非聴いて頂きたい。

メカは「ヴァルキリー」と言い、「ファイター」「ガウォーク」「バトロイド」と3段階でフォルムチェンジできる仕様になっている。戦闘中に姿が変わっていくヴァルキリーは鳥肌物である。

三角関係の恋愛に関しては、「王道」と言う言葉が当てはまるくらいベタなものである。しかし、そのベタな展開によって物語が大きく左右されるので、是非自分の目で見てもらいたい。作中に登場するキャラクターやヴァルキリーはどれも魅力のあるものばかりで、つい推してみたくなったり飾ってみたくなったりしてしまう。そんな限界オタクを作り上げるのも、この『マクロス』の右に出るものはないと考える。

イエスタデイ / Yesterday
9

いい曲

ビートルズの曲って、やっばりいいなと思いました。なんか鼻歌とかちょっとギターで弾いてみるみたいな軽い感じで歌ってても、様になります。私はビートルズ世代ではありませんが、私の母も好きだし、私の好きなアーティストもだいたいビートルズの影響を受けています。そのビートルズがいない世界ってのがおもしろい設定だなと思いました。ビートルズのいない世界だと、いないアーティストもいて、なるほどと思いました。でも、本当のこと言えば、今いるアーティスト全員いないじゃないかなと思います。それだけ、影響力のあったアーティストだったと思います。彼だけが知ってて、それを逆手に歌手として売れてしまうなんて、同じようにビートルズを知ってる人からしたらとんでもないことのようだけど、そうではなく、同じようにビートルズを知ってる人が彼を応援しているのが、すごくグッときました。やっぱり、あの曲らは無くしてしまうのは惜しすぎる、とてもいい曲です。そんなふうにみんなに愛される曲っていいなと思うし、ビートルズのすごさを改めて感じた映画でした。そして、ビートルズファンには、たまらない設定が一つありました。あの場面を見ると、涙が止まらなくなる人たちもたくさんいたと思います。そこだけでも見る価値がある映画だと思いました。

青野くんに触りたいから死にたい
8

純愛依存型オカルト

怖い。色々怖くて1人でお風呂に入れない。何が怖いってシンプルに幽霊。幽霊からの依存と執着が怖過ぎる。なのに主人公たちが愛おしすぎて、応援したくてついつい読んでしまう。そんな、作品です。冒頭で「初めて男の子と喋っちゃった〜わたし彼氏できちゃうかもしれない!」と言うシーンを見たときは、主人公の『優里』はちょっと痛い子なんだと思いましたが、話が進むにつれて、この天然さは家庭環境が作り出したものなんだと切なくなります。何とも思わないように、見ない、聞こえない、言わない。そうしていないと耐えられない状況だったんだと考えさせられます。初めて喋った男の子が恋人に…なんてすごくピュアな恋愛の話のはずなのに、恋人『青野くん』が死んでしまうことで、急にオカルト感が出てきます。普通、恋人が死んでしまう→幽霊になって現れる→幸せ!という図式になりませんか?しかし、この漫画は違います。恋人が幽霊になったことで自分の世界を変えてくれた、唯一の居場所がなくなったことで、2人がどんどん依存関係になっていきます。普通の恋人がするようにキスをしたり触ったりすることを、触れられないがために枕や指で代用するなど、ちょっと笑える部分もあり、心が温かくなります。しかし次の瞬間、悪霊の青野くんが現れ、優里へ物凄い執着心を出してくるので、感情がジェットコースター状態になります。悪霊青野くんは優里の中に入ってこようとします。精神も肉体も傷付くけれど、それでも受け入れてしまう。この人は自分の知っている恋人とは違う何かだけれど、拒否したら突然いなくなってしまいそうな曖昧な存在であることが、より愛おしさと恐怖心を煽ってきます。また、主人公の周りに集まってくる友達もとてもいい味を出しています。見えない心霊現象なども怖がっている当事者に寄り添って居るものとして、接する純粋な姿が心強いです。その純粋さで一緒に2人の幸せへと奔走してくれるので、怖いものが苦手な人でも最後まで読めると思います。